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» 正文
春はよみがえる(3)
时间:
2022-12-08
进入日语论坛
核心提示:「あたりが、やっとおちついて、昔むかしのような平和へいわがきたと思おもったら、いつのまにか、人間にんげんの心こころが変か
(单词翻译:双击或拖选)
「あたりが、やっとおちついて、
昔
むかし
のような
平和
へいわ
がきたと
思
おも
ったら、いつのまにか、
人間
にんげん
の
心
こころ
が
変
か
わってしまって、
信用
しんよう
どころか、なんだか
危険
きけん
で、
油断
ゆだん
ができなくなったよ。」と、
画家
がか
は
歎息
たんそく
しました。
「
酒屋
さかや
さんは、ああいうのを、アプレゲールとか、いうので、いままでの
日本人
にっぽんじん
とちがっているのだと、いっていましたよ。」
「
正
しょう
ちゃん、
見
み
ていてごらん、その
男
おとこ
は、きっとろくなことをしでかさないから。」と、
画家
がか
は
予言
よげん
しました。
それから
後
のち
というもの、
正吉
しょうきち
は、
青服
あおふく
の
男
おとこ
が、
子供
こども
の
目
め
を
打
う
ちぬかないか、また、ガラス
窓
まど
を
破
やぶ
って
人
ひと
を
傷
きず
つけはしないかと、
心配
しんぱい
したのでした。
さむい
風
かぜ
が
吹
ふ
いて
冬
ふゆ
が
逆
ぎゃく
もどりしたような
日
ひ
でありました。
青服
あおふく
は、
屋根
やね
にとまっているすずめをねらっていたが、パチリ! と、
引
ひ
き
金
がね
をひくと、たまが
命中
めいちゅう
して、すずめはもんどり
打
う
って、とよの
中
なか
へころげ
込
こ
みました。どこで
見
み
ていたか、ふいに
黒
くろ
ねこが
飛
と
び
出
だ
して、すずめをさらって
逃
に
げようとするのを、すばやく
青服
あおふく
は、そのねこをねらって
打
う
ちました。ねこは
悲鳴
ひめい
をあげ、
屋根
やね
をつたって、
姿
すがた
を
消
け
しました。たぶんそのあとに、
血
ち
がたれたと
思
おも
います。これを
見
み
た
青服
あおふく
は、さも
心地
ここち
よげに、
「わっは、は、は。」と、
声
こえ
をたてて
笑
わら
いました。
「あのねこは、ペンキ
屋
や
のだよ。」と、
見
み
ていた
子供
こども
たちがいっていると、ペンキ
屋
や
から、
顔
かお
を
真
ま
っ
赤
か
にして、
若者
わかもの
がとび
出
だ
しました。この
家
いえ
のせがれのかんしゃく
持
も
ちは、このあたりで
知
し
らぬものが、なかったのです。
「どいつだ、うちのねこを
打
う
ったのは!」
「やい、てめえか。」と、いきなりせがれは、
青服
あおふく
の
手
て
から
空気銃
くうきじゅう
をもぎとりました。
暴力
ぼうりょく
と
暴力
ぼうりょく
のはたしあいでした。
青服
あおふく
がなにかいいかけるのを
聞
き
かばこそ、
台
だい
じりをさかさに
銃
じゅう
を
振
ふ
り
上
あ
げて、
力
ちから
いっぱい
折
お
れよとばかり
地面
じめん
にたたきつけました。この一
撃
げき
で、さしも
精巧
せいこう
なドイツ
製
せい
も、
銃身
じゅうしん
がみにくく
曲
ま
がってしまいました。
正吉
しょうきち
はあとで、この
事件
じけん
を
聞
き
いたのであるが、これがため、
青服
あおふく
は
家主
やぬし
に
銃
じゅう
を
返
かえ
されなくなったので、
弁償
べんしょう
することに、
話
はなし
がついたといいました。
ところが、それ
以来
いらい
、
青服
あおふく
には、
競輪
けいりん
も、
競馬
けいば
も、いっこうに
運
うん
がむいてこず、
金
かね
の
工面
くめん
に
苦
くる
しみました。一
方
ぽう
、
家主
やぬし
からは、
矢
や
つぎばやに
金
かね
をさいそくされたのであります。
ついに、
青服夫婦
あおふくふうふ
は、この
町
まち
にいたたまらなくなって、ある
晩
ばん
、どこかへ、
居所
いどころ
をくらましてしまいました。そして、だれの
目
め
にも、あばずれ
女
おんな
としか
見
み
えなかった
青服
あおふく
の
若
わか
い
女房
にょうぼう
は、ふだん
唇
くちびる
を
紅
あか
くぬって
断髪
だんぱつ
をちぢらしていたが、
雲
くも
がくれする
前
まえ
のこと、
「わたしたちみたいな、ばかはないよ。うちのひとが、
鉄砲
てっぽう
を
打
う
つのがうまいからって、いやがるのをむりに
打
う
たし、とった
鳥
とり
はみんな
取
と
り
上
あ
げておきながら、
鉄砲
てっぽう
がいたんだから、お
金
かね
で、
弁償
べんしょう
せいと、どこにそんな
強欲
ごうよく
の
家主
やぬし
さんがあろうか。どちらがまちがっているか、みんなに
聞
き
いてもらいたいもんだ。」と、
悪口
わるぐち
を
世間
せけん
へいいふらしました。
これを
聞
き
いて、
事情
じじょう
の
知
し
らぬ
人
ひと
たちは、
金持
かねも
ちや、
家主
やぬし
にありそうなことだと、
逃
に
げ
出
だ
した
青服夫婦
あおふくふうふ
へ、
同情
どうじょう
したかもしれません。
このような、おのれを
弱者
じゃくしゃ
と
見
み
せかけて、
世間
せけん
を
偽
いつわ
ろうとする、
不正直者
ふしょうじきもの
が、このごろだんだん
多
おお
くなったのでした。
正吉
しょうきち
は、これをにがにがしく
思
おも
いました。ひっきょう
恥
はじ
を
感
かん
じなくなった
人間
にんげん
は、
自分
じぶん
というものがなくなったので、どこまで、
堕落
だらく
するものだろうかと
考
かんが
えました。
こうして
町
まち
では、
人々
ひとびと
が、
喜
よろこ
んだり、
悲
かな
しんだり、たがいに
争
あらそ
ったりするうちに、いつしか
春
はる
めいてきました。
大空
おおぞら
で
太陽
たいよう
は、すべてを
見
み
たけれど、
干渉
かんしょう
しようとはしなかったのです。そして
永久
えいきゅう
に、ただ
愛
あい
と
恵
めぐ
みとしか
知
し
らない、
太陽
たいよう
の
光
ひかり
は、いつも、うららかで、
明
あか
るく、
平和
へいわ
で、
善
ぜん
と
美
び
に
満
み
ちていました。
ある
日
ひ
、
正吉
しょうきち
が
画家
がか
を
訪
たず
ねると、もう、すべてのことを
知
し
っていて、
画家
がか
のほうから、
「あの
空気銃
くうきじゅう
を
持
も
って、
鳥
とり
を
打
う
って
歩
ある
いた
男
おとこ
は、どこかへいったという
話
はなし
だね。」と、
顔
かお
に
明
あか
るい
表情
ひょうじょう
をただよわしながら、いいました。
「それに、おじさん、
聞
き
きましたか、ペンキ
屋
や
のせがれが
怒
おこ
って、
空気銃
くうきじゅう
を
地面
じめん
へたたきつけてもう
打
う
てなくしてしまったんですよ。」と、
正吉
しょうきち
は、
告
つ
げたのです。
画家
がか
は、そのことも、だれかに
聞
き
いたとみえて、
知
し
っていました。
「ああ、それでいいんだよ。そんなものさえなければ、
持
も
つものもないんだからね。」
なるほど、それで、ほんとうにいいのだと、
正吉
しょうきち
は
思
おも
いました。こんどのことで、いちばん
損
そん
をしたのは、
高価
こうか
な
銃
じゅう
をなくし、
世間
せけん
からわるく
思
おも
われた
家主
やぬし
であろうと、
考
かんが
えたので、
画家
がか
にそう
話
はな
すと、
「いつも、
自分
じぶん
だけ
得
とく
をしようとする、
家主
やぬし
の
量見
りょうけん
がちがっているから、
銃
じゅう
を
曲
ま
げられたのは、
罰
ばち
があたったのだよ。たとえなんと
世間
せけん
からいわれても、
平常
へいじょう
の
心
こころ
がけがよくないから、これもしかたがないのだ。なんにしろ、あぶない
銃
じゅう
を
打
う
つやつがいなくなって、やっと
安心
あんしん
したよ。」と、
画家
がか
は、さも、うれしそうでありました。
「すずめも、これから
安心
あんしん
ですね。もうあんな
青服
あおふく
みたいな
人間
にんげん
がこなければ、いいんだがなあ。」と、
正吉
しょうきち
がいうと、
「もうこやしないから、
安心
あんしん
したまえ。そうわるいやつばかりでないだろう、
君
きみ
のようないい
少年
しょうねん
もいるのだから。」と、
画家
がか
は、
正吉
しょうきち
をはげましました。
「ああ、
春
はる
がきた。」といって、
二人
ふたり
は
自然
しぜん
の
偉大
いだい
なる
力
ちから
を
信
しん
ぜずに、いられませんでした。
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