だまされた娘とちょうの話
小川未明
「おまえさんは、やさしいし、
もう、こちらへきてから、だいぶ
あちらで、それを
「ひまなときは、いつでもここへきてお
お
「
あまり、その
「そんなに、きれいな
しかし、
「ええ、それは、
さすがに、
あわれなかの
そこへ、
「ああ。いいんですよ、そうしておいてください。
「
「ふつうではありませんか。あの
その
「ああ、いくらお
「ねえ、おねえちゃん、なにを
もう、
「
「もう、おねえちゃんがいるから、ぼく、さびしくないよ。」と、
「
こういうと、
「じょうぶなときとちがい、こんなからだになって、ひとさまから、やさしくしてもらいますと、ありがたくて、ほんとうに