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» 正文
しんぱくの話
时间:
2022-11-14
进入日语论坛
核心提示:しんぱくの話小川未明高たかい山やまの、鳥とりしかゆかないような嶮けわしいがけに、一本ぽんのしんぱくがはえていました。その
(单词翻译:双击或拖选)
しんぱくの話
小川未明
高
たか
い
山
やま
の、
鳥
とり
しかゆかないような
嶮
けわ
しいがけに、一
本
ぽん
のしんぱくがはえていました。その
木
き
は、そこで
幾
いく
十
年
ねん
となく
月日
つきひ
を
過
す
ごしたのであります。
人間
にんげん
のまれにしかゆかない
山
やま
とはいいながら、その
長
なが
い
間
あいだ
には、
幾多
いくた
の
変化
へんか
がありました。
人
ひと
の
足
あし
の
踏
ふ
み
入
い
るところ、また
手
て
のとどくところ
木
き
は
切
き
られたり、また
持
も
ち
去
さ
られたりしたのであります。そして、それは
人間
にんげん
ばかりとかぎっていなかった。
あるときは、
雨
あめ
がつづいて、
出水
しゅっすい
のために、あるときは、すさまじいあらしのために、また
真
しん
に
怖
おそ
ろしい
雪
ゆき
のために、その
脅威
きょうい
は一つではなかったのです。
同
おな
じ
生命
せいめい
を
有
ゆう
している
人間
にんげん
のすることにくらべて、はかり
知
し
れない、
暴力
ぼうりょく
の
所有者
しょゆうしゃ
である
自然
しぜん
のほうが、どれほど
怖
おそ
ろしいかしれないと
木
き
は
思
おも
っていました。しかし、こうした
嶮岨
けんそ
な
場所
ばしょ
に
生
しょう
じたために、しんぱくは、
無事
ぶじ
に
今日
こんにち
まで
日
ひ
を
送
おく
ることができたのであります。けれど、それは、また
偶然
ぐうぜん
であるといわなければなりません。
なぜなら、たとえ、
人間
にんげん
の
力
ちから
では、そこへは
達
たっ
しなかったけれど、
自然
しぜん
の
力
ちから
は、いつも
自由
じゆう
であったからです。
現
げん
に、
数年前
すうねんぜん
のこと、ちょうど
春先
はるさき
であったが、
轟然
ごうぜん
として、なだれがしたときに、
幹
みき
の
半分
はんぶん
はさかれて、
雪
ゆき
といっしょに
谷底
たにそこ
へ
落
お
ちてしまったのでした。
幸
さいわ
いに
根
ね
のかみついていた
岩角
いわかど
が
砕
くだ
けなかったから、よかったものの、もし
壊
こわ
れたら、おそらくそれが
最後
さいご
だったでありましょう。
しかし、いまは、そのときの
傷痕
きずあと
も
古
ふる
びてしまって、
幹
みき
には、
雅致
がち
が
加
くわ
わり、
細
こま
かにしげった
緑色
みどりいろ
の
葉
は
は、ますます
金色
きんいろ
を
帯
お
び、
朝夕
あさゆう
、
霧
きり
にぬれて、
疾風
しっぷう
に
身
み
を
揺
ゆ
すりながら、
騎士
きし
のように
朗
ほが
らかに
見
み
られたのであります。
冬
ふゆ
でも、この
岩穴
いわあな
の
中
なか
に
越年
えつねん
する、いわつばめがすんでいました。ひらひらと、
青
あお
い
空
そら
をかすめて、
右
みぎ
に、
左
ひだり
に、
飛
と
んでいたが、やがて、
風
かぜ
に
舞
ま
って
落
お
ちてきた
木
き
の
葉
は
のように、しんぱくの
枝
えだ
にきて
止
と
まりました。
「
雪
ゆき
が
近
ちか
づきましたよ。
西
にし
の
空
そら
が
火
ひ
のように
赤
あか
いのです。こんどあらしがあるときっと
雪
ゆき
を
持
も
ってきますからね。」
そういって、いわつばめは、だんだん
黄昏
たそが
れていく、
奥深
おくぶか
い
空
そら
を
見上
みあ
げていました。
うっかりしようものなら、
冷
つめた
い
風
かぜ
が、
小
ちい
さな
体
からだ
をさらって、もう
暗
くら
くなった
谷間
たにま
へたたき
落
お
とそうとしたのであります。
しんぱくは、そのたびに、
頭
あたま
をはげしく
振
ふ
りました。
「いや、そのほうがいいでしょう。あなたたちは、
岩穴
いわあな
の
中
なか
でゆっくり
眠
ねむ
りなさるがいい。かれこれするうちに、じきに四、五
月
がつ
ごろとなります。あの
水晶
すいしょう
のように
明
あか
るい
雪解
ゆきど
けの
春
はる
の
景色
けしき
はなんともいえませんからね。それまで、
私
わたし
は、あらしや、
吹雪
ふぶき
の
唄
うた
でも
楽
たの
しんできいています。そして、あなたたちが、
岩穴
いわあな
の
中
なか
で、こうもりのおばあさんからきいた、
不思議
ふしぎ
のおとぎばなしを
教
おし
えてくだされば、
私
わたし
は、
西風
にしかぜ
のうたっていた
北
きた
の
国
くに
の
唄
うた
をうたってきかせますよ。」
「なんだか、
来年
らいねん
の
春
はる
が
楽
たの
しみですが、もう
人間
にんげん
が、ここへやってくるようなことがなければいいが。」
いわつばめは、
不吉
ふきつ
な
予感
よかん
がしたように、いきいきとした
顔
かお
をくもらしました。
しんぱくは、またひとしきり、
疾風
しっぷう
に
顔
かお
を
動
うご
かしながら、
「このごろは、
夜
よる
になると
霜
しも
がおります。そして、
星
ほし
の
影
かげ
は、
魔物
まもの
の
目
め
のようにすごく
光
ひか
ります。どんな
人間
にんげん
でも、
露宿
ろしゅく
することはできますまい。あの、あおずんだ、
真夜中
まよなか
の
景色
けしき
を、あなたに
見
み
せたいものです。」
だまって、しんぱくの
話
はなし
をきいていたいわつばめは、
急
きゅう
に
身
み
ぶるいをしました。そして、あわてて
岩穴
いわあな
に
帰
かえ
ってゆきました。
真夜中
まよなか
ごろ、
木
き
は、
頭
あたま
の
上
うえ
を、
青
あお
い
炎
ほのお
の
尾
お
をひいて
流
なが
れる
星
ほし
を
見
み
ました。なんとなく、
宇宙
うちゅう
に
存在
そんざい
するいっさいのものが、
運命
うんめい
に
支配
しはい
され、
流転
るてん
することを
語
かた
るごとくに
感
かん
じたのです。
あくる
日
ひ
のこと、すぐ
近
ちか
くで、
人間
にんげん
の
声
こえ
がしました。さるのごとく、
岩角
いわかど
を
伝
つた
わって、
綱
つな
を
頼
たよ
りに
下
お
りてくる
男
おとこ
を
見
み
ました。
腰
こし
には、
岩
いわ
を
砕
くだ
き、
根
ね
を
切
き
る
道具
どうぐ
を
結
むす
びつけていたので、しんぱくは、だれを
目
め
あてにやってくるのか、すぐに
悟
さと
ったのでありました。
「ああ、いい
木
き
だ。
長
なが
いことにらんでいたのだが、まったく
命
いのち
がけでなければ
取
と
れるところでない。」と、
年
とし
をとった
男
おとこ
は、
独
ひと
りごとをしました。
そして、そこで、
幾
いく
十
年
ねん
生
い
きてきたしんぱくを、
岩角
いわかど
から
切
き
りはなして、その
根
ね
もとを
掘
ほ
り
抜
ぬ
くとしっかり
背負
せお
って、
綱
つな
をたぐって
上
あ
がってゆきました。しんぱくは、かつて
自然
しぜん
をおそれて、
人間
にんげん
にどれほどのことができるものかと、
考
かんが
えていたことの、たいへんなまちがいだったのを、この
瞬間
しゅんかん
に
悟
さと
ったのであるが、それから、
自分
じぶん
はどうされたのであるか、
先
さき
のことはわからなかったのです。
木
き
が、やっと
元気
げんき
を
快復
かいふく
して、はっきりと
見
み
、また
聞
き
くようになったのは、ある
大
おお
きな
盆栽師
ぼんさいし
の
庭園
ていえん
でありました。そして、
自分
じぶん
は
珍
めずら
しい
支那鉢
しなばち
に
植
う
えられて、一
段
だん
高
たか
い、だんの
上
うえ
に
載
の
せられていたのでした。
夜
よる
になると、
風
かぜ
は
吹
ふ
いたけれど、あのむちを
振
ふ
り、ひづめを
鳴
な
らして
過
す
ぎるようなあらしではありませんでした。
星
ほし
の
光
ひかり
は
急
きゅう
に、
遠
とお
くなって、また
銀河
ぎんが
の
色
いろ
は、
見
み
えるか
見
み
えぬほどのかすかさです。
「
自分
じぶん
の
生活
せいかつ
は、
変
か
わってしまったのだ。あの
岩
いわ
から
引
ひ
き
離
はな
されたときは、
枯
か
れると
思
おも
ったのがこうして
生
い
きるばかりでなく、あのあらしから、
吹雪
ふぶき
から、もう、まったく
安心
あんしん
なのだ。なんという
人間
にんげん
は、
神
かみ
以上
いじょう
の
力
ちから
を
持
も
っていることだろう。」
しんぱくは、
人間
にんげん
を
偉
えら
いと
思
おも
いました。ここへくる
人
ひと
たちは、だれでも、この
鉢植
はちう
えの
前
まえ
に
足
あし
をとめて、
感心
かんしん
して、ながめました。
「いい、しんぱくですな。」
木
き
は、みんなが、
自分
じぶん
をほめてくれるのでうれしく
思
おも
いました。いわつばめや、こうもりなどに、
愛
あい
されるよりは、
人間
にんげん
にほめられるほうが、うれしいような
気
き
がしたのです。
「
命
いのち
がけで、
自分
じぶん
を
山
やま
からつれてきて、かわいがってくれるのだからな。」
こう、
木
き
は
思
おも
うと、また、いつか
雲
くも
が、
「
山
やま
に
育
そだ
って、
下界
げかい
へいったものは、みんな
死
し
んでしまう。だから、
霧
きり
と、あらしと、
雪
ゆき
の
中
なか
の
暮
く
らしを
恨
うら
んではならない。なんといっても、それが
貴
とうと
くて、
輝
かがや
かしいのだから。」といったことが、
愚
おろ
かしく
感
かん
じられました。
ある
日
ひ
、りっぱな
紳士
しんし
が
令嬢
れいじょう
をつれて、この
庭園
ていえん
へはいってきました。そして、やがて
同
おな
じように、しんぱくの
前
まえ
に
立
た
って、
主人
しゅじん
から
話
はなし
をきかされていました。
「それは、
人間
にんげん
のちょっとゆけるような
場所
ばしょ
でありません。
高山
こうざん
の、しかも
奥深
おくふか
い
嶮岨
けんそ
ながけの
岩角
いわかど
にはえて、はげしいあらしに
吹
ふ
かれていた
木
き
です。このしみは、なだれに
打
う
たれた
傷痕
きずあと
でございます。」
「
一度
いちど
そういう
山
やま
へ、
登
のぼ
ってみたいと
思
おも
いながら、
私
わたし
たちには、そんな
元気
げんき
がない。せめてこの
木
き
でもながめて、あこがれた
山
やま
へいったつもりでいましょう。」
紳士
しんし
は、
高価
こうか
な
金
かね
を
払
はら
って、しんぱくを
車
くるま
の
中
なか
へ
持
も
ち
込
こ
みました。このとき、しんぱくは、
命
いのち
を
賭
か
けて
取
と
り、
育
そだ
ててくれたほどの
人
ひと
が、
金銭
きんせん
で
売
う
ってしまった、その
愛
あい
について
疑
うたが
わずにはいられなかったのでした。しかし、これが
人間社会
にんげんしゃかい
の
掟
おきて
でもあろうかと
思
おも
ったのであります。
ついに、しんぱくは、
岩頭
がんとう
のかわりに、
紫檀
したん
の
卓
たく
の
上
うえ
から
垂
た
れたのでした。そして、
星
ほし
のかわりに、はなやかな
電燈
でんとう
が
照
て
らしたのでした。そして、
周囲
しゅうい
を
舞
ま
うものは、あの
可憐
かれん
ないわつばめでなくて、
人間
にんげん
の
美
うつく
しい
男女
だんじょ
らでした。きくのはあらしの
唄
うた
でなく、ピアノの
奏楽
そうがく
でした。この
息詰
いきづ
まる
空気
くうき
の
中
なか
で、
木
き
は、
刻々
こくこく
に
自分
じぶん
の
生命
いのち
の
枯
か
れてゆくのを
感
かん
じながら、「
見
み
ぬうちは、みんながあこがれるが、おとぎばなしの
世界
せかい
はけっしてくるところでなく、ただ、きくだけのものだ。」と、しみじみ
悟
さと
ったのでありました。
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