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初级阅读(445)

时间: 2017-07-31    进入日语论坛
核心提示: 誰にもわからない自分。どんなに親しい人間にもわかってもらえない自分。いや、わかってもらう必要のない自分。それを凝視する
(单词翻译:双击或拖选)
 誰にもわからない自分。どんなに親しい人間にもわかってもらえない自分。いや、わかってもらう必要のない自分。それを凝視するとき、人によっては、人間関係などまったくくだらない、という結論を下すかもしれない。ましてやいくら人と付き合ってみても、しょせん、人間は最後までひとりなのだ。生まれるときもひとりなら、死ぬときもひとりである。その孤独なひとつの生命が、あちこちで他の生命と触れ合うのが人間関係であるとしても、それは、その命にとって、別段関係はないように思えてくる。そんなふうに考えてゆくと、人間関係ははかない。
 ( A )、そういう見方ととることで、人間関係を否定しようというのではない。一旦そのようなはかなさを見極めた上で、あらためて人間関係を考えようというのが、実はここでの結論なのである。
 われわれが人間関係を考える上で大事なのは、まずそれぞれの人間が誰にもわからない内的な自我をもっていることを認めることである。人間同士の理解は常に完全でないことを認めることである。いやむしろ、われわれの人間関係は( B )に満ちている、という事実を認めることである。一言で言えば、われわれはお互いに存在の内部について、まったく無知であることを認めなければならないのだ。すべての人間が誰にも窺い知ることのできない自分をもっている。誰もそこに立ち入ることはできないし、ましてやそれを理解することなど思いもよらない。だが、大事なのはその事実を理解することなのだ。( C )、人間同士が理解し合うことは難しいという理解が、あらゆる人間関係の基本でなければならないだろう。完全な理解ができないことを承知の上で、近似的に他人の心に近づく努力、それが人間関係の基本原理なのである。
 それだけではない。われわれは更に誤解というものがもつ積極的側面にも注意を向ける必要がある。誤解というものは、②人の人間の間での意味のズレである。あるいは変形である。しかし新しい考え、新しい視野が開かれるのも、まさしくこのような意味のズレの領域においてなのではないか。正確無比な意味の転移からは創造は生まれない。人間の内部の、複雑な心のメカニズムのなかで、意味が突き回され、その姿を変えること、それが創造というものの条件の一つであり、また、人間の開発ということにもつながるのである。
 そのような人間関係を成功させるためには、いろいろな条件がある。そしてそのいろいろな条件の多くは、実現させることがきわめて難しい、しかし、’なによりも大事な条件は、心の多元性を認める哲学の立場をとることではないだろうか。世の中には多様な人間が存在し、多様な心が存在する。心と心の妥協・折衷は常に進行するが、そのさまざまな心が統一されることはたぶんあり得ない。人間世界には、なにがしかの秩序があるようにみえて、実は、さまざまな心が勝手な方向を向いているのである。その無秩序とさえ見える心の多様性を認めることを考えたい。多様性を認める姿勢は、ある考えだけが絶対に正しくて、他はことごとく誤りであるというような、頑なな姿勢の対極に立つ。その姿勢をとった心は「開かれた心」である。その「開かれた心」が形成されて初めて、他の心との交わりが生まれるのである。
 
1、「それは、その生命にとって、別段関係はないようにも思えてくる。」とあるが、この「それ」は何を指しているか。
①自分を凝視すること。
②生まれるときもひとりなら、死ぬときもひとりであること。
③他の生命と触れ合うこと。
④人間関係などまったくくだらないこと。
 
2、( A )に入るものとして、最も適当なのはどれか。
①だから
②だが
③なぜなら
④そこで
 
3、筆者の意味と合わないものはどれか。
①世の中には人間関係などまったくくだらないと考える人もいる。
②人間同士が理解し合うことは難しいということを理解することが大切だ。
③お互いが努力さえすれば、人と人は完全に理解し合うことができる。
④他人に対して「開かれた心」を持つことは、とても難しいことだ。
 
4、( B )に入るものとして、最も適当なのはどれか。
①孤独
②自我
③理解
④誤解
 
5、( C )に入るものとして、最も適当なのはどれか。
①つまり
②やはり
③例えば
④もちろん
 
6、「開かれ心」と同じ意味で使われている言葉はどれか。
①心と心の妥協・折衷
②多様性を認める姿勢
③頑なな姿勢
④他の心との交わり
 
7、「さまざまな心が統一されることはたぶんあり得ない」とあるが、それはなぜか。
①人間はそれぞれ誰にも立ち入れない自分をもち、またその中に他人に立ち入ってほしくないと考えているから。
②人間は、生まれるときもひとりであれば、死ぬときもひとりであり、孤独な存在だから。
③人間世界は秩序があるようにみて、実際は様々な心が勝手な方向を向いているから。
④人間は誰でも自分だけが絶対に正しく、他はことごとく誤りである考えがちだから。
 
8、筆者が言う「誤解というものがもつ積極的側面」とは何か。
①人間は最後までひとりなのだという自覚が生まれる。
②新しい考え、新しい視野が開かれ、創造を生むこと。
③人間同士が理解し合うことは難しいという理解が生まれること。
④人と人がお互いに妥協し合うことの大切さを理解すること。
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