私たち夫婦に、子育ての楽しさを教えてくれたふたりの息子たちは、京都と北海道でそれぞれの夢に向かい、学生生活を謳歌している。再びふたりとなった私と妻は、子どもたちと暮らすことが如何に刺激的で楽しい事であるか、ため息をつきながら話している。
息子たちを豊な自然を愛する人間に育てようと、幼い息子たちを連れて実施する、毎年のキャンプ旅行計画やスキー旅行計画は、子どもたちの視線で自然を捉えるすばらしい体験となった。仕事で疲れているからは単なる言い訳であり、息子たちのために時間をつくり出す努力が必要なことを家族から学ぶことができた。
子どもたちとアイデアを出し合い、採集、飼育、観察、製作、そしてそれぞれをまとめることも、楽しい家族の時間となった。家の中を占領する多数の飼育ケースに、飼育の不備を指摘する妻の目は笑っていた。日常生活において、常に子どもの感性を刺激することが重要であり、共に家族が成長する機会になることを体験できた。私たちが子どもの時に毎日出会っていた、ドキドキやワクワクが子育てにはいっぱいあり、子どもたちと一緒に学ぶことができる。
「高山植物を観察したいから白山へ連れて行こう」、「山間部を走る道路の側面処理の調査をしたいからドライブしよう」など、高校生になった息子たちから頼まれた時、私 の心は「やった!」と小躍りした。
子どもと共に学び成長する子育ては、本当に楽しい。次は大学生となった息子たちから、私たち夫婦が多くのことを吸収できるかが重要だと考えている。