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少女と老兵士(2)
时间:
2022-11-07
进入日语论坛
核心提示: いくつか病棟びょうとうがあったが、この幼おさない子供こどもたちの向むかったのは、いちばん後方こうほうにあった、白しろい
(单词翻译:双击或拖选)
いくつか
病棟
びょうとう
があったが、この
幼
おさな
い
子供
こども
たちの
向
む
かったのは、いちばん
後方
こうほう
にあった、
白
しろ
い
病舎
びょうしゃ
でした。そうじのゆきとどいた、
大
おお
きなへやの
中
なか
には、
幾列
いくれつ
となくベッドが
整
ただ
しく
並
なら
んでいました。かたわらの
卓
たく
の
上
うえ
には、
薬
くすり
びんや、
草花
くさばな
の
鉢
はち
がのせてありました。そして、
白
しろ
い
服
ふく
を
着
き
た
兵隊
へいたい
さんはベッドの
上
うえ
へ
横
よこ
になっているもの、あるいは、
腰
こし
をかけているもの、また、すわっているもの、また、
松葉
まつば
づえを
抱
かか
えて
立
た
ち
話
ばなし
をしているもの、ちょうどアルファベットのビスケットのように、その
形
かたち
がいろいろでありました。
毎日
まいにち
のように、
個人
こじん
となく、
団体
だんたい
となく、みまう
人
ひと
が
絶
た
えないので、こうした
行列
ぎょうれつ
が
珍
めずら
しくなかったが、この
暑
あつ
いのに、よくきてくれたと、
目
め
を
細
ほそ
くして、
汗
あせ
に
額
ひたい
のぬれた
子供
こども
たちを
見
み
ていたものもあります。そのうちに、
子供
こども
らは、
正面
しょうめん
へずらりとお
行儀
ぎょうぎ
よく
並
なら
んで、
兵隊
へいたい
さんの
方
ほう
を
見
み
て、バイオリンに
合
あ
わせてうたいはじめました。
父
ちち
よあなたは
強
つよ
かった
かぶとをこがす
炎熱
えんねつ
に
敵
てき
の
屍
かばね
とともにねて
泥水
どろみず
すすり
草
くさ
をかみ
終
お
わると、
兵隊
へいたい
さんたちは、
手
て
をパチパチとたたいてくれました。
拍手
はくしゅ
はそのへやからばかりでなく、へやの
外
そと
の
方
ほう
からも
起
お
こったのです。それから、
子供
こども
たちは、
一人
ひとり
、
一人
ひとり
、
兵隊
へいたい
さんのそばへいって、
自分
じぶん
の
持
も
ってきたもの、たとえば
作文
さくぶん
や、
自由画
じゆうが
や、またお
人形
にんぎょう
などを
真心
まごころ
こめて、おみまいにあげたのです。このとき、
兵隊
へいたい
さんは、みんなのくれるものを
受
う
け
取
と
ってにこにこしていました。
とも
子
こ
ちゃんは、へやの
中
なか
を
見
み
まわしていました。
自分
じぶん
は、どの
人
ひと
にあげよう……もとより、
自分
じぶん
の
知
し
る
顔
かお
のあろうはずがないけれど、それでも、やさしそうな、
話
はなし
をしてくれる
人
ひと
にと
思
おも
ったのです。
若
わか
い
兵隊
へいたい
さんたちとくらべて、
年
とし
とった
兵隊
へいたい
さんがあちらのすみの
方
ほう
に、さびしそうにしてすわっていました。
顔
かお
にはひげがのびて、
片手
かたて
を
繃帯
ほうたい
していました。たぶん
激戦
げきせん
に、
手
て
をやられたのでしょう。とも
子
こ
ちゃんは、その
兵隊
へいたい
さんのところへいって、
自分
じぶん
が
骨
ほね
をおって
色紙
いろがみ
で
造
つく
った、千
羽
ば
づるとかめの
子
こ
をあげました。
「ありがとう。」と、
兵隊
へいたい
さんは、にっこりとして、
会釈
えしゃく
しました。
「おじさん、うちの
兄
にい
さんを
知
し
らないでしょう。」
「あなたのお
兄
にい
さんも、
戦争
せんそう
にいっていられますか。」と、
兵隊
へいたい
さんが、ききました。
「ええ、もう一
年
ねん
になるのよ。」
少女
しょうじょ
は、なにか
考
かんが
え
出
だ
そうとするように、ぱっちりとした
目
め
をみはって、
窓
まど
の
方
ほう
を
見
み
ました。
「それは、ご
苦労
くろう
さまですね。」
年老
としと
った
兵隊
へいたい
さんは、この
子供
こども
の
頭
あたま
をなでてやりたい
気
き
がしましたが、やめました。
「また、いいものこしらえたら、おじさんに
持
も
ってきてあげるわ。」
少女
しょうじょ
は、
振
ふ
り
向
む
いて、
先生
せんせい
の
立
た
っていらっしゃる
方
ほう
へ
走
はし
っていきました。
病院
びょういん
の
屋上
おくじょう
へ
出
で
ると、
清
きよ
らかな
流
なが
れのように、いつも
涼
すず
しい
風
かぜ
が
吹
ふ
いていました。
月
つき
がなく、
星明
ほしあ
かりでは、たがいの
顔
かお
もよくわからなかったが、
傷兵
しょうへい
たちは、
静
しず
かにして、レコードに
聞
き
き
入
い
っていました。
両眼
りょうがん
を
失
うしな
って、ここまで
上
のぼ
ってくるのに、
二人
ふたり
の
看護婦
かんごふ
の
肩
かた
に
助
たす
けられなければならぬ
人
ひと
もあったが、その
人
ひと
もやがて
腰
こし
をかけると、じっとして、
同
おな
じように
聞
き
き
入
い
っているのでありました。あちらの
地平線
ちへいせん
をほど
近
ちか
い、にぎやかな
街
まち
の
燈火
ともしび
が、ぽうと
闇
やみ
を
染
そ
めているのを
見
み
て、
兵士
へいし
の
中
なか
には、
戦場
せんじょう
を
思
おも
い
出
だ
すものもあったでしょう。ちょうどレコードは、
愛馬行進歌
あいばこうしんか
をうたいはじめたところです。
老兵士
ろうへいし
も、みんなといっしょに、この
歌
うた
に
耳
みみ
を
傾
かたむ
けていましたが、
汲
く
み
尽
つ
くせない
悲
かな
しみが、
胸
むね
の
底
そこ
から、
新
あた
らしくこみ
上
あ
げてくるのを
覚
おぼ
えました。
同時
どうじ
に、
心
こころ
の
目
め
は、
昼間
ひるま
慰問
いもん
にきてくれた、
幼稚園
ようちえん
の
生徒
せいと
らの
混
まじ
じりけのない
姿
すがた
をよみがえらせました。そして、あの
目
め
のぱっちりした
少女
しょうじょ
の、
「おじさん、うちの
兄
にい
さんを
知
し
らない?」と、いった
言葉
ことば
までが、いまだに、
耳
みみ
についているのを
感
かん
じたのです。
おそらく、あの
子
こ
の
兄
あに
も
補充兵
ほじゅうへい
であろうと
思
おも
うと、
老兵士
ろうへいし
をして○○
攻撃
こうげき
の
際
さい
に、
自分
じぶん
の
見
み
た一
光景
こうけい
を
思
おも
い
出
だ
させるのでした。
険阻
けんそ
な
敵
てき
の
陣地
じんち
へ
突撃
とつげき
に
移
うつ
る
暫時前
しばらくまえ
のことです。
「
君
きみ
たち、いらないものは
捨
す
て、ごく
身軽
みがる
になっていくのだ。」
こう
注意
ちゅうい
してやると、
後方
こうほう
から、
前線
ぜんせん
へ
送
おく
られたばかりの、
若
わか
い
兵士
へいし
の
一人
ひとり
が、
目前
もくぜん
で、
背嚢
はいのう
をおろして、その
内
うち
を
改
あらた
めていました。そのとき、
老兵士
ろうへいし
は、ふくらんだ
背嚢
はいのう
をみつめて、まごまごしている
若
わか
い
兵士
へいし
に
向
む
かって、
「なにがそんなに
入
はい
っているのか。」と、きいたのです。すると、その
年若
としわか
の
兵士
へいし
は、一つ、一つ
出
だ
して
見
み
せて、
「これは、お
守
まも
りです。
出
で
るときに、みんながくださったのです。」
「これは、お
薬
くす
りです。お
母
かあ
さんが、
入
い
れてくださったのです。」
「これは、
日
ひ
の
丸
まる
の
旗
はた
に、たくさんの
人
ひと
の
名
な
が
書
か
いてあるのです。」
「これは、
姉
あね
からの
手紙
てがみ
です。みんな、
大事
だいじ
なものばかりです。」
そういって、じっと
老兵士
ろうへいし
の
顔
かお
を
見上
みあ
げた、あの
青年
せいねん
の
澄
す
んだ
目
め
には、これを
身
み
につけて
自分
じぶん
は
死
し
んでいくという
純情
じゅんじょう
があらわれていました。
「いや、おれたちの
体
からだ
が
弾丸
だんがん
になるのだ。みんな
捨
す
ててしまえ!」と、
老兵士
ろうへいし
は、
口
くち
まで
出
で
たが、
無理
むり
に、だまって、じっと
若
わか
い
兵士
へいし
の
顔
かお
を
見返
みかえ
しました。その
光
ひか
った
瞳
ひとみ
の
中
なか
に、たとえ
肉体
にくたい
は
亡
ほろ
びても、けっして
永久
えいきゅう
に
死
し
なない
生命
せいめい
のあることが
刹那
せつな
に
感
かん
じられたのであります。
いま、
老兵士
ろうへいし
は、
蓄音機
ちくおんき
の
歌
うた
をきくためでなく、そのときのことを
思
おも
い
出
だ
して、
深
ふか
くうなだれていました。
「まもなくして、あの
突撃
とつげき
が
起
お
こったのだな。」
大
おお
きく
開
ひら
いた
目
め
、
真
ま
っ
赤
か
な
顔
かお
、
火
ひ
がだるまのようになって、
敵陣
てきじん
目
め
がけて、
一塊
ひとかたまり
となって、
突
つ
っ
込
こ
んでいった
友軍
ゆうぐん
の
姿
すがた
が……。
「おじさんは、うちの
兄
にい
さんを
知
し
らないでしょう。」
またしても、こういって、
自分
じぶん
を
見上
みあ
げた、
少女
しょうじょ
のぱっちりとした
目
め
が
浮
う
かびました。その
目
め
は、
清
きよ
らかなうちに、どこか
悲
かな
しみに
傷
いた
んだところがあった。
「おお、あのときの
青年
せいねん
の
目
め
と、さっきの
少女
しょうじょ
の
目
め
と
同
おな
じでなかったか。」と、
老兵士
ろうへいし
は、おどろきました。さらに、
彼
かれ
は、
二人
ふたり
が、
兄妹
きょうだい
でないのかとさえ
考
かんが
えられるのでした。
それは、あまりにも
空想的
くうそうてき
な
考
かんが
えようであったでしょう。しかし、たとえ
兄
あに
と
妹
いもうと
でなくても、その
澄
す
みきったかがやく
目
め
の
中
なか
に、
相通
あいつう
ずるものを
見
み
ました。
人間
にんげん
であって、
人間以上
にんげんいじょう
のものを
感
かん
じたのです。
「いったい、それはなんであろうか。」と、
彼
かれ
は、
考
かんが
えました。そして、ついに、
悟
さと
りました。
生命
せいめい
というものは、はかないが、
真実
しんじつ
は、なんらかの
形
かたち
で
永久
えいきゅう
に
残
のこ
るということでした。
彼
かれ
は、しだいにふけていく、
初秋
しょしゅう
の
夜
よる
の
空
そら
を
仰
あお
ぎました。
金色
きんいろ
に、
緑色
みどりいろ
に、うすく
紅
くれない
に、
無数
むすう
の
星
ほし
が
輝
かがや
いています。おそらく、どの一つにも
烈々
れつれつ
として、
炎
ほのお
が
燃
も
え
上
あ
がっているにちがいない。しばらくすると、それが、みんな
人間
にんげん
の
目
め
になって
見
み
えるのでした。
寂然
じゃくぜん
として、ものこそいわないが、
永遠
えいえん
に
真実
しんじつ
と
正義
せいぎ
とを
求
もと
めている。その
光
ひかり
は、
胸
むね
の
底
そこ
に
深
ふか
く
浸
し
み
入
い
って、
魂
たましい
をかきむしるのでした。
「
傷
きず
がなおったら、
早
はや
く
戦線
せんせん
へ
帰
かえ
ろう。」
彼
かれ
は、ほっとして、はじめて
多
おお
くの
傷兵
しょうへい
たちといっしょに、レコードに
耳
みみ
を
傾
かたむ
けようとしたが、いつのまにか
心
こころ
は、また、あらぬほうへと
飛
と
んでいました。
「
人間
にんげん
は
死
し
ぬと、あの
星
ほし
になるってな。」
すでに、
去年
きょねん
のいまごろ、
塹壕
ざんごう
の
中
なか
で、
異郷
いきょう
の
空
そら
を
見
み
ながらいった、
戦友
せんゆう
の
言葉
ことば
が、
思
おも
い
出
だ
されたのでした。
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