英语
韩语
法语
德语
西班牙语
意大利语
阿拉伯语
葡萄牙语
越南语
俄语
芬兰语
泰语
丹麦语
对外汉语
日语学习网
TAG标签
收藏本站
网站地图
RSS订阅
TAG列表
关键字列表
日语词典
日语翻译
首页
日语入门
高考日语
日语听力
日语口语
日语阅读
日语词汇
日语语法
日语考试
走进日本
日语歌曲
日语下载
日语背单词
搜索
搜索
热门标签
日本名家名篇
日语名篇
作品合集
分享到:
日语童话故事
日语笑话
日语文章阅读
日语新闻
300篇精选中日文对照阅读
日语励志名言
日本作家简介
三行情书
緋色の研究(血字的研究)
四つの署名(四签名)
バスカービル家の犬(巴斯克威尔的猎犬)
恐怖の谷(恐怖谷)
シャーロック・ホームズの冒険(冒险史)
シャーロック・ホームズの回想(回忆录)
ホームズの生還 シャーロック・ホームズ(归来记)
鴨川食堂(鸭川食堂)
ABC殺人事件(ABC谋杀案)
三体
失われた世界(失落的世界)
日语精彩阅读
日文函电实例
精彩日文晨读
日语阅读短文
日本名家名篇
日剧台词脚本
《论语》中日对照详解
中日对照阅读
日文古典名著
名作のあらすじ
商务日语写作模版
日本民间故事
日语误用例解
日语文章书写要点
日本中小学生作文集
中国百科(日语版)
面接官によく聞かれる33の質問
日语随笔
天声人语
宮沢賢治童話集
日语随笔集
日本語常用文例
日语泛读资料
美しい言葉
日本の昔話
日语作文范文
从日本中小学课本学日文
世界童话寓言日文版
一个日本人的趣味旅行
《孟子》中日对照
魯迅作品集(日本語)
世界の昔話
初级作文
生活场境日语
時候の挨拶
グリム童話
成語故事
日语现代诗
お手紙文例集
川柳
小川未明童話集
ハリー・ポッター
返回首页
当前位置:
首页
»
日语阅读
»
小川未明童話集
» 正文
南方物語(1)
时间:
2022-12-03
进入日语论坛
核心提示:南方物語小川未明一北きたの方ほうの町まちでは、つばめが家いえの中なかに巣すをつくることをいいことにしています。いつのころ
(单词翻译:双击或拖选)
南方物語
小川未明
一
北
きた
の
方
ほう
の
町
まち
では、つばめが
家
いえ
の
中
なか
に
巣
す
をつくることをいいことにしています。いつのころからともなく、つばめは、
町
まち
の
人々
ひとびと
をおそれなくなりました。このりこうな
鳥
とり
は、どの
家
いえ
が、
朝早
あさはや
く
起
お
きて、
戸
と
を
開
あ
けるか、またどの
家
いえ
には、どんな
性質
せいしつ
の
人
ひと
が
住
す
んでいるか、また、この
家
いえ
は、
規律
きりつ
正
ただ
しいかどうかということを、よく
見
み
ぬいていました。それでなければ、
安心
あんしん
して、
家
いえ
の
中
なか
に、
巣
す
はつくれなかったからです。また、
大事
だいじ
な
自分
じぶん
たちの
子
こ
どもをも
育
そだ
てられなかったからです。
つばめのいいと
思
おも
った
家
いえ
は、ほんとうにいい
家
いえ
であったから、
巣
す
をつくるのは、
無理
むり
もなかったのでしたが、もう一つこれには、
町
まち
の
人
ひと
が、なぜこんなにつばめを
愛
あい
するかという
話
はなし
があります。
それは、
昔
むかし
のことでした。この
海岸
かいがん
に
近
ちか
い
町
まち
の
人々
ひとびと
は、
船
ふね
に
乗
の
って、
沖
おき
へ
出
で
て
漁
りょう
をしていました。
ある
日
ひ
のこと、
幾
いく
そうかの
船
ふね
は、いつものごとく
青
あお
い
波間
なみま
に
浮
う
かんで、
漁
りょう
をしていたのです。すると、
天気
てんき
がにわかにかわって、ひどい
暴風
ぼうふう
となりました。いままで
静
しず
かであった
海原
うなばら
は、さながら、
白
しろ
くにえかえるようになり、
風
かぜ
は、
吹
ふ
きに
吹
ふ
きすさみました。たちまち、
幾
いく
そうかの
船
ふね
は、くつがえってしまった。そして、その
中
なか
の、ただ一そうの
船
ふね
は、
遠
とお
く
遠
とお
く
沖
おき
の
方
ほう
へ
吹
ふ
き
流
なが
されてしまったのです。
暴風
ぼうふう
がやんだときに、この一そうの
船
ふね
は、まったくひろびろとした
海
うみ
の
上
うえ
に、あてもなく、ただよっていました。どちらが
北
きた
であり、どちらが
南
みなみ
であるかさえわからなかった。
この
船
ふね
に
乗
の
っている三
人
にん
のものは、たがいに
顔
かお
を
見合
みあ
って、ため
息
いき
をつきました。
生
せい
も、
死
し
も、
運命
うんめい
にまかせるよりほかに、みちがなかったからです。
ふしぎに
船
ふね
は、くつがえりもせず、
波
なみ
にゆられて
風
かぜ
のまにまに、すでに
幾日
いくにち
となく
海
うみ
の
上
うえ
をただよっていました。三
人
にん
は、つねに、こうしたときの
用意
ようい
にしまっておいたかつお
節
ぶし
や、こんぶなどをとり
出
だ
して、わずかに
飢
う
えをしのいだのでした。
今日
きょう
は、
船
ふね
に
出
で
あわないか、
明日
あす
になったら、どこかの
浜
はま
に
着
つ
かないかと、
空
むな
しい
望
のぞ
みを
抱
いだ
いて、ただ、
海
うみ
から
上
のぼ
った
太陽
たいよう
をながめ、やがて、
赤
あか
く
沈
しず
んでゆく
太陽
たいよう
を
見送
みおく
ったのです。
「どうかして、すくわれたいものだな。」
ひとたびは、
死
し
を
覚悟
かくご
したものが、こうして
毎日
まいにち
、おだやかな
海
うみ
を
見
み
るうちに、どうかして
生
い
きたいという
希望
きぼう
に
燃
も
えたのでした。
のろわしい
風
かぜ
も、いまは、やさしく
彼
かれ
らの
耳
みみ
にささやき、ほおを
吹
ふ
いたのであります。
船
ふね
は、あてもなくただよって、ただ、
風
かぜ
がつれていってくれるところへ
着
つ
かなければなりませんでした。
海
うみ
の
上
うえ
に、うすく
霧
きり
がかかって、一
日
にち
は、むなしく
暮
く
れてゆく
時分
じぶん
でした。あちらに、
赤
あか
い
火影
ほかげ
をみとめたのです。
「
火
ひ
だ、
火
ひ
だ。」
三
人
にん
は、じっと、それをながめました。
急
きゅう
に、
元気
げんき
がわいて、かじを
取
と
って、その
方
ほう
へいっしょうけんめいに
船
ふね
を
進
すす
めるのでした。
火
ひ
は、だんだん
近
ちか
くなりました。
小
ちい
さな
燈台
とうだい
のようでした。
「いったい、ここはどこだろう。」
夜
よる
の
空
そら
をすかして
見
み
ると、
熱帯植物
ねったいしょくぶつ
がこんもりと
立
た
っていました。そこは、
大洋
たいよう
の
真
ま
ん
中
なか
にあった、
小
ちい
さな
島
しま
であることがわかったのでした。
「なんだか、
夢
ゆめ
のようだな。」と、
一人
ひとり
がいいました。
「
幽霊島
ゆうれいとう
でないかしらん。」
「どこでもかまったことはない。なるほど、このあたりは、
岩
いわ
が
多
おお
いようだ。
沖
おき
へ
出
で
ている
船
ふね
もいるとみえて、あの
赤
あか
い
火
ひ
がついているのだろう。」と、もう
一人
ひとり
がいいました。
三
人
にん
は、いつまでもこうしていては、
助
たす
からないと
思
おも
いましたから、
命
いのち
がけの
冒険
ぼうけん
をする
気
き
で、十
分
ぶん
注意
ちゅうい
しながら、
岩
いわ
と
岩
いわ
の
間
あいだ
をこいで、その
島
しま
に
上陸
じょうりく
しました。
屋根
やね
の
低
ひく
い
家
いえ
が、ところどころにありました。
葉
は
の
大
おお
きな
植物
しょくぶつ
が、こんもりとして、
海
うみ
の
方
ほう
から
吹
ふ
いてくる
風
かぜ
に、うちわをふるように、はたはたと
夜空
よぞら
に
音
おと
をたてています。そして、どこからともなく、らんの
花
はな
のいい
香
かお
りが
流
なが
れてきました。
三
人
にん
は、
知
し
らない
島
しま
に
上
あ
がりました。
不安
ふあん
な
心
こころ
をおさえながら、一
軒
けん
の
家
いえ
の
窓
まど
に
近寄
ちかよ
ってのぞいてみますと、
髪
かみ
の
長
なが
、
美
うつく
しい
目
め
をした
少女
しょうじょ
が、
両
りょう
はだをぬいで、
下
した
を
向
む
いて
貝
かい
をみがいていました。
人種
じんしゅ
こそちがっているけれど、けっしてこの
島
しま
の
人
ひと
は、わるい
人
ひと
たちでないとわかると、三
人
にん
はやっと
安心
あんしん
をして、
島
しま
の
中
なか
をぐるぐると
歩
ある
きはじめたのです。そのうちに、
島
しま
の
人
ひと
たちは、三
人
にん
を
見
み
つけて、めずらしそうに、まわりに
集
あつ
まってきました。
もとより
言葉
ことば
は、たがいにわからなかったけれど、
手
て
まねで、やっと三
人
にん
が、
遠
とお
い
北
きた
の
方
ほう
から、
暴風
ぼうふう
のために、
幾日
いくにち
も
漂流
ひょうりゅう
して、この
島
しま
に
着
つ
いたことがわかったのでした。
三
人
にん
は、
数日間
すうじつかん
というもの、
島
しま
の
人
ひと
たちに、いろいろともてなされました。その
間
あいだ
に、
疲
つか
れたからだを
休
やす
めて、
勇気
ゆうき
をとりもどすことができたので、ふたたび、
遠
とお
い
故郷
こきょう
をさして
帰
かえ
ることにしました。
島
しま
の
人
ひと
たちは、三
人
にん
の
船
ふね
をなおして、
新
あたら
しい
帆
ほ
を
張
は
ってくれたばかりでなく、
食物
しょくもつ
や、また、
水
みず
などの
用意
ようい
もしてくれたのです。
美
うつく
しい
娘
むすめ
たちは、
自分
じぶん
たちが、
貝
かい
でつくったボタンを二つずつ三
人
にん
に、わけてくれました。そして、
無事
ぶじ
に、
故郷
こきょう
へ
着
つ
くようにと
祈
いの
ってくれました。
言葉
ことば
はわからなかったけれど、
人情
にんじょう
にかわりはありませんでした。
島
しま
の
人
ひと
たちのまごころは、三
人
にん
の
胸
むね
に
通
つう
じて、
永久
えいきゅう
に
忘
わす
れられないものでした。また三
人
にん
の
心
こころ
からの
感謝
かんしゃ
は、
島
しま
の
人
ひと
たちにとどいて、
彼
かれ
らが
船
ふね
に
乗
の
って
別
わか
れるときには、
娘
むすめ
たちは、
涙
なみだ
を
流
なが
して
見送
みおく
っていたのであります。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%
热门TAG:
上一篇:
波荒くとも(4)
下一篇:
野菊の花(2)
收藏
挑错
推荐
打印
推荐内容
热点内容
宝石商(1)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
僕が大きくなるまで_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
笑わない娘(1)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
不思議な鳥(2)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
町のお姫さま_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
蝋人形(1)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
老婆(2)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
笑わなかった少年(1)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
笑わなかった少年(2)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
森の暗き夜(3)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
论坛新贴