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ある男と牛の話
时间:
2022-09-19
进入日语论坛
核心提示:ある男おとこが、牛うしに重おもい荷物にもつを引ひかせて町まちへ出でかけたのであります。「きょうの荷には、ちと牛うしに無理
(单词翻译:双击或拖选)
ある
男
おとこ
が、
牛
うし
に
重
おも
い
荷物
にもつ
を
引
ひ
かせて
町
まち
へ
出
で
かけたのであります。
「きょうの
荷
に
は、ちと
牛
うし
に
無理
むり
かもしれないが、まあ
引
ひ
けるか、
引
ひ
かせてみよう。」と、
男
おとこ
は、
心
こころ
の
中
なか
で
思
おも
ったのでした。
牛
うし
や
馬
うま
は、いくらつらいことがあっても、それを
口
くち
に
出
だ
して
訴
うった
えることはできませんでした。そして、だまって
人間
にんげん
からされるままにならなければなりませんでした。
牛
うし
は、その
荷
に
を
重
おも
いと
思
おも
いました。けれど、いっしょうけんめいに
力
ちから
を
出
だ
して、
重
おも
い
車
くるま
を
引
ひ
いたのです。
街道
かいどう
をきしり、きしり、
牛
うし
は、
車
くるま
を
引
ひ
いて
町
まち
の
方
ほう
へとゆきました。
汗
あせ
は、たらたらと
牛
うし
の
体
からだ
から
流
なが
れたのでした。
松並木
まつなみき
には、せみが、のんきそうに
唄
うた
をうたっていました。せみには、いまどんな
苦
くる
しみを
牛
うし
が
味
あじ
わっているかということを
知
し
りませんでした。
野原
のはら
の
上
うえ
を
越
こ
え、そよそよと
吹
ふ
いてくる
涼
すず
しい
風
かぜ
に、こずえに
止
と
まって
鳴
な
いているせみは
眠気
ねむけ
を
催
もよお
すとみえて、その
声
こえ
が
高
たか
くなったり、
低
ひく
くなったりしていました。
牛
うし
は、
心
こころ
のうちで、せめてこの
世
よ
の
中
なか
に
生
う
まれてくるなら、なぜ
自分
じぶん
は、せみに
生
う
まれてこなかったろうとうらやみながら、一
歩
ぽ
一
歩
ぽ
、
倦
う
まずに
車
くるま
を
引
ひ
いたのであります。
男
おとこ
は、
手綱
たづな
の
先
さき
で、ピシリピシリと
牛
うし
のしりをたたきましたが、
牛
うし
は、
力
ちから
をいっぱい
出
だ
していますので、もうそのうえ
早
はや
く
足
あし
を
運
はこ
ぶことはできませんでした。さすがに、
男
おとこ
も、
心
こころ
のうちでは、
無理
むり
をさせていると
思
おも
ったので、そのうえひどいことはできなかったばかりでなく、またそのかいがなかったからです。
それに、
真夏
まなつ
のことであって、いつ
牛
うし
が
途
みち
の
上
うえ
で
倒
たお
れまいものでもないと
思
おも
ったから、よけいに
心配
しんぱい
もしたのでした。
街道
かいどう
の
中
なか
ほどに
掛
か
け
茶屋
ぢゃや
があって、そこでは、いつも、うまそうな
餡
あん
ころもちを
造
つく
って、
店
みせ
に
並
なら
べておきました。
男
おとこ
は、
酒呑
さけの
みで、
餡
あん
ころもちはほしくなかったが、
牛
うし
が、たいそうそれを
好
す
きだということを
聞
き
いていましたから、やがて、その
家
うち
の
前
まえ
へさしかかると、
「どうか、この
荷物
にもつ
を
無事
ぶじ
に
先方
せんぽう
へ
届
とど
けてくれ。そうすれば
帰
かえ
りに
餡
あん
ころもちを
買
か
ってやるぞ。」と、
男
おとこ
は、
牛
うし
にいったのであります。
その
言葉
ことば
が
牛
うし
にわかったものか、
牛
うし
は
重
おも
そうな
足
あし
どりを
精
せい
いっぱいに
早
はや
めました。そして、その
日
ひ
の
午後
ごご
、
町
まち
の
目的地
もくてきち
へ
着
つ
くことができたのであります。
男
おとこ
は、そこで
賃金
ちんぎん
を、いつもよりはよけいにもらいました。
心
こころ
のうちでほくほく
喜
よろこ
びながら、
牛
うし
にも
水
みず
をやり、
自分
じぶん
も
休
やす
んでから、
帰
かえ
りに
着
つ
いたのでした。
「
牛
うし
もたいそうだし、
自分
じぶん
も
骨
ほね
だが、
多
おお
く
積
つ
んで
積
つ
めないことはないものだ。すこしこうして
勉強
べんきょう
をすれば、こんなによけいにお
金
かね
がもらえるじゃないか……。」と、
手綱
たづな
を
引
ひ
いて
歩
ある
きながら
考
かんが
えました。
町
まち
を
出
で
てから、
田舎道
いなかみち
にさしかかったところに
居酒屋
いざかや
がありました。そこまでくると、
男
おとこ
は、
牛
うし
を
前
まえ
の
柳
やなぎ
の
木
き
につないで、
店
みせ
の
中
なか
へはいりました。
彼
かれ
は、
有
あ
り
合
あ
いの
肴
さかな
でいっぱいやったのでありました。そして、いい
機嫌
きげん
になって、そこから
出
で
たのであります。
その
間
あいだ
、
牛
うし
は、
居眠
いねむ
りをして、じっと
待
ま
っていました。
牛
うし
は
疲
つか
れていたのです。
赤々
あかあか
として、
太陽
たいよう
は、
西
にし
の
空
そら
へ
傾
かたむ
きかけて、
雲
くも
がもくりもくりと
野原
のはら
の
上
うえ
の
空
そら
にわいていました。
男
おとこ
は、
牛
うし
を
引
ひ
いて、やがて
餡
あん
ころもちを
売
う
っている
店
みせ
の
前
まえ
へかかりますと、その
時分
じぶん
から、ゴロゴロと
雷
かみなり
が
鳴
な
りはじめました。
「あ、
夕立
ゆうだち
がきそうになった。ぐずぐずしているとぬれてしまうから、
今日
きょう
は
我慢
がまん
をしてくれな。
明日
あした
は、きっと
餡
あん
ころもちを
買
か
ってやるから。」と、
男
おとこ
は
牛
うし
にいいました。
牛
うし
は、
黙
だま
って、
下
した
を
向
む
いて
歩
ある
いていました。
男
おとこ
は、けっしてうそをいうつもりはなかったのでしょう。すくなくも
哀
あわ
れな
牛
うし
にはそう
信
しん
じられたのでした。
明
あ
くる
日
ひ
も
男
おとこ
は、
昨日
きのう
と
同
おな
じほどの
重
おも
い
荷
に
を
引
ひ
かせたのです。
牛
うし
は、
汗
あせ
を
滴
た
らして
車
くるま
を
引
ひ
きました。そのうち、
餡
あん
ころもちを
売
う
る
店
みせ
の
前
まえ
へさしかかると、
男
おとこ
は、ちょっと
店
みせ
の
方
ほう
を
横目
よこめ
で
見
み
て、
「
今日
きょう
は、
帰
かえ
りに
餡
あん
ころもちを
買
か
ってやるぞ。だから、
早
はや
く
歩
ある
けよ。」といいました。
昨日
きのう
と
同
おな
じ
時分
じぶん
に、
町
まち
へ
着
つ
きました。そして、
男
おとこ
は、
昨日
きのう
と
同
おな
じように、よけいに
金
かね
をもらいました。
男
おとこ
は、ほくほく
喜
よろこ
んだのであります。この
男
おとこ
は、よけいに
金
かね
を
持
も
つと、なんで
忍耐
にんたい
して、
居酒屋
いざかや
の
前
まえ
を
素通
すどお
りすることができましょう。やはり
我慢
がまん
がされずに、
店
みせ
へはいって、たらふく
飲
の
みました。その
間
あいだ
、
牛
うし
は
外
そと
にじっとして
待
ま
っていました。
男
おとこ
は、いい
機嫌
きげん
で
店
みせ
から
出
で
ると、
牛
うし
を
引
ひ
いてゆきました。
やがて、
餡
あん
ころもちを
売
う
る
店
みせ
の
前
まえ
へさしかかりました。
「なに、
畜生
ちくしょう
のことだ。
人間
にんげん
のいったことなどがわかるものか……。」と、
男
おとこ
は、ずうずうしくも
知
し
らぬ
顔
かお
をして、
牛
うし
を
引
ひ
いて、その
前
まえ
を
通
とお
り
過
す
ぎてしまいました。そのとき、
牛
うし
は、
「モウ、モウー。」と、なきました。
「さ、
早
はや
く
歩
ある
け!」と、
男
おとこ
は、しかりつけて、ピシリと
牛
うし
のしりを
手綱
たづな
で
力
ちから
まかせにたたきました。すると、いままで、おとなしかった
牛
うし
は、
急
きゅう
に、
猛
たけ
りたって、
男
おとこ
を
角
つの
の
先
さき
にかけたかと
思
おも
うと、五、六
間
けん
もかなたの
田
た
の
中
なか
へ、まりを
投
な
げ
飛
と
ばすように
投
な
げ
込
こ
んでしまったのです。
彼
かれ
は、
顔
かお
を
泥田
どろた
の
中
なか
にうずめてもがきました。そのまに、
牛
うし
は、ひとりでのこのこと
歩
ある
いて
家
いえ
へ
帰
かえ
ってゆきました。
男
おとこ
は、ようやく
田
た
の
中
なか
からはい
上
あ
がると、
泥
どろ
まみれになって
村
むら
へ
帰
かえ
りましたが、あう
人
ひと
たちがみんな
怪
あや
しんで、どうしたかと
聞
き
きましたけれど、さすがに、
牛
うし
にうそをいって、
復讐
ふくしゅう
されたとはいえず
苦笑
にがわら
いしていました。
彼
かれ
は、
家
いえ
に
帰
かえ
ってから、
黙
だま
っている
牛
うし
が、なんでもよくわかっていることを
覚
さと
って、
心
こころ
から
自分
じぶん
の
悪
わる
かったことを
牛
うし
に
謝
しゃ
したといいます。
――一九二六・六作――
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