李 :何かありますか。この機械を直すまで、二分程(ほど)待ってもらえますか。
陳 :生産効果計算のことについてお聞きしたいことがあります。
李 :良いですね。直しました。では事務室で話しましょう。
陳 :生産効率はどうのように計算しますか?
李 :先ず、生産効率のことを簡単に説明します。生産効率とは標準作業時間と投入作業時間の比です、実効率とも呼びます。生産効率の計算により、生産の状況が把握できます。
陳 :そうですか。それでは各工程の標準作業時間が分かれば、生産効率は計算できるのですね。
李 :理論上は出来るけど、実際の生産ではいつかの事を考える必要があります。
陳 :そうですか。どんなことですか。
李 :例えば作業中に材料と完成品を運搬するのに時間がかかります。それに万が一何かあったら作業時間に影響を与える可能性もあります。従って、投入時間は100%で計算できません。工程によって違いますが通常は95%ないし98%で計算します。
陳 :投入時間と言うのは一人の従業員の一日作業時間の480分間ですね。95%で計算すると、一人の従業員の一日作業時間は456分間しかないですね。
李 :そうです。ここを見て下さい。例えとして説明すると、電源スイッチ組み付け工程の標準作業時間は35秒で、一日に750個を作りました。合わせえて35かける750で、26250秒になります。で、456分間は27360秒で割ると、結果は95.94%、これは当該作業者のその日の生産効率です。
陳 :そうすると先月の計算結果では、二つの部品で生産効率が100%を超えましたね。どうしてですか。不思議ですね。
李 :そんなことがあると、標準作業時間の正確さの問題になります。生産効率を計算する時に使う工程標準作業時間はずっと同じではないです。作業者の熟練程度が上がったら、作業時間は短くなり、生産効率も上がります。100%を超える場合、標準作業時間を測定し直す必要があり,そして測定結果に基づき工程標準作業時間を設定し直します。
陳 :調整し直すと、生産効率の計算結果は下がりますね。
李 :そうです。よって私たちはなるべく生産上の不利な要素をなくし、色々な手法で生産効率を向上させる必要がある。これはコストダウンの一つ重要な手段です。
陳 :はい、分かりました。先月の生産会議の時に話した生産効率を上げる計画は問題ないはずですね。
李 :ええ、ライン全員の努力で、完成できるはずです。具体的な内容については今月の生産会議で説明します。
陳 :期待しています。