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海の踊り
时间:
2022-10-31
进入日语论坛
核心提示:海の踊り小川未明日本海にほんかいの荒波あらなみが、ドドン、ドドンといって岸きしを打うっています。がけの上うえに、一本ぽん
(单词翻译:双击或拖选)
海の踊り
小川未明
日本海
にほんかい
の
荒波
あらなみ
が、ドドン、ドドンといって
岸
きし
を
打
う
っています。がけの
上
うえ
に、一
本
ぽん
の
松
まつ
の
木
き
が、しっかり
岩
いわ
にかじりついて、
暗
くら
い
沖
おき
をながめて、
嵐
あらし
にほえていました。
そこへ、どこからともなく、
紅
あか
い、いすかが
飛
と
んできて、
松
まつ
の
木
き
にとまりました。
「
松
まつ
の
木
き
さん、なんで、そんなに
腹
はら
だたしそうにどなっているのですか?」といいました。
松
まつ
の
木
き
は、
頭
あたま
の
毛
け
を
逆立
さかだ
て、いまにも
岩
いわ
からはなれて、
沖
おき
の
方
ほう
へ
飛
と
んでゆきそうな、いらだたしげなようすをしながら、
「まだ、あの
船
ふね
が
見
み
えないからだ……。」と
答
こた
えました。
いすかには、ただ、それだけ
聞
き
いたのでは
理由
りゆう
がわからなかった。
「あの
船
ふね
って、どんな
船
ふね
ですか。それにはだれか、あなたのお
知
し
り
合
あ
いの
方
かた
でも
乗
の
っているのですか。」と
聞
き
きました。
ぶっきらぼうの
松
まつ
の
木
き
は、いすかにくどくど
聞
き
かれるのを
好
す
きませんでした。なぜなら、
自分
じぶん
の
心配
しんぱい
をひとに
話
はな
したって、どうなるものでもなく、また、それにかかわりのない
他人
たにん
が
聞
き
いても、なんのためにもなるものでないと
思
おも
われたからです。で、この
小鳥
ことり
を
枝
えだ
から
振
ふ
り
落
お
としてしまおうかと
思
おも
ったが、
黒
くろ
い
目
め
をした、りこうそうな
顔
かお
つきを
見
み
ると、そうもできなく、
松
まつ
の
木
き
は、ありのままの
話
はなし
をして
聞
き
かせました。
「
英吉
えいきち
という、
若者
わかもの
の
乗
の
っている
船
ふね
が、二、三
日
にち
前
まえ
に
沖
おき
へ
出
で
たが、まだもどってこない。それに、
海
うみ
はこのような
嵐
あらし
なのだ。あの
高
たか
い
浪
なみ
を
見
み
るがいい。どんなに、
強
つよ
いきかぬ
気
き
の
若者
わかもの
でも、これを
乗
の
り
切
き
ることはできまい。おれはそう
思
おも
うと
気
き
が
気
き
でなく、こうして、
夜
よる
となく、
昼
ひる
となくほえているのだ。」と、
松
まつ
の
木
き
は、いいました。
紅
あか
い、いすかはしっかりと、
小枝
こえだ
につかまって、
耳
みみ
を
傾
かたむ
けて
聞
き
いていたが、
「その
若者
わかもの
とあなたとは、どんな
関係
かんけい
があるのですか?」とたずねました。
「おお、それを
話
はな
そう。そうだ、
雪
ゆき
のたくさん
降
ふ
った
年
とし
だった。おれは、
頭
あたま
の
上
うえ
にかかる
雪
ゆき
をはらっても、はらってもあとから
降
ふ
って、だめだった。あの
野原
のはら
や、
小山
こやま
に
生
は
えているような
松
まつ
の
木
き
とちがって、おれは、ひどい
嵐
あらし
にも、また
雪
ゆき
にも
負
ま
けるものじゃない。それが、とうとうその
年
とし
ばかりは、
雪
ゆき
の
重
おも
みに
堪
た
えずに、
根
ね
もとから二つに
裂
さ
けてしまった。それどころか、もうすこしのことで、おれの
半分
はんぶん
の
体
からだ
は、がけの
下
した
に
落
お
ちてしまうところだった。おれは、そうなるまいと
我慢
がまん
をした。そのうちに、
待
ま
っていた
春
はる
になったのである。
海
うみ
の
水
みず
が
紫色
むらさきいろ
に
見
み
え、
消
き
えてしまったが、ただ、おれの
体
からだ
の
傷口
きずぐち
は、
沖
おき
から
吹
ふ
いてくる
寒
さむ
い
風
かぜ
にさらされて、
痛
いた
んで、このまま
過
す
ぎたら、
枯
か
れてしまうとさえ
思
おも
われたのだ。このとき、
下
した
の
漁師村
りょうしむら
から、
少年
しょうねん
が、がけの
上
うえ
へ
登
のぼ
ってきた。そして、おれを
見
み
ていじらしく
感
かん
じた。たいていの
子供
こども
たちなら、
考
かんが
えなしに、いたずらをして、
無理
むり
にも
引
ひ
きはなしてしまうのを、『ああ、
雪
ゆき
で
裂
さ
けたのだな、こんながけの
上
うえ
で、
岩
いわ
にしがみついて、一
日
にち
として
平穏
へいおん
に
暮
く
らしたことのない
木
き
を、かわいそうに……。』と、
少年
しょうねん
はいって、わざわざ
家
いえ
から、もちを
持
も
ってきて、
裂
さ
けめを
合
あ
わせて、ぐるぐると
繩
なわ
で
傷口
きずぐち
を
開
ひら
かないように
縛
しば
ってくれた。なんとしんせつでないか。おれは
元気
げんき
だったから、
体
からだ
の
恢復
かいふく
するのも
早
はや
かった。あれから、十
年
ねん
にもなったろう……。
英吉
えいきち
というのは、その
少年
しょうねん
の
名
な
だった。」
だまって、
聞
き
いていた、いすかは、
「ああ、それでわかりました。あなたが、その
若者
わかもの
の
身
み
の
上
うえ
を
心配
しんぱい
なさるのは、もっとものことです。なんという、その
人
ひと
は、やさしい
心
こころ
でしょう?」
松
まつ
の
木
き
は、
身
み
ぶるいしながら、
「あの
人
ひと
は、
小
ちい
さい
時分
じぶん
に、
両親
りょうしん
をなくして、おばあさんの
手
て
で
育
そだ
てられた。そうした、
不幸
ふこう
を
味
あじ
わわないものだったら、どうして、
同情
どうじょう
をするようなことがあろう……。」と
答
こた
えました。
遠
とお
い、
北
きた
の
寒
さむ
い
国
くに
に
生
う
まれて、またその
方
ほう
へ
帰
かえ
ってゆこうとする、いすかは、
寒
さむ
いことには
平気
へいき
でしたから、それによく
飛
と
びましたから、
今夜
こんや
にも、
海
うみ
を
越
こ
そうとしていました。ものすごい、
沖
おき
の
方
ほう
から、たえず
波
なみ
は、ドドウ、ドドウとがけの
下
した
に
打
う
ち
寄
よ
せている。そして、かなたの
空
そら
は、
真
ま
っ
暗
くら
でありました。そこには、
無数
むすう
の
白
しろ
いうさぎが、
駆
か
けているように、
波頭
なみがしら
が
光
ひか
って
見
み
えるばかりでした。
* * * * *
人間
にんげん
でもそうであるように、まれには、
仲間
なかま
どうしだけで、
宴会
えんかい
を
開
ひら
きたいものです。
海
うみ
の
男女
だんじょ
の
神
かみ
たちは、
急
きゅう
に、
舞踏会
ぶとうかい
を
催
もよお
すことになりました。
「おまえの
力
ちから
で、
人間
にんげん
の
船
ふね
を、みんな
吹
ふ
き
飛
と
ばしてくれ。」と、
男
おとこ
の
神
かみ
は、
風
かぜ
にいった。
急
きゅう
に、
空模様
そらもよう
が
変
か
わってきたので、あたりをこいでいた
船
ふね
は、あわてて
港
みなと
をさして
逃
に
げました。
「さあ、
今年
ことし
の
冬
ふゆ
の
踊
おど
りおさめに、みんながうたって、
騒
さわ
いでくれ。」と、
一人
ひとり
の
神
かみ
が
命令
めいれい
すると、
風
かぜ
は、
凱歌
がいか
をあげ、
幾
いく
百千
万
まん
の
波
なみ
は、
手
て
をたたいて
乱舞
らんぶ
し、
黒雲
くろくも
は、
雷
かみなり
を
鳴
な
らして、
火
ひ
を
振
ふ
りまわしながら
駆
か
けり、そして、ここににぎやかな、
舞踏会
ぶとうかい
は
開
ひら
かれたのでありました。
女神
めがみ
らは、
手
て
を
取
と
り
合
あ
って、
素足
すあし
で、
長
なが
い、
緑色
みどりいろ
の
裳裾
すそ
をひきずって、
入
い
り
乱
みだ
れて
舞
ま
いました。また、
男神
おがみ
は、
声高
こえたか
らかに、
海
うみ
は、
自由
じゆう
だ。
海
うみ
は、
若
わか
い、
幾
いく
千
万年前
まんねんぜん
も、いまも
変
か
わりはない、
だれが、
海
うみ
を
征服
せいふく
しようというか?
海
うみ
は、
自由
じゆう
だ。
海
うみ
は、
若
わか
い、
さあ、うたえ!
さあ、
踊
おど
れ!
ちょうど、このとき、ほかの
船
ふね
は、
姿
すがた
を
消
け
してしまったのに、
英吉
えいきち
の
船
ふね
だけが、
嵐
あらし
の
舞踏
ぶとう
する、
渦巻
うずま
きの
中
なか
に
残
のこ
されたのでした。そして、
幾
いく
たび、あやうく
波
なみ
にのみ
込
こ
まれようとしたかしれません。これを
見
み
た、
海
うみ
の
神
かみ
たちは、
怒
おこ
りました。
「なんという
自然
しぜん
の
怖
おそ
ろしさを
知
し
らぬばかじゃ。
大浪
おおなみ
よ、ちょいと
一
ひと
のみにしてしまえ。」と、
男神
おがみ
は、いいました。
「まあ、お
待
ま
ちください、あのものは、なにか
手
て
を
合
あ
わせて
祈
いの
っているようです。わたしが、よく
見
み
とどけてまいりますまで。」と、なかにも、やさしい、
女神
めがみ
は
訴
うった
えました。
すぐに、
女神
めがみ
は、
飛
と
んで、
英吉
えいきち
の
乗
の
っている、
破
やぶ
れかけた
船
ふね
のほばしらの
頂
いただき
にきてとまりました。そして、
清
きよ
らかな
瞳
ひとみ
で、
下
した
をみつめました。
「
海
うみ
の
神
かみ
さま、どうぞ、
私
わたし
をお
助
たす
けください。
私
わたし
は、
頼
たよ
りない
年
とし
とった
祖母
そぼ
があります。
父
ちち
は、やはり
海
うみ
で
死
し
んだのでした。
母
はは
は、これを
悲
かな
しんで、その
後
ご
まもなく、なくなりました。
海
うみ
を
生活
せいかつ
の
戦場
せんじょう
とするものには、
海
うみ
の
上
うえ
で
死
し
ぬことは、
本望
ほんもう
です。
私
わたし
の
命
いのち
は、
海
うみ
に
捧
ささ
げます。どうぞ、
祖母
そぼ
の
達者
たっしゃ
のうちだけ、
私
わたし
の
命
いのち
を
助
たす
けてください。」と、
英吉
えいきち
は、ひざまずいて
祈
いの
っていました。
「おまえのそばにある、
紅
あか
い、
小
ちい
さな
花
はな
はなんの
花
はな
か?」
女神
めがみ
の
声
こえ
は、
目
め
に
見
み
えない、
不思議
ふしぎ
な
泉
いずみ
のように、
若者
わかもの
の
魂
たましい
に、ささやくと、
彼
かれ
は、
涙
なみだ
ぐましい
感激
かんげき
にむせびました。
「
神
かみ
さま、
私
わたし
は、
自然
しぜん
に
対
たい
して、いつも
謙遜
けんそん
な
心
こころ
を
抱
いだ
いています。
海
うみ
、
鳥
とり
、
花
はな
、
木
き
……すべて
生命
いのち
あるものに
対
たい
して、
真心
まごころ
をもっています。この
紅
あか
い、
小
ちい
さな
花
はな
は、
雪割草
ゆきわりそう
です。おばあさんが、この
鉢
はち
に、
水
みず
をやるのを
忘
わす
れるといけないと
思
おも
って、
私
わたし
は、
船
ふね
の
中
なか
まで
持
も
ってきました。
春
はる
を
待
ま
つ、この
花
はな
の
短
みじか
い
命
いのち
を
救
すく
ってください。」
女神
めがみ
は、いそいで
去
さ
りました。そして、このことを
他
た
の
神々
かみがみ
に、
告
つ
げました。
許
ゆる
されたのか、
風
かぜ
が
変
か
わって、
英吉
えいきち
の
船
ふね
をいままでとは
反対
はんたい
の
方角
ほうがく
に
吹
ふ
きつけると、
逆巻
さかま
く
波
なみ
は、つぎからつぎへと、
船
ふね
をほんろうして、ちょうど
木
こ
の
葉
は
をもてあそぶようでありましたが、
船
ふね
は、いつしか
港
みなと
の
方
ほう
へ
追
お
いやられたのでした。そして、
日暮
ひぐ
れ
方
がた
から、
幾分
いくぶん
か
海
うみ
の
上
うえ
が、
穏
おだ
やかになったので、
英吉
えいきち
は、
喜
よろこ
んで、
陸
りく
の
方
ほう
へ、あらんかぎり、
腕
うで
に
力
ちから
を
入
い
れてこぎだしました。
村
むら
では、
人々
ひとびと
が、
英吉
えいきち
の
船
ふね
が、まだもどらないので
心配
しんぱい
していました。
暗
くら
くなると、がけの
上
うえ
に
火
ひ
をたいて、
暗
くら
い
沖
おき
の
方
ほう
に
向
む
かって
合図
あいず
をしました。
また、
年老
としと
った
祖母
そぼ
は、
海
うみ
の
見
み
える
窓
まど
ぎわに、
仏壇
ぶつだん
にろうそくをあげ、
孫
まご
が、
闇
やみ
の
中
なか
をこいでくる
時分
じぶん
に、この
燈火
ともしび
を
目
め
あてにすることもあろうと、その
下
した
にすわって、
無事
ぶじ
に
帰
かえ
るようにと、
祈
いの
っていました。
英吉
えいきち
は、これらのちらちらする
火影
ほかげ
を、
遠
とお
くからながめました。そして、しんせつな
人々
ひとびと
の
心
こころ
づくしに
感謝
かんしゃ
しました。また、その一つの
火影
ほかげ
の
下
した
にすわって、こちらの
沖
おき
を
見
み
つめているおばあさんの
姿
すがた
を、ありありと
目
め
に
描
えが
いていたのです。
松
まつ
の
木
き
と
別
わか
れた、いすかは、
若者
わかもの
の
無事
ぶじ
を
知
し
ると
心
こころ
から
祝
しゅく
して、
日暮
ひぐ
れ
方
がた
前
まえ
に、
船
ふね
の
上
うえ
を
過
す
ぎて、
遠
とお
くへ
飛
と
んでゆきました。そして、ただひとり、
日
ひ
が
暮
く
れても、
松
まつ
の
木
き
だけは、
物狂
ものくる
おしそうに、
海
うみ
に
向
む
かって、ほえていました。
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