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NR(ノーリターン)53

时间: 2018-09-30    进入日语论坛
核心提示:52「黙りがちなのね。疲れてるのかしら」 眉子叔母さんの声は、遠くから響いている気がする。 俺の脚が動いて、俺のからだをキ
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「黙りがちなのね。疲れてるのかしら」
 眉子叔母さんの声は、遠くから響いている気がする。
 俺の脚が動いて、俺のからだをキッチンに運んでいく。俺の手が動いて、前に伸びる。俺の両手が、セロリを手に持っている眉子叔母さんの両肩をつかんだ。
「なんなの? ふざけてるの?」
 叔母さんは、前を向いたままだ。
 俺の頭の中でささやく声がする。
�眉子を犯せ�
 俺のからだが、自動的に動く。
 叔母さんの背に、からだを押しつける。立ちっぱなしのペニスが、布地越しに眉子叔母さんの存在を感じる。
 頭がズキッとした。
�眉子を犯せ�
�眉子を犯せ�
�眉子を犯せ�
�眉子を犯せ�
 だんだん、大きくなる声。
 叔母さんはセロリを落とした。
「どうしたの? そんな、真面目な顔して……」
 上体をひねって振り向いた眉子叔母さんの目は、驚きで見開かれている。
 しゃべりかけた叔母さんの唇を、俺の唇がふさいでいた。
 俺の両腕が、眉子叔母さんのからだを回転させる。唇はそのままに、真正面に向きあう。
�眉子を犯せ�
�眉子を犯せ�
�眉子を犯せ�
�眉子を犯せ�
 どんどん、声が大きくなっていく。
 何、言ってんだよ。
 俺は、頭の中の声に抵抗しようとする。眉子叔母さんを抱きしめようとする自分の力に、両腕にはいる力にあらがう。
 俺は、かろうじてこらえることに成功する。
 俺の唇に、叔母さんの唇に力がはいるのが伝わってくる。押しもどすような動き。
 叔母さんの両手が、俺の胸をつきかえした。
 ふたりの間にスペースが広がる。
「ここまでにしてよ」
 叔母さんの声は、いつもよりは低く聞こえた。
「私も、あなたに好意を持っていないわけではないわ。一般論として。でも、あなたの際限のない欲望の対象になるつもりはない」
 眉子叔母さんは下を向いているから、俺には頭しか見えない。初めて気づいたね、ふたりの身長は、こんなに差があったんだ。
「そうね、その一般論では、あなたと私は、いまのところ、甥《おい》と叔母の関係なのだし」
 下を向いたまま、言う。
 それをかき消すように、俺の頭の中の声が、ひと際、大きく響く。
�眉子のマンコ�
�眉子のマンコ�
�眉子のマンコ�
 俺の頭の中で、誰かが叫んでいる。
 そんな、きたねえこと、言うんじゃねえよ。
 眉子叔母さんの肩に置かれたままの俺の両腕が、震える。勝手に動きだそうとするんだ。叔母さんをひきつけようとする。誰か、他のやつの力が、俺を動かす。
 全力でね、俺は、頭の中の声と、からだにはいる力に抵抗し、すべてを振り払おうとする。
 俺は、頭を抱え、うずくまってしまう。
 叔母さんの足もと、俺は、頭を強く振る。
 なんとかして、この声から脱却しなくてはならない。俺の目に、涙がにじんでくるのがわかる。
�眉子を犯せ�
�眉子のマンコ�
 叔母さんの手が、軽く俺の頭の上に置かれた。
�眉子を犯せ。いいか、オンナに頭はない。突っ込め。突っ込め。眉子のマンコ�
 頭の中の声は、だんだん小さくなっていく。眉子叔母さんの手が、外からの声を静めてくれる。
 でもね、耳に残るその言葉に、俺の脳の奥のほうが反応した。
 同時に、縛られていたときに嗅《か》いだコロンが、鼻によみがえってくる。そのときにも、どこかで知ってる香りだとは感じていたのだ。
 俺は、叔母さんの足もとにすわったままだ。頭の上に置かれているのは、俺の心にビンビンと響いてくるその感触は、眉子叔母さんの手のひらだ。
 わかった。俺を拘束した、KSIと名乗っていたやつは、あのケンさんだ。
 間違いない。
 で、これは、俺の行動を支配しようとするこれは、ケンさんが俺にかけた催眠術か何かなのか?
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