ぼくは飛行機が大きらいである。
飛行機が怖い原因には一時毎日のように続発したハイジャックや、墜落事故のためであるが、それより何よりも飛行機そのものを信用できなかったからである。
というのも空飛ぶ円盤のことや古代文明のことに関心を抱くようになってから、現代の科学への不信がますます増大し、今の科学は決して人間のための科学ではないという結論に達してしまったからだ。
現代科学は確かに人々の生活を物質的には豊かにしてくれたかもしれないが、一方では逆に精神的な不安感を強調することも忘れなかったようである。
アトランティスやムーの時代の古代科学は現代のそれよりはるかに進んでおり、それらの科学は宇宙の法則を応用した科学でもあったようだ。ところが現代の科学は素人のぼくが考えても、どうも宇宙の法則に反しているようなものばかりに思えて仕方ないのだ。
物質の科学ばかりが繁栄し、心の科学の追求がどうも遅れているようだ。その証拠に、ユリ・ゲラーやスプーン曲げの少年達の超能力を手品かなにかのようにあつかい、まじめに彼等の能力を科学的に研究しようとする科学者の態度が全く見られないことでもわかる。
ある日本の有名なノーベル賞物理学者に、ある雑誌の編集者が、スプーン曲げの件について意見を求めたところ、彼は、「私は科学者ですよ!!」
と一言いって電話を一方的に切ってしまったという話を当の編集者から聞いた。
もうこうなると、科学を科学者だけのものにしておくことがなんとも空恐しいものに感じてくる。
だからぼくは自分自身の肉体の科学を知るために、いまヨーガのことに夢中になっている。
人間の体は非常に宇宙的であり、この小さな宇宙の中にはすべてを変える巨きな未知の力が存在している。自分について知ることはこの宇宙の法則を知ることでもあり、新しい科学を創造することにもなる。
このようなことを考えるようになったのも、空飛ぶ円盤への関心と、飛行機が怖いためでもある。