[白文]16.子曰、如我数年、五十以学、易可以無大過矣。
[書き下し文]子曰く、我に数年を加え、五十にして以て学ぶ。易(また)大過(たいか)なかるべし。
[口語訳]先生が言われた。『天が私に更に数年間の寿命を与え、五十歳になっても学び続ける。それが出来るのであれば、大きな間違いはなくなるであろう。』
[解説]学問を人生全般のライフワークとして考え、50歳になってもまだ懸命かつ真摯に『志学の精神』を持つことが大切だと孔子は考えていた。大きな間違いや過ちは『単純な人生経験の積み重ね』だけでは逃れることができず、人間は死ぬその時まで『意識的に学び続ける姿勢』を保持することが理想だといえる。