わかりやすい身近な例から考えてみようか。たとえば宇多田ヒカルみたいな人が現れるとする。そうすると、すぐに、彼女のまねをした似たような歌手がいっぱい出てくるよね。それを見た君は、ああ宇多田ヒカルのまねだなとすぐにわかるだろう。そして、つまらないな、ちっとも魅力的でないなと感じるだろう。そりゃそうだよね。宇多田ヒカル本人にしてみれば、誰のまねをしているわけでもなくて、自分の好きなように歌うとこうなる、こうなってしまう。逆から言えば、そうとしか歌えないからそう歌っているわけだ。聴衆のウケなんか念頭にないわけだ。聴衆はそこにこそ惹かれる。彼女がそのままであるというところにこそ惹かれることになるのだが、偽物にはそれがわからない。自分が本当にしたいことがわかっていないから、人のまねをしたり、他人のウケを気にしたりということになってしまう。
1、筆者は個性的になるにはどうすればいいと述べているか。
①人と違ったことをすること
②周りのことは気にしないで、自分の好きなように生きていくこと
③今のままで何もしないこと
④自分が本当にしたいことを見つけること