犬ほど、本当の意味で飼いならされている家畜はほかにいない。そして猫ほど、数百年に及ぶ人間との付き合いの間にほとんど変わっていない動物は、ほかにいない。アンゴラ猫、ペルシャ猫、シャム猫のような少数の高級な品種という例外はあるものの、猫は家畜どころではなく完全に野生の生き物だという主張にはっ幾分かの真理がある。猫は完全な自立を保ちながらも、そこにはほかの場所よりネズミがたくさんいるという単純な理由で、人間の家や母屋に付属する建物を住処としてきたのである。
1、次のうち、本文の内容と合うものを一つ選びなさい。
①犬と猫は、人間との付き合い方において共通している。
②猫と人間の付き合いは、数百年のうちに変化してきた。
③犬と猫は、強制労働という目的によって飼いならされている。
④猫は人家に住みつきながらも、完全に自立している。