初级阅读（387）

　１０代の若者は、必要以上に堅苦しく思える年長者の語彙や発音に我慢できず、最新の俗語を使って自分がいかに時代の先端を行っているかを示したがる。しかし年月が経つにつれ、彼らが使う俗語の中には標準語法になってしまうものもあり、またいずれにしろ当人も、次第に目新しい言葉に対する受容性を失っていく。

　その結果４０代になる頃には、おそらく若い世代の不注意な言葉遣いを嘆くようになっているが、教会や法廷で使われている表現や発音の中には自分の親が眉をひそめたものもあるということにはまったく気づいていない。

　この点で言語は、男性の服の流行に少し似ている。ある世代の略装は次の世代の普段着になり、そして若い医師や銀行員が今日、スポーツ用の上着を着て仕事に取り組んでいるのとちょうど同じように、彼らは、かつては俗語や打ち解けた会話に限られていた様々な表現を通常の語彙に取り入れていくのである。

 

1、次のうち、筆者の考えと合うものを一つ選びなさい。

①年長者の言葉遣いに我慢できなかった若者は、年月を経ても俗語を使う。

②医師や銀行員がある世代の略装で仕事をしているのは、流行のためである。

③教会や法廷で使われる表現には、不注意な言葉遣いが使われてはならない。

④かつては目新しかったものも、いずれは通常のものへ取り込まれていく。