英语
韩语
法语
德语
西班牙语
意大利语
阿拉伯语
葡萄牙语
越南语
俄语
芬兰语
泰语
丹麦语
对外汉语
日语学习网
TAG标签
收藏本站
网站地图
RSS订阅
TAG列表
关键字列表
日语词典
日语翻译
首页
日语入门
高考日语
日语听力
日语口语
日语阅读
日语词汇
日语语法
日语考试
走进日本
日语歌曲
日语下载
日语背单词
搜索
搜索
热门标签
日本名家名篇
日语名篇
作品合集
分享到:
日语童话故事
日语笑话
日语文章阅读
日语新闻
300篇精选中日文对照阅读
日语励志名言
日本作家简介
三行情书
緋色の研究(血字的研究)
四つの署名(四签名)
バスカービル家の犬(巴斯克威尔的猎犬)
恐怖の谷(恐怖谷)
シャーロック・ホームズの冒険(冒险史)
シャーロック・ホームズの回想(回忆录)
ホームズの生還 シャーロック・ホームズ(归来记)
鴨川食堂(鸭川食堂)
ABC殺人事件(ABC谋杀案)
三体
失われた世界(失落的世界)
日语精彩阅读
日文函电实例
精彩日文晨读
日语阅读短文
日本名家名篇
日剧台词脚本
《论语》中日对照详解
中日对照阅读
日文古典名著
名作のあらすじ
商务日语写作模版
日本民间故事
日语误用例解
日语文章书写要点
日本中小学生作文集
中国百科(日语版)
面接官によく聞かれる33の質問
日语随笔
天声人语
宮沢賢治童話集
日语随笔集
日本語常用文例
日语泛读资料
美しい言葉
日本の昔話
日语作文范文
从日本中小学课本学日文
世界童话寓言日文版
一个日本人的趣味旅行
《孟子》中日对照
魯迅作品集(日本語)
世界の昔話
初级作文
生活场境日语
時候の挨拶
グリム童話
成語故事
日语现代诗
お手紙文例集
川柳
小川未明童話集
ハリー・ポッター
返回首页
当前位置:
首页
»
日语阅读
»
小川未明童話集
» 正文
二つの運命_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
时间:
2024-10-24
作者:
destoon
进入日语论坛
核心提示:二つの運命小川未明風かぜの出でそうな空模様そらもようの日ひでありました。一ぴきのせみが、小ちいさなこちょうに出であいまし
(单词翻译:双击或拖选)
船でついた町
小川未明
たいへんに、
金
かね
をもうけることの
上手
じょうず
な
男
おとこ
がおりました。
人
ひと
の
気
き
のつかないうちに、
安
やす
く
買
か
っておいて、
人気
にんき
がたつとそれを
高
たか
く
売
う
るというふうでありましたから、
金
かね
がどんどんたまりました。
土地
とち
でも、
品物
しなもの
でも、この
男
おとこ
がこうとにらんだものは、みんなそういうふうに
値
ね
が
出
で
たのであります。この
男
おとこ
と、こういうことで
競争
きょうそう
をしたものは、たいてい
負
ま
けてしまいました。そして、この
男
おとこ
は、いつかだれ
知
し
らぬものがないほどの
大金持
おおがねも
ちとなったのであります。
ある
年
とし
、たいそう
不景気
ふけいき
がきたときです。あわれな
不具者
ふぐしゃ
が、この
金持
かねも
ちの
門
もん
に
立
た
ちました。
「どうぞ、
私
わたし
をご
主人
しゅじん
にあわせてください。
私
わたし
は、もとあなたの
会社
かいしゃ
に
使
つか
われたものです。」といいました。
番頭
ばんとう
は、しかたなく、これを
主人
しゅじん
に
伝
つた
えました。
「ああそうか、
私
わたし
が
出
で
てあおう。」といって、
金持
かねも
ちは、
玄関
げんかん
へ
出
で
ました。すると、
不具者
ふぐしゃ
は、
「その
後
ご
、
不幸
ふこう
つづきで、そのうえけがをして、こんなびっこになってしまいました。
働
はたら
くにも、
働
はたら
きようがありません。どうぞ、めぐんでください。」と、
訴
うった
えました。
金
かね
がたまると、だれでも、やさしくなるものです。ことに、この
金持
かねも
ちは、
涙
なみだ
もろい
性質
せいしつ
でありましたから、
「それは、
困
こま
るだろう。」といって、めぐんでやりました。あわれな
男
おとこ
は、
喜
よろこ
んで
帰
かえ
ってゆきました。
すると、
翌日
よくじつ
は、
別
べつ
の
不具者
ふぐしゃ
がやってきました。
「
私
わたし
は、
片腕
かたうで
をなくなしました。
働
はたら
くにも
働
はたら
きようがありません。どうぞ、おめぐみください。」と、
訴
うった
えました。
金持
かねも
ちは、なるほど、それにちがいないと
考
かんが
えましたから、いくらかめぐんでやりました。
一
日
にち
に、
二人
ふたり
や、三
人
にん
は、
金持
かねも
ちにとって、なんでもなかったけれど、いつしか、このうわさがひろまるにつれて、十
人
にん
、二十
人
にん
と、
毎日
まいにち
金持
かねも
ちの
門
もん
の
前
まえ
には、もらいのものが
黒
くろ
い
山
やま
を
築
きず
きました。
不具者
ふぐしゃ
ばかりでない、なかには、
働
はたら
けそうな
若者
わかもの
もありました。そういうものには、
金持
かねも
ちが、きびしくただしますと、
内臓
ないぞう
に
病気
びょうき
があったり、また
探
さが
しても
仕事
しごと
がなかったり、
聞
き
けば、いろいろ
同情
どうじょう
すべき
境遇
きょうぐう
でありまして、
一人
ひとり
に
与
あた
えて、
一人
ひとり
に
断
ことわ
るということができなかったので、しかたなく
金持
かねも
ちは、みんなに
金
かね
を
分
わ
けてやりました。
しかし、
限
かぎ
りなく、
毎日
まいにち
毎日
まいにち
、あわれな
人
ひと
たちがもらいにくるので、
金持
かねも
ちは、まったくやりきれなくなってしまいました。
「これは、どうしたらいいだろう、
俺
おれ
の
力
ちから
で、
困
こま
ったものをみんな
養
やしな
ってゆくということはできない。またそんな
理由
りゆう
もないのだ……。」
こう、
金持
かねも
ちは
考
かんが
えると、いっそ、みんなを
断
ことわ
ってしまったがいいと
思
おも
いましたから、
翌日
よくじつ
から、
門
もん
の
扉
とびら
を
堅
かた
く
閉
し
めたので、だれも
中
なか
へはいれませんでした。
こうなると、いままで、
救
すく
ってもらったものが、まったく
食
た
べられなくなって、
餓死
がし
したものもあります。
世間
せけん
では、
急
きゅう
に、
金持
かねも
ちの
冷淡
れいたん
を
責
せ
めました。
新聞
しんぶん
は、
金持
かねも
ちに、なんで、
困
こま
ったものを
見捨
みす
てたかと
書
か
きました。
金持
かねも
ちは、とうとういたたまれなくなって、どこか、
人々
ひとびと
から
目
め
のとどかないところへいって、
考
かんが
えようと
思
おも
ったのです。
彼
かれ
は、にぎやかな
都会
とかい
から、こっそりと
逃
に
げ
出
だ
して、
船
ふね
に
乗
の
りました。そして、できるだけ
遠方
えんぽう
へゆこうとしました。
船
ふね
の
中
なか
で、
「や、こんなばかげた
話
はなし
はありません。
私
わたし
が、まちがっていましたろうか?」と、
金持
かねも
ちは、ものわかりのしそうな
人
ひと
に
話
はな
しました。
「ほんとうに
困
こま
っているのか、どうか、お
見分
みわ
けがつきませんでしたか……。」と、
別
べつ
の
人
ひと
が、
口
くち
をいれました。
「はじめて
顔
かお
を
見
み
たものに、どうしてそれがわかりましょう?」と、
金持
かねも
ちは、
目
め
をまるくしました。
「いや、ごもっともの
話
はなし
です。おそらく、みんなが
困
こま
っているからでしょう。そして、あなたが、
逃
に
げ
出
だ
しなさるのも
道理
どうり
と
思
おも
います。ここから、百
里
り
ばかりへだたった、
A港
エーみなと
というところは、ちょうど、あなたのおいでなさるのに、いいところです。」と、ものわかりのした
人
ひと
は、
教
おし
えてくれました。
金持
かねも
ちは、どこへゆこうというあてもなかったから、
A港
エーみなと
にゆくことにしました。ある
日
ひ
、
船
ふね
は、その
港
みなと
についたので、
金持
かねも
ちは、
上陸
じょうりく
しました。
その
町
まち
は
静
しず
かな、なんとなく、なつかしい
町
まち
でありました。
気候
きこう
もよく、
住
す
んでいる
人々
ひとびと
の
気持
きも
ちも
平和
へいわ
でいるように
見受
みう
けられました。
彼
かれ
は、いろいろのところへ
旅行
りょこう
もしましたが、こんないいところは、はじめてでした。いいところをあの
人
ひと
は
教
おし
えてくれたと
感謝
かんしゃ
しました。
町
まち
のようすは、たいして
変
か
わってはいなかったが、たいへんに、
気持
きも
ちがいいのでした。
「どうして、この
土地
とち
は、こう
平和
へいわ
なんだろうな。」と、
歩
ある
きながら
考
かんが
えました。
あちらから、
人
ひと
のよさそうな、おじいさんがやってきましたから、
金持
かねも
ちは、
近寄
ちかよ
って、
「たいへん、あなたたちは、ゆったりとしていられますが、
気候
きこう
がいいからでしょうか。それとも
金
かね
があって、
豊
ゆた
かなためでしょうか?」と、
問
と
いました。
すると、おじいさんは
笑
わら
って、
「いいえ、まだ、この
土地
とち
が
開
ひら
けないからです。それに、そう
欲
よく
の
深
ふか
いものがいないからです。だんだんこの
港
みなと
に、
船
ふね
がたくさんはいってきて、
方々
ほうぼう
の
人々
ひとびと
が
出入
でい
りするようになりますと、
町
まち
もにぎやかになりますかわり、
暮
く
らしづらくなりますよ。なかには、そうなるのを
望
のぞ
むものもありますが、
私
わたし
たちは、かくべつ
繁昌
はんじょう
しなくとも、いつまでも
平和
へいわ
に
暮
く
らしてゆくのを
望
のぞ
んでいます。」と、
答
こた
えました。
金持
かねも
ちは、
不思議
ふしぎ
に
思
おも
いました。
「
繁昌
はんじょう
すると、
平和
へいわ
にならないというのは、どういうわけですか?」と、またたずねました。
老人
ろうじん
はあいかわらず
笑
わら
って、
「
同
おな
じいような
店
みせ
が、いくつもできるようになります。そして、それらが、みんなよくやっていくには、たがいに
競争
きょうそう
しなければなりません。いまは、
日
ひ
が
暮
く
れれば、じきに
休
やす
みますが、そうなれば、
夜
よる
もおそくまで
働
はたら
いたり、
起
お
きていなければなりません。」といいました。
彼
かれ
は、なるほど、それにちがいないと
思
おも
いました。
「いつまでも、
静
しず
かな
平和
へいわ
な
町
まち
であれ。」と、
金持
かねも
ちは、
心
こころ
の
中
うち
で
祈
いの
って、おじいさんと
別
わか
れて、あちらへ
歩
ある
いてゆきました。
小
ちい
さな
町
まち
がつきると、
丘
おか
がありました。
彼
かれ
は、
丘
おか
へ
上
あ
がりました。
ここには
冬
ふゆ
もなく、うららかな
太陽
たいよう
は、
海
うみ
を、
町
まち
を、
照
て
らしていました。すこし
上
あ
がると、ばらの
花
はな
が
咲
さ
いていて、
緑色
みどりいろ
の
草
くさ
が、いきいきとはえていました。
金持
かねも
ちは、
草
くさ
の
上
うえ
に
腰
こし
をおろして、たばこをすいながら、
絵
え
に
描
か
いたような、あたりの
景色
けしき
にうっとりと
見
み
とれたのです。
「あのおじいさんのいったことは、ほんとうだ。
無益
むえき
な
欲
よく
が、かえって
人間
にんげん
を
不幸
ふこう
にするのだ。そして、
欲深
よくふか
になったものは、もう二
度
ど
と、
生
う
まれたときのような、
美
うつく
しい
気持
きも
ちにはなれないのだ。だれとも
争
あらそ
わず、
仲
なか
よく
暮
く
らしてゆくのが、
本意
ほんい
なんだ。この
世
よ
の
中
なか
が、まちがっていることに
気
き
づかなかったばかりに、
俺
おれ
も、いつしか
欲深
よくふか
い
人間
にんげん
になってしまった。この
町
まち
の
人々
ひとびと
のような
平和
へいわ
な
生活
せいかつ
がうらやましい……。」
頭
あたま
の
上
うえ
の
木
き
のこずえには、
美
うつく
しい
小鳥
ことり
が、しきりに
鳴
な
いていました。
彼
かれ
は、なにを
考
かんが
えるということもなく、
夢
ゆめ
を
見
み
るような
気持
きも
ちで、
小鳥
ことり
の
唄
うた
にききいっていました。
そこには、
金持
かねも
ちもなく、
貧乏人
びんぼうにん
もなく、ただ、
美
うつく
しい
世界
せかい
があるばかりでした。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%
热门TAG:
上一篇:
ぴかぴかする夜
下一篇:
暂无
收藏
挑错
推荐
打印
推荐内容
热点内容
宝石商(1)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
僕が大きくなるまで_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
笑わない娘(1)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
不思議な鳥(2)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
町のお姫さま_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
蝋人形(1)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
老婆(2)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
笑わなかった少年(1)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
笑わなかった少年(2)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
森の暗き夜(3)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
论坛新贴