この花からとれる紅の色は、口紅や衣装の染料として使われました。花は、黄色からだんだん赤みを帯びてきます。染料にするには咲き始めの花を外側からこまめに摘む必要があったことから、末摘花と呼ばれるようになりました。紅花には刺があり、摘むのは大変なのだそうです。
「源氏物語」にも末摘花という名の姫が登場します。
彼女は、鼻の赤い、あまり美しくない姫として描かれていますが、本物の末摘花と違って刺がありませんでした。光源氏は、がっかりしながらも、結局、彼女を引き取り、最後まで面倒をみています。
落ちぶれた皇族として、貧しい暮らしを余儀なくされながらも、まっすぐな心を失わなかった彼女は、やはり、幸せをつかむことができたようです。
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