日本は小さな島国であり、昔から地震の多い国である。このせいで超高層も建てられないし、部屋も木造が多いし、また小さな国であるから部屋も小さくて、外国人からよくうさぎの部屋だと言われる。
でもこんな環境の中で生活しているからこそ、発展しているのじゃないかなとも思える。日本はもともとから資源の少ない国であって、何でも輸入に依存している。こんな環境で人は次々と自然にうち勝たなければならない。これで外の国より先に現代化社会に進んでいたと思う。私は日本に来てそろそろ二年になって、その間あんまりよくないマンションで暮らし、地震のこわさも感じていたけれど、やはり中国には戻りたくない。
それはここでもう一生懸命闘っている日本人の姿に見慣れ、そうすればこそ生きている価値があると感じたからだ。また住んでいる間、日本人の礼儀正しさ、こまやかな性格も気に入ったのだ。始めの時はうるさくて、それしか思えなかった。バイト先でもいつもこまかいことで言われ、ほんとうにいやだったが、時間が経つにつれて、もう自ら先頭に立ってそうするようになった。朝のラッシュアワーの時も、いくら混んでいてもきちんと並んでいる姿を見ると、やっぱり違う感じがした。
生活の中でただの小さな事であるが、文明社会の印ではないかと私は思う。
教師より
始めは日本の生活に慣れなくて抵抗を感じていた人たちも、二年間在学して卒業するころになると、大分日本に溶け込んで来ます。こんな作文を読むと、とりあえずほっとします。