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しらかばの木
时间:
2022-11-07
进入日语论坛
核心提示:しらかばの木小川未明さびしいいなかながら、駅えきの付近ふきんは町まちらしくなっていました。たばこを売うる店みせがあり、金
(单词翻译:双击或拖选)
しらかばの木
小川未明
さびしいいなかながら、
駅
えき
の
付近
ふきん
は
町
まち
らしくなっていました。たばこを
売
う
る
店
みせ
があり、
金物
かなもの
をならべた
店
みせ
があり、また
青物
あおもの
や、
荒物
あらもの
などを
売
う
る
店
みせ
などが、ぼつり、ぼつりと
見
み
られました。そして、
駅前
えきまえ
から、あちらの
山
やま
のふもとの
村々
むらむら
へいく、
馬車
ばしゃ
がとまっていました。いぜんには、バスが
往復
おうふく
していたが、
戦争
せんそう
がはじまってから、
馬車
ばしゃ
にかわったのでした。
もうほどなく、
馬車
ばしゃ
が
出
で
るというので、
待合室
まちあいしつ
にいた
人々
ひとびと
が、
箱
はこ
の
中
なか
へはいりかけました。なかには
大
おお
きな
荷物
にもつ
をかかえた
男
おとこ
がいました。たぶん
山間
やまあい
の
農家
のうか
へあきないにいくのでしょう。またはでな
日
ひ
がさを
持
も
った、
若
わか
い
女
おんな
がいました。これは、
町
まち
へ
出
で
て
働
はたら
いているのが、
法事
ほうじ
かなにかあるので、
休暇
きゅうか
をもらい、
実家
じっか
へ
帰
かえ
るのかもしれません。ほかに
一人
ひとり
、やぶれた
学生服
がくせいふく
を
着
き
た
少年
しょうねん
が
乗
の
りました。
少年
しょうねん
は、このへんのもので
用
よう
たしにどこへかいくのか、それとも、
早
はや
く
家
いえ
を
出
で
かけて、もう
用事
ようじ
をすまして、
帰
かえ
るみちなのかもしれません。それらの
人
ひと
たちといっしょに
乗
の
ったのが、このほど
戦地
せんち
から
帰還
きかん
した
秀作
しゅうさく
さんでありました。
いま、お
話
はなし
するのは、その
秀作
しゅうさく
さんのことであります。
秀作
しゅうさく
さんは、やはりあちらの
山
やま
のふもとに
生
う
まれたのでした。
幼児
ようじ
のころ
父
ちち
をなくして、その
後
ご
は、ただ
母親
ははおや
一人
ひとり
の
手
て
にそだてられて
大
おお
きくなりました。そして、十五、六のころ、
遠
とお
い
町
まち
のほうこうにやられて、そこで一
人前
にんまえ
の
職工
しょっこう
となったのですが、かたときも
忘
わす
れなかった、なつかしい
母
はは
は、その
間
あいだ
に
死
し
んでしまいました。
こんど、
戦争
せんそう
がはじまると、
秀作
しゅうさく
さんは、
寄留先
きりゅうさき
から
召集
しょうしゅう
されて、
勇
いさ
ましく
出征
しゅっせい
したのであります。
あのはてしない
戦線
せんせん
で、あるときは、にごった
大
おお
きな
川
かわ
を
渡
わた
り、あるときは、けわしい
岩山
いわやま
をふみこえて、
頑強
がんきょう
にていこうする
敵兵
てきへい
と、すさまじい
砲火
ほうか
をまじえ、これを
潰滅
かいめつ
し、
逃
に
げるをついげきして、
前進
ぜんしん
、また
前進
ぜんしん
したのでありました。
ある
日
ひ
のこと、これも
山岳地帯
さんがくちたい
であったが、わずかに
谷
たに
をへだてて
敵
てき
と
対峙
たいじ
したことがあります。こちらは
寡勢
かぜい
(
兵
へい
の
少
すく
ないこと)で、
敵
てき
のほうは
大部隊
だいぶたい
であるうえに、
敵
てき
の
拠点
きょてん
(よりどころ)でもあったから、
打
う
ち
出
だ
すたまは、さながら
雨
あめ
の
降
ふ
るように
集注
しゅうちゅう
されました。ヒュン! ヒュン! と、
小
ちい
さなうなりが、
耳
みみ
もと
近
ちか
くやけつくようにすると、
左右
さゆう
に
草
くさ
の
葉
は
が、パッ、パッと
飛
と
びちりました。こうした
場合
ばあい
、もしすこしでもひるむことがあれば
敵
てき
はあなどって
逆襲
ぎゃくしゅう
するのがきまりだから、ますます
攻勢
こうせい
に
出
で
なければならない。いままで
勇敢
ゆうかん
に
戦
たたか
っていた
戦友
せんゆう
が、ばたり、ばたりと
前後
ぜんご
にたおれていきました。それにつらかったのは、たまのつきかかったことでした。さいごには
突撃
とつげき
するのであるが、そのときまで、
残
のこ
りのたまをもっとも
有効
ゆうこう
に
使
つか
わなければならなかった。
秀作
しゅうさく
さんは、
胸
むね
をはり、いきを
入
い
れて、一
発
ぱつ
必殺
ひっさつ
の
信念
しんねん
をこらしました。このときふと一
本
ぽん
の
木立
こだち
が
目
め
にとまりました。それはしらかばのようです。「おや、
見
み
たことのあるけしきだぞ。」と、
秀作
しゅうさく
さんは、
突如
とつじょ
こう
思
おも
うと、
自分
じぶん
の
目
め
をうたがいました。
木
き
は、なだらかな
斜面
しゃめん
に
立
た
って、
下
した
に
雑草
ざっそう
がしげり
雑草
ざっそう
にまじって、むらさき
色
いろ
の
花
はな
が
咲
さ
いていました。しゅんらんかもしれません。
「
秀作
しゅうさく
や、
私
わたし
は、さっきからここで、おまえを
見
み
ているのだよ。どうかりっぱに
戦
たたか
って、
日本男児
にっぽんだんじ
として、はじない
働
はたら
きをしておくれ。」
おお、おかあさんだ。ほんとうにおかあさんが、あすこに
腰
こし
をかけていられる。
仕事着
しごとぎ
の、あのすがたで、
腰
こし
をかけていられる。
彼
かれ
は、
我
われ
を
忘
わす
れてそのそばへかけよろうとしたが、「む、だめだ。」と、はげしく
頭
あたま
をうちふって、
自分
じぶん
でまぼろしをうちけし、じきにそのもえつく
目
め
は、
前面
ぜんめん
の
敵
てき
をにらんで、
攻撃
こうげき
をつづけたのでした。
「
日本
にっぽん
の
荒鷲
あらわし
だ。」と、さけんだものがあります。
空
そら
を
黒
くろ
くおおうように、
爆撃機
ばくげきき
が
頭
あたま
の
上
うえ
をすれすれに
飛
と
ぶかとみると、
敵
てき
のトーチカを
目
め
がけて、
爆弾
ばくだん
を
落
お
としました。たちまち
黒
くろ
けむりの
中
なか
から
火
ひ
ばしらが
上
あ
がり、
万山
ばんざん
は
鳴動
めいどう
しました。これより
早
はや
く、
秀作
しゅうさく
さんの
部隊
ぶたい
は、
敵陣地
てきじんち
目
め
がけて
突進
とっしん
していたのです。
その
日
ひ
のことを
思
おも
い
出
だ
すと、
秀作
しゅうさく
さんは、いのちのあったこともふしぎだが、おかあさんのすがたを
見
み
たこと、ことごとくゆめのような
気
き
がするのでした。
「おかあさんについて、
山
やま
へいったとき、
自分
じぶん
はまだ八つか九つであった。その
下
した
で
休
やす
んだ
峠
とうげ
のしらかばの
木
き
は、まだあるだろうか。」
帰還
きかん
してから、
秀作
しゅうさく
さんは、
毎日
まいにち
のようにそのことを
思
おも
ったのでした。とうとうたまらなくなって、
自分
じぶん
の
生
う
まれた
村
むら
へ
帰
かえ
る
道
みち
にあったのです。たとえ
村
むら
へ
帰
かえ
っても、
自分
じぶん
をむかえてくれる
家
いえ
があるのでなし、また
自分
じぶん
を
知
し
っていてくれるものもなかろうと
思
おも
うと、
秀作
しゅうさく
さんは、たよりないような、さびしい
気
き
がしました。しかし、そんなことはどうだっていい。
自分
じぶん
が
子供
こども
のじぶん、おかあさんといっしょにその
下
した
で
休
やす
んだ、しらかばの
木
き
の
立
た
っている
峠
とうげ
へさえいけばいいのだ。そして、そのなつかしいけしきをふたたび
見
み
ることができれば、のぞみがたりるのだと
思
おも
いました。そこへいけば、
死
し
なれたおかあさんが、きっと
出
で
ていらして、ほんとうにおかあさんにあえるという
気
き
がしたのでした。
「ホウ。」といって、そのとき、
馭者
ぎょしゃ
は、つなをひきました。やせた
赤毛
あかげ
の
馬
うま
が、ガラッ、ガラッとわだちをきしらせました。つづいて、ピシッ、
馭者
ぎょしゃ
がむちをあてると
馬
うま
は
本気
ほんき
になって
走
はし
り
出
だ
しました。
外
そと
を
見
み
ていると、だんだん
駅
えき
から
遠
とお
ざかりました。
火
ひ
の
見
み
やぐらがあったり、
警防団
けいぼうだん
のふだのかかったこやなどがあったりしました。ひでりつづきで、
道
みち
がかわいているので、すこしの
風
かぜ
にも、
白
しろ
いほこりがまい
上
あ
がりました。それから、
停留場
ていりゅうじょう
ごとに、
人
ひと
が
乗
の
ったり、
降
お
りたりしました。
松林
まつばやし
にさしかかるころは、
馬
うま
も、はやつかれたのか、
黒
くろ
くあせがにじんで、あえいでいました。
「ホレ。」といって、ピシリ、ピシリと
馭者
ぎょしゃ
は、つづけざまにむちを
馬
うま
の
腹
はら
にあてました。
秀作
しゅうさく
さんは、
馭者
ぎょしゃ
の
方
ほう
を
見
み
ながら、
「
親方
おやかた
、おまえさんは、
戦争
せんそう
にいきなさったか。」と、ききました。ふいにこう
問
と
いかけられたので、
馭者
ぎょしゃ
は、おどろいた
顔
かお
をして、
「どうしてですかね。」と、いいかえしました。
「
戦線
せんせん
では、
兵隊
へいたい
も
馬
うま
もいっしょだからよ。
馬
うま
はおとなしい、ききわけのあるかわいいやつで
口
くち
をきかないだけさ。ピシりとたたかれると、おれがたたかれるような
気
き
がしてね。」と
秀作
しゅうさく
さんは、しいて
大
おお
きく
笑
わら
いました。
大
おお
きな
荷物
にもつ
を
持
も
った
男
おとこ
は、
「あんたは
戦争
せんそう
にいってきなすったか。」と
話
はな
しかけました。
車中
しゃちゅう
の
人
ひと
はみんな
秀作
しゅうさく
さんの
顔
かお
をみました。
「
北支
ほくし
から、
中支
ちゅうし
へ二
年
ねん
ばかり。」
「それは、ごくろうさんでした。お
家
うち
は、この
近
ちか
くですかね。」
「
私
わたし
は、
旅
たび
でくらしていますが、ひさしぶりで、おふくろにあいにいこうと
思
おも
って。」と、
秀作
しゅうさく
さんは、ついそういってしまったのでした。
「それは、それは、どんなにかお
喜
よろこ
びでしょう。」
馭者
ぎょしゃ
は、
秀作
しゅうさく
さんにいわれてから、
馬
うま
にむちをあてるのも、
手心
てごころ
しているようにみられたのです。
山
やま
のいただきに
白
しろ
い
雲
くも
がわいて、
遠
とお
くの
方
ほう
で、かみなりの
音
おと
がしました。
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