A コーヒー 380円 紅茶 380円 ミルク380円
B コーヒー 380円 紅茶 400円 ミルク420円
どちらのメニューが、すぐれた値段設置なのかおわかりだろうか。答えは、Bである。
Aのメニューでは値段に差がないので、どれにも平均的に注文がくるかもしれない。しかし、現実にどの商品も同じぐらいの注文に応じるには、仕入れや準備に手間がかかる。ムダを省くには、主力商品を決め、それを集中的に売る方は効率がいい。つまり、Bのメニューでは、意識的にミルクの値段を高く設定することで「おとり商品」としているのである。ミルクの注文は少なくなるだろうが、そのかわり、コーヒーは割安に感じ、注文が集中することになる。儲かっている喫茶店では、たいていこんな方法でおとり商品をうまく利用している。
1、Bの方がすぐれた値段設定だといえるのはなぜか。
①仕入れの値段や準備の手間に合わせて商品に値段をつけているから。
②どの商品も平均的に注文がくるように、同じ値段をつけているから。
③効率を考え、売りたい商品が割安に感じるように値段をつけているから。
④仕入れや準備に手間がかからない商品に比較的高い値段をつけているから。
2、「おとり商品」の説明として正しいものはどれか。
①他のよく売れる商品と同じ値段にしてある商品。
②手間やムダが省けるから値段を安くできる商品。
③値段が安く感じられ、注文が集中するような商品。
④少し値段を高くして、注文が来ないようにする商品。