ねことおしるこ
小川未明
「お
「どうしたの、
「あれ、たいへんじゃないか。」と、
「なにさ、なにがたいへんなの。」
「アオン、アオンといっているだろう。あれは、
「ねこのけんかでしょう。そんなことで、
「しっ!」と、どなりました。
そのうちに、ねこのなき
「わるいどらねこだな。こんど
そういって、
「あんなことで、
「お
「お
「なぜ、あんなみっともないことをいうの、
「ほんとうだから、いいだろう。
「いいえ、もう、あんたはいけません。」と、お
「さっき、
こう、お
「いませんのよ。」と、お
「
「ええ、
「どこへいったでしょう。こんなにおそくまで
「
「ねこのけんかも、おしるこのことも。」と、お
「
「
「だめよ。もっと、いいお