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食物ことわざ事典112

时间: 2020-01-15    进入日语论坛
核心提示:味噌汁は医者殺し みそ汁は栄養価が高く、毎日飲んでいれば健康が保たれ、病気にかかることが少ないので、お医者さんは商売上が
(单词翻译:双击或拖选)
味噌汁は医者殺し
 みそ汁は栄養価が高く、毎日飲んでいれば健康が保たれ、病気にかかることが少ないので、お医者さんは商売上がったり、医者殺し──とは物騒な物言いですが、みそ造りの本場、信州辺りで言い継がれてきたと聞けば、ナルホドと納得がいきます。
ふっくらとよく炊けたごはん、適温の香りのいいみそ汁という組み合わせは、毎日食べても倦《あ》きないものです。ところが、みそ汁はごはんのうまみに割と無関心であると同じくらいに、馴《な》れっこになってしまい、ただ何となく惰性《だせい》で作っているという場合が多いように思われます。その結果、みそ汁はどうせまずいものだからということにもなるようです。もちろん、牛乳といっしょに摂《と》るパン食は、いろんな意味でよい食事ですが、ごはんとみそ汁は、作るのに手間がかかり、栄養料理にはならないというヘンな誤解から、みそ汁の影が薄くなってきています。
手許にある資料によると、みそ汁を毎日作っている世帯は、全国で昭和四十一年で七二・七%、うち農村部の農家では、その八二%の世帯がみそ汁を作っています。都市部の非農家でも、六八・七%の世帯が毎日みそ汁を作っていることになります。もっとも、都市部はもちろん農村部でも農家の数が減り、食事の洋風化がいちだんと進んだ現在、みそ汁を作る世帯はグンと減り、あるいは五割を割っているかも知れません。
以前、『暮しの手帖』がみそ汁の嗜好調査を行ったことがあり、それによると、二〇歳から四五歳の男女の好きな料理のうち、みそ汁は男性の好きな料理の一〇番目に出ていますが、女性では、好きな料理二〇種の中には入っていません。また、小学生男女と一三歳から二〇歳までのティーン・エイジャーの場合にも、みそ汁は好きな料理の中に入っていません。みそ汁は主食のごはんに付きものの副食と言えるものですから、必ずしも好きな料理として挙げにくいこともあるでしょう。それにしても、若い年齢層ほど、みそ汁の人気は低いようです。
ある朝のかなしき夢のさめぎはに 鼻に入り来し味噌を煮る香よ 石川啄木
一椀のみそ汁は食欲を刺激して、うまみと快い温度と適度の水分と、そして楽しみを与えてくれるものであり、同時に栄養も供給してくれるものです。みそ汁一椀からの栄養量は、三〇〜八〇カロリーと、たんぱく質三〜四グラム前後が摂れます。わずかではあっても、みそ汁はたんぱく質の幾分かを補給してくれると同時に、安くておいしく、効率のよい料理と言えましょう。しかし、このようなみそ汁も、基になるだしは言うまでもなく、中身とみそと上手な作り方と、タイミングのあった食べ方などが、ぴたりとあってこそ、初めてうまいと感じるものです。とりわけ、みそに実が入って、みそ汁は効果を上げるものです。海藻類にふくまれている豊富なビタミンとみそがふくんでいるリノール酸や、レシチン、植物性良質たんぱくなどが、互いに力を合わせて、みそ汁の値打ちを増しているのです。
味噌汁の香の何処より夜の秋 友二
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