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二番めの娘(1)
时间:
2022-12-03
进入日语论坛
核心提示:二番めの娘小川未明毎年まいねんのように、遠とおいところから薬くすりを売うりにくる男おとこがありました。その男おとこは、な
(单词翻译:双击或拖选)
二番めの娘
小川未明
毎年
まいねん
のように、
遠
とお
いところから
薬
くすり
を
売
う
りにくる
男
おとこ
がありました。その
男
おとこ
は、なんでも
西
にし
の
国
くに
からくるといわれていました。
そこは、
北国
ほっこく
の
海辺
うみべ
に
近
ちか
いところでありました。
「お
母
かあ
さん、もう、あの
薬売
くすりう
りの
小父
おじ
さんがきなさる
時分
じぶん
ですね。」と、二
番
ばん
めの
女
おんな
の
子
こ
がいいました。
すでに、あたりは、
初夏
しょか
の
日
ひ
の
光
ひかり
が、まぶしかったのであります。そして、
草木
くさき
の
芽
め
がぐんぐんと
力強
ちからづよ
く
伸
の
びていました。
「ああ、もうきなさる
時分
じぶん
だよ。」と、
母親
ははおや
は、
働
はたら
いていながら
答
こた
えました。
その
薬売
くすりう
りの
小父
おじ
さんという
人
ひと
は、ほんとうに、やさしいいい
人
ひと
でありました。いろいろな
病気
びょうき
にきくいろいろな
薬
くすり
を
箱
はこ
の
中
なか
にいれて、それを
負
おぶ
って、
旅
たび
から
旅
たび
へ
歩
ある
くのでありました。そして、ここへも、かならず
年
ねん
に一
度
ど
は、ちょうど、あのつばめが
古巣
ふるす
を
忘
わす
れずに、かならずあくる
年
とし
には
舞
ま
いもどってくるように、まわってきたのでした。
この
小父
おじ
さんは、だれにもしんせつでありました。また、どんな
子供
こども
をもかわいがりました。だから、
子供
こども
も、この
薬売
くすりう
りの
顔
かお
を
見
み
ると、
「
小父
おじ
さん、
小父
おじ
さん。」といって、なつかしがりました。
「
今年
ことし
も、なにか
小父
おじ
さんは、
持
も
ってきてくださるかしらん。」と、二
番
ばん
めの
女
おんな
の
子
こ
は、
遠
とお
くをあこがれるような
目
め
つきをしていいました。
この一
家
か
は、あまり
豊
ゆた
かではありませんでした。
父親
ちちおや
がなくなってから、
母親
ははおや
が
子供
こども
たちを
養
やしな
ってきました。しかし、みんな
健
すこ
やかに
育
そだ
ったので、
家
いえ
の
内
うち
は、
貧
まず
しいながら、つねににぎやかでありました。めったに、
薬売
くすりう
りの
小父
おじ
さんの
持
も
ってきた、
薬
くすり
を
飲
の
むようなことはなかったけれど、
小父
おじ
さんは、こちらにくればきっと
立
た
ち
寄
よ
りました。そして、みんなの
健
すこ
やかな
顔
かお
を
見
み
て、
心
こころ
から、
喜
よろこ
んでくれるのでした。
姉弟
きょうだい
の
中
うち
でも、二
番
ばん
めの
女
おんな
の
子
こ
は、もっともこの
小父
おじ
さんを
慕
した
ったのでした。
人
ひと
のいい
小父
おじ
さんも、
旅
たび
で
見
み
たたくさんの
子供
こども
の
中
なか
でも、またいちばんこの
子
こ
をかわいらしく
思
おも
ったのでありましょう。
「これをおまえさんにあげる。」といって、
青
あお
い
珠
たま
をくれました。それはちょうどかんざしの
珠
たま
になるほどの
大
おお
きさでした。
女
おんな
の
子
こ
は、この
青
あお
い
珠
たま
を
見
み
て、ひとり
空想
くうそう
にふけったのであります。
「
西
にし
の
国
くに
へいってみたらどんなだろう……。そこに、
小父
おじ
さんは
住
す
んでいなさるのだ。」と
思
おも
いながら、
青
あお
い
珠
たま
を
手
て
にとってながめていますと、はるかに
高
たか
い
空
そら
の
色
いろ
が、その
珠
たま
の
上
うえ
にうつってみえるのでありました。
はたして、
薬売
くすりう
りの
小父
おじ
さんは、
夏
なつ
のはじめにやってきました。そして、こんどはお
土産
みやげ
に、二
番
ばん
めの
女
おんな
の
子
こ
に、
紅
あか
い
珠
たま
をくれました。ほかの
子
こ
には、
西
にし
の
国
くに
の
町
まち
の
絵紙
えがみ
などをくれました。
「みなさん、いつもお
達者
たっしゃ
でけっこうですね。
私
わたし
も、もう
年
とし
をとって、こうして
歩
ある
くのが、おっくうになりました。
若
わか
いときから、
働
はたら
いたものですが、この
後
のち
、もう
幾年
いくねん
も
諸国
しょこく
をいままでのようにまわることはできません。それに、
私
わたし
には、
子供
こども
というものがないのですから、さびしくて、
楽
たの
しみがないのであります……。」と、
薬売
くすりう
りの
小父
おじ
さんは、
母親
ははおや
に
話
はな
しました。
「まあ、あなたには、お
子供
こども
さんがないのですか?」と、
母親
ははおや
は、それは、さだめしさびしかろうというようにいいました。
「こうして、
働
はたら
いて、
金
かね
をのこしましても、やるものがないので、ばあさんと、つまらないといいくらしています。」と、
旅
たび
の
薬売
くすりう
りの
小父
おじ
さんはいいました。
「
小父
おじ
さん、また、
来年
らいねん
になったらくるの?」と、
子供
こども
たちはいいました。
「ああ、また、
来年
らいねん
になったらやってきますよ。みんな、お
母
かあ
さんのいうことをよくきいて、
達者
たっしゃ
でおいでなさい……。」と、
薬売
くすりう
りの
小父
おじ
さんはいいました。そして、
背
せ
に
箱
はこ
をばふろしきで
負
おぶ
って、いずこをかさして
立
た
ち
去
さ
ったのであります。
赤
あか
い
夕焼
ゆうや
けのする
夏
なつ
がすぎて、やがて
秋
あき
となり、そして、
冬
ふゆ
は、
北国
ほっこく
に
早
はや
くおとずれました。
雪
ゆき
は
降
ふ
って、
野
の
も
山
やま
も
埋
う
めてしまい、それが
消
き
えると、
黄昏時
たそがれどき
の
長
なが
い
春
はる
となりました。その
間
あいだ
、
姉
あね
や、
妹
いもうと
や、
弟
おとうと
らは、よく
母
はは
のいうことを
聞
き
いて、この一
家
か
は、むつまじく
日
ひ
を
送
おく
ってきたのであります。
子供
こども
たちは、
薬売
くすりう
りの
小父
おじ
さんのくれた
絵紙
えがみ
を
出
だ
して
見
み
たりしました。その
絵
え
には、
白壁
しらかべ
の
家
いえ
があり、
柳
やなぎ
があり、
町
まち
があり、
橋
はし
があり
河
かわ
が
流
なが
れていました。
「こんなところへいってみたいこと。」と、
一人
ひとり
がいいますと、
「ずっと
遠
とお
いところだから、
幾日
いくにち
もかからなければゆくことができない……。」などと、
一人
ひとり
が
話
はなし
をしたのでした。
その
年
とし
の
夏
なつ
もまた、
年
とし
とった
旅
たび
の
薬売
くすりう
りはやってきました。
彼
かれ
は
母親
ははおや
に
向
む
かって、
「
私
わたし
は、
今年
ことし
もこうしてきましたが、じつは、あなたのところの
娘
むすめ
さんをもらいたいと
思
おも
ってやってきたのです。
私
わたし
には、
子供
こども
というものがありませんので、
寂
さび
しくてなりません。
働
はたら
いて、ためました
金
かね
も、また
家
うち
の
財産
ざいさん
もやるものがないので
悲
かな
しく
思
おも
っています。もしあなたのお
家
うち
の
娘
むすめ
さんをもらうことができましたら、どんなにうれしいかわかりません。
大事
だいじ
にして、
私
わたし
の
子供
こども
として
育
そだ
てて、お
婿
むこ
さんをもらって、
家
うち
の
跡
あと
を
継
つ
がしたいと
思
おも
いますが、どうか
私
わたし
に、
娘
むすめ
さんをくださいませんか……。」といって、ねんごろに
頼
たの
みました。
娘
むすめ
の
母親
ははおや
は、
長
なが
い
間
あいだ
、
貧
まず
しい
生活
せいかつ
をしてきました。それは、
自分
じぶん
の
腕
うで
ひとつで
働
はたら
いて、たくさんの
子供
こども
を
育
そだ
てなければならなかったからです。
そして、みんな、
自分
じぶん
の
家
うち
にいつまでも
置
お
けるものでない。いつかは、よそへやらなければならない。どうせそうならば、この
人
ひと
のいい
薬屋
くすりや
さんにやって、りっぱに、
幸福
こうふく
に
育
そだ
ててもらったほうが、どれほど、
当人
とうにん
にとってもいいことかしれないと
考
かんが
えました。
あわれな
母親
ははおや
は、二
番
ばん
めの
娘
むすめ
をやることにきめました。そして、そのことを
娘
むすめ
に
話
はな
しますと、さすがに
娘
むすめ
は、
恋
こい
しい
母親
ははおや
のもとを
去
さ
ることを
悲
かな
しみましたが、やさしい
小父
おじ
さんであり、また、
日
ひ
ごろから
遠
とお
い
西
にし
の
国
くに
の
景色
けしき
などを
目
め
に
描
えが
いて、
憧
あこが
れていましたから、ついいってみる
気
き
にもなったのでありました。
姉
あね
や、
弟
おとうと
は、
彼女
かのじょ
のまわりに
集
あつ
まって、いまさら
別
わか
れてゆく、
娘
むすめ
のために
悲
かな
しみました。ちょうど、
家
うち
の
前
まえ
には、
赤々
あかあか
とした、ほうせんかが、いまを
盛
さか
りに
咲
さ
き
乱
みだ
れていました。この
花
はな
を二
番
ばん
めの
娘
むすめ
はことに
愛
あい
していました。それで、
朝
あさ
となく、
夕
ゆう
べとなく、
水
みず
をやったりしたので、
「ああ、この
赤
あか
い
花
はな
にも、
私
わたし
は
別
わか
れてゆかなければならない。せめて、この
花
はな
の
種子
たね
を
持
も
ってまいりましょう……。」といって、
娘
むすめ
は、ほうせんかの
種子
たね
を、
紙
かみ
に
包
つつ
んで、それを
懐
ふところ
の
中
なか
にいれたのでした。
それは、
夏
なつ
も
終
お
わりに
近
ちか
づいた、ある
日
ひ
でありました。
娘
むすめ
は、
薬売
くすりう
りの
小父
おじ
さんにつれられて、みんなと
別
わか
れて、
門出
かどで
をしたのであります。
母親
ははおや
は
涙
なみだ
をもって
見送
みおく
りました。
姉
あね
や、
弟
おとうと
は、
村
むら
のはずれまで
送
おく
ってゆきました。そして、
娘
むすめ
は、うしろ
髪
がみ
を
引
ひ
かれるように
振
ふ
りかえり、
振
ふ
りかえりいってしまったのであります。
これは、ほんとうに、
我
わ
が
家
や
にも、
姉
あね
や、
弟
おとうと
にも、また
恋
こい
しい
母親
ははおや
にも、
長
なが
い、
長
なが
い
別
わか
れでありました。
薬売
くすりう
りの
小父
おじ
さんは、その
宵
よい
、
港
みなと
から
出
で
る
汽船
きせん
に
乗
の
って、
娘
むすめ
をつれて、
遠
とお
い、
遠
とお
い、
西
にし
の
海
うみ
を
指
さ
して
走
はし
っていったのであります。
北国
ほっこく
の
空
そら
は、いつものごとく、ほんのりと
山
やま
の
端
は
が
紅
あか
く
色
いろ
づいて、
沖
おき
の
方
ほう
は
明
あか
るく、
暮
く
れかかりました。
ほうせんかが、
家
うち
の
前
まえ
に
咲
さ
いているのを
見
み
るにつけて、
母親
ははおや
は、二
番
ばん
めの
娘
むすめ
の
身
み
の
上
うえ
を
案
あん
じました。
船
ふね
に
乗
の
っていったのであるが、もう
着
つ
いたであろうか。そう
思
おも
っては、
門口
かどぐち
に
立
た
って、ぼんやりと
沖
おき
の
方
ほう
の
空
そら
をながめていました。
姉
あね
や、
弟
おとうと
は、いなくなった二
番
ばん
めの
娘
むすめ
のことを
思
おも
い
出
だ
して、いつもいっしょになって
遊
あそ
んだので、いままでのように、はしゃぐこともありませんでした。
日
ひ
は、一
日
にち
一
日
にち
とたってゆきました。けれど、いった
娘
むすめ
は、もう
帰
かえ
ってくることもなかったので、
母
はは
は、いまさらのごとく
後悔
こうかい
をしました。
「なんで、
遠
とお
いところへなどやってしまったろう?」といって、
夜
よる
も、ろくろく
眠
ねむ
らずに、
思
おも
い
明
あ
かすこともあったのです。
「
今年
ことし
は、二
番
ばん
めの
姉
ねえ
ちゃんがいないから、さびしいな。」といって
弟
おとうと
は、
青々
あおあお
として
澄
す
みわたった
空
そら
を
飛
と
んでゆく、
鳥
とり
の
行方
ゆくえ
を
見送
みおく
りながら、
独
ひと
り
言
ごと
をしたのでありました。
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