小林 多喜二(こばやし たきじ、1903年(明治36年)12月1日[1] - 1933年(昭和8年)2月20日)は、日本のプロレタリア文学の代表的な作家・小説家である。秋田県の農家に生まれたが,生家の没落により小樽に移住。伯父のパン工場の手伝いをしながら小樽商業を経て小樽高商に進み,卒業後北海道拓殖銀行小樽支店に勤務。商業学校時代から詩,短編小説などの制作をはじめ,トルストイ,ドストエフスキー,ゴーリキーなどを読み,また志賀直哉に私淑しつつ作家の道を志す。さらに社会科学を学び,労働運動にかかわり,プロレタリア文学運動に参加。1928年3月,三・一五事件直後,全日本無産者芸術連盟(ナップ)が成立したが,その機関誌《戦旗》に《一九二八年三月十五日》を発表して注目され,ついで《蟹工船》(1929)により革命的リアリズムの作家として地位を確立。
代表作
『一九二八年三月十五日』
『蟹工船』
『不在地主』
『党生活者』