アメリカで、社会的地位の低い下層階級の就学前の子供の知能の発達の遅れを、補償教育によって取り戻そうとする試みが行われました。その結果、子供だけを対象とした教育プログラムでは効果はなかったが、母親にも子供に対する有効な働きかけのしかたを学習させると、目覚しい効果を上げることがわかりました。以上のことからも、知能の発達について言えば、素質としていくら高い知能をもっていても、適切な環境がなければ、本来の知能は発達しないことが考えられるのです。
1、筆者がこの文章で一番言いたいことは何か。
①社会的地位の低い下層階級の子供は、知能の発達も遅れることが多い。
②適切な環境があってはじめて、子供の知能は発達することができる。
③適切な補償教育があれば、子供の知能の発達に遅れは取り戻せる。
④子どもの知能の発達の遅れを取り戻すには、母親の教育も必要である。