英语
韩语
法语
德语
西班牙语
意大利语
阿拉伯语
葡萄牙语
越南语
俄语
芬兰语
泰语
丹麦语
对外汉语
日语学习网
TAG标签
收藏本站
网站地图
RSS订阅
TAG列表
关键字列表
日语词典
日语翻译
首页
日语入门
高考日语
日语听力
日语口语
日语阅读
日语词汇
日语语法
日语考试
走进日本
日语歌曲
日语下载
日语背单词
搜索
搜索
热门标签
日本名家名篇
日语名篇
作品合集
分享到:
日语童话故事
日语笑话
日语文章阅读
日语新闻
300篇精选中日文对照阅读
日语励志名言
日本作家简介
三行情书
緋色の研究(血字的研究)
四つの署名(四签名)
バスカービル家の犬(巴斯克威尔的猎犬)
恐怖の谷(恐怖谷)
シャーロック・ホームズの冒険(冒险史)
シャーロック・ホームズの回想(回忆录)
ホームズの生還 シャーロック・ホームズ(归来记)
鴨川食堂(鸭川食堂)
ABC殺人事件(ABC谋杀案)
三体
失われた世界(失落的世界)
日语精彩阅读
日文函电实例
精彩日文晨读
日语阅读短文
日本名家名篇
日剧台词脚本
《论语》中日对照详解
中日对照阅读
日文古典名著
名作のあらすじ
商务日语写作模版
日本民间故事
日语误用例解
日语文章书写要点
日本中小学生作文集
中国百科(日语版)
面接官によく聞かれる33の質問
日语随笔
天声人语
宮沢賢治童話集
日语随笔集
日本語常用文例
日语泛读资料
美しい言葉
日本の昔話
日语作文范文
从日本中小学课本学日文
世界童话寓言日文版
一个日本人的趣味旅行
《孟子》中日对照
魯迅作品集(日本語)
世界の昔話
初级作文
生活场境日语
時候の挨拶
グリム童話
成語故事
日语现代诗
お手紙文例集
川柳
小川未明童話集
ハリー・ポッター
返回首页
当前位置:
首页
»
日语阅读
»
小川未明童話集
» 正文
船の破片に残る話_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
时间:
2024-10-24
作者:
destoon
进入日语论坛
核心提示:船の破片に残る話小川未明南みなみの方ほうの海うみを、航海こうかいしている船ふねがありました。太陽たいようはうららかに、平
(单词翻译:双击或拖选)
冬のちょう
小川未明
すがすがしい
天気
てんき
で、
青々
あおあお
と
大空
おおぞら
は
晴
は
れていましたが、その
奥底
おくそこ
に、
光
ひか
った
冷
つめ
たい
目
め
がじっと
地上
ちじょう
をのぞいているような
日
ひ
でした。
美
うつく
しい
女
め
ちょうは、
自分
じぶん
の
卵
たまご
をどこに
産
う
んだらいいかと
惑
まど
っているふうでありました。なるたけ
暖
あたた
かな、
安全
あんぜん
な
場所
ばしょ
を
探
さが
していたのでした。
もう、
季節
きせつ
は
秋
あき
の
半
なか
ばだったからです。その
卵
たまご
が
孵化
ふか
して一ぴきの
虫
むし
となって、
体
からだ
に
自分
じぶん
のような
美
うつく
しい
羽
はね
がはえて
自由
じゆう
にあたりを
飛
と
べるようになるには、かなりの
日数
にっすう
がなければならぬからでした。
「ああ、かわいそうに、こんな
時分
じぶん
に
生
う
まれてこなければよかったのに……。」といって、
女
め
ちょうはまだ
見
み
ない
子供
こども
のことを
憂
うれ
えたのでありました。
彼女
かのじょ
は、さらに、そのような
心配
しんぱい
をしなくてはならぬ、
自分
じぶん
をも
不幸
ふこう
に
考
かんが
えたのでありました。
「なぜ、
私
わたし
は、もっと
日
ひ
の
長
なが
い、そしていろいろの
花
はな
がたくさんに
咲
さ
いている
時分
じぶん
に、この
世
よ
の
中
なか
へ
生
う
まれてこなかったのだろう。」と、
思
おも
わずにいられなかったのです。
どこか、
庭
にわ
の
捨
す
て
石
いし
の
下
した
からはい
出
で
てきた、がまがえるが、
日
ひ
あたりのいい、
土手
どて
の
草
くさ
の
上
うえ
に
控
ひか
えて、
哲学者然
てつがくしゃぜん
と
瞑想
めいそう
にふけっていましたが、たまたま
頭
あたま
が
上
うえ
へ
飛
と
んできた、
女
め
ちょうのひとりごとをきくと、
目
め
をぱっちりと
開
あ
けて、
大
おお
きな
口
くち
で
話
はな
しかけました。
「そのころの
世
よ
の
中
なか
のことなら、
私
わたし
がよく
知
し
っている。
話
はな
してきかせるから、
木
き
の
葉
は
にとまってすこし
休
やす
みなさい。」
女
め
ちょうは、びっくりしました。そこにいて、さっきから
獲物
えもの
をねらっていた、
恐
おそ
ろしい
怪物
かいぶつ
に
気
き
がつかなかったのでした。
「
私
わたし
は、おまえをとろうとは
思
おも
っていない。
私
わたし
は、いまなにもたべたくない。
静
しず
かに、
昔
むかし
のことを
思
おも
っていたのだ。
春
はる
から
夏
なつ
にかけては、
私
わたし
たち、
生物
せいぶつ
は、だれもかれも
幸福
こうふく
なものだった。それから
見
み
れば、いまのものは、かわいそうだと
思
おも
うよ。」
こうがまがえるがいったので
女
め
ちょうは、
自分
じぶん
に
同情
どうじょう
してくれるものと
思
おも
って、
立
た
ち
上
あ
がったのを、
引
ひ
き
返
かえ
してきて、かたわらの一つの
葉
は
の
上
うえ
に
止
と
まりました。
「
後生
ごしょう
ですから、
私
わたし
のお
母
かあ
さんや、お
父
とう
さんたちの、
黄金時代
おうごんじだい
のことを
話
はな
してください。きくだけでも、
生
う
まれてきたかいがありますから。」と、
彼女
かのじょ
は、
頼
たの
みました。
「それは、
野
の
にも、
山
やま
にも、
圃
はたけ
[#ルビの「はたけ」はママ]にも、
花
はな
という
花
はな
はあったし、やんわりとした
空気
くうき
には、
甘
あま
い
香
かお
りがただよっていた。
鳥
とり
が
鳴
な
き、
流
なが
れがささやき、
風
かぜ
さえうたうのだから
音楽
おんがく
がいたるところできかれたものだ。それは、このごろの
悲
かな
しい
歌
うた
とちがって
力
ちから
のあふれたものだった。おまえさんたちの
知
し
らない、いろんなちょうを
見
み
たよ。おまえさんが、
美
うつく
しくないというのでは、けっしてないが、それは、
美
うつく
しいちょうがたくさん
飛
と
んでいた。
人間
にんげん
は、
花
はな
よりも、かえって、ちょうちょうといって、ほめそやしたものだ。ちょっとおおげさだが、
空中
くうちゅう
いっぱいちょうだといってよかったんだ。」
「まあ、そんなに、
私
わたし
たち、ちょうばかりだったのですか。そして、そんなに、
人間
にんげん
に
愛
あい
されたのですか。」と、
女
め
ちょうは
目
め
をまわすばかりおどろきました。
すると、がまがえるは、
冷静
れいせい
な
調子
ちょうし
で、
語
かた
りつづけました。
「おまえさんは、どう
思
おも
う。そんなにちょうがたくさんいて、どの
圃
たんぼ
にも、どの
花壇
かだん
にも、いっぱいで、みつを
吸
す
うばかりでなく
卵
たまご
を
産
う
みつけたとしたら。たちまち、
若木
わかぎ
は
坊主
ぼうず
となり、
野菜
やさい
の
葉
は
は、
穴
あな
だらけになってしまう。そうなってもちょうをきれいだなどというのは、ただふらふらしている
遊
あそ
び
人
にん
だけで百
姓
しょう
や、また
草木
くさき
をかわいがる
人間
にんげん
は、そうはいわない。一
滴
てき
からだについたら、
死
し
んでしまうような
殺虫剤
さっちゅうざい
で、
朝
あさ
から
晩
ばん
まで、ちょうの
後
あと
を
追
お
いまわしたものだ。おまえのお
母
かあ
さんや、おまえさんが、
子供
こども
の
時分
じぶん
に
殺
ころ
されなかったのは、よほど、
運
うん
がよかったのだ。」
これをきくと、
女
め
ちょうは、
本能的
ほんのうてき
に、くもをおそれ、
人間
にんげん
をおそれたことが、まちがいでなかったのを
悟
さと
りました。そして、さらに、なんとなく
無気味
ぶきみ
に
感
かん
じたので、がまがえるからも
遠
とお
くはなれて
飛
と
び
去
さ
ったのです。
彼女
かのじょ
は、
庭
にわ
のすみにあって、
日当
ひあ
たりのいいからたちの
木
き
を
撰
えら
びました。そこには、
鋭
するど
い
無数
むすう
の
刺
とげ
があって、
外
そと
からの
敵
てき
を
守
まも
ってくれるであろうし、そのやわらかな
若葉
わかば
は
卵
たまご
が
孵化
ふか
して
幼虫
ようちゅう
となったときの
食物
しょくもつ
となるであろうと
考
かんが
えたからでした。
彼女
かのじょ
は、
子供
こども
に
対
たい
する
最後
さいご
の
義務
ぎむ
を
終
お
えたのでありました。そして、
子供
こども
らの
将来
しょうらい
の
幸福
こうふく
をねがうように、からたちの
木
き
のいただきを三、四へんもひらひらと
舞
ま
うと、あだかもあらしに
吹
ふ
かれる
落
お
ち
葉
ば
のように、
女
め
ちょうの
姿
すがた
は、
青空
あおぞら
のかなたへと
消
き
えていったのであります。
秋草
あきくさ
の
乱
みだ
れた、
野原
のはら
にまで、
女
め
ちょうは一
気
き
に
飛
と
んでくると
気
き
がゆるんで、一
本
ぽん
の
野菊
のぎく
の
花
はな
にとまって
休
やす
みました。
このうす
紫色
むらさきいろ
の、
花
はな
の
放
はな
つ
高
たか
い
香気
こうき
は、なんとなく
彼女
かのじょ
の
心
こころ
を
悲
かな
しませずにいませんでした。
「
冬
ふゆ
を
前
まえ
にして、なんと
私
わたし
たちは、
悪
わる
い
時代
じだい
に
生
う
まれてこなければならなかったのだろう。」
彼女
かのじょ
が、こういっているのを、だまってきいていた
野菊
のぎく
は、
「なんの、まだ
季節
きせつ
の
遅
おそ
いことがあるものですか。このように、
野
の
にはいろいろの
花
はな
が
咲
さ
いているではありませんか。このあいだここへやってきた
緑色
みどりいろ
の
蛾
が
は、
夏
なつ
のはじめのころ、なんでもおおぜいが
群
む
れを
造
つく
って、あの
国境
こっきょう
の
高
たか
い
山々
やまやま
を
越
こ
えて七十
里
り
も、八十
里
り
も、あちらの
方
ほう
から
旅
たび
をしてきたといっていました。まだ
冬
ふゆ
になるまでにはだいぶ
間
ま
のあることです。いろいろおもしろいことがありますよ。」といって、
女
め
ちょうをなぐさめるとともに、
自分
じぶん
で、
自分
じぶん
をなぐさめたのでありました。
その
翌日
よくじつ
は、
秋
あき
にはめずらしい
暖
あたた
かな
日
ひ
でした。
強
つよ
く
射
さ
す
光
ひかり
に、
草
くさ
の
葉
は
はきらきらと
輝
かがや
いて、
冬
ふゆ
などはどこか
遠
とお
い
地平線
ちへいせん
のかなたにしかないと
考
かんが
えられたのです。
このとき、
黒
くろ
く、
雲
くも
のように、
頭
あたま
の
上
うえ
の
空
そら
をかすめて
飛
と
んでいったものがあります。
女
め
ちょうは
昨日
きのう
から、この
野
の
の
中
なか
に一
夜
や
を
明
あ
かしたのであるが、
音
おと
のする
上
うえ
を
見
み
あげて、
渡
わた
り
鳥
どり
にしては
小
ちい
さいと
思
おも
ったので、
「あれは、なんですか。」と、
花
はな
に
向
む
かって、たずねました。
「あれですか、ばったの
群
む
れが、どこかへ
移
うつ
ってゆくのです。」と、
花
はな
は
答
こた
えました。
どこかに、もっといい
土地
とち
があるのであろうと、
女
め
ちょうは
考
かんが
えていました。
その
晩
ばん
の
月
つき
は、
明
あか
るかったのです。そして、
地虫
じむし
は、さながら、
春
はる
の
夜
よ
を
思
おも
わせるように
哀
あわ
れっぽい
調子
ちょうし
で、
唄
うた
をうたっていました。
幾
いく
たびか、
眠
ねむ
られぬままに、からだを
動
うご
かしていたちょうはついに、
月
つき
の
光
ひかり
を
浴
あ
びながら、どこへとなく、
飛
と
び
去
さ
ってしまいました。
そしてふたたび、
彼女
かのじょ
の
姿
すがた
は
地上
ちじょう
に
見
み
られなくなりました。
うすく
霜
しも
の
降
お
りた、ある
寒
さむ
い
朝
あさ
、からたちの
枝
えだ
の
先
さき
のところにしがみついて、
金色
こんじき
の
日
ひ
の
光
ひかり
を、ありがたそうに
待
ま
っている
青虫
あおむし
がありました。いじらしくも、そのからだには、わずかに
羽
はね
が
生
は
えかかっているのでした。
たまたまかたわらにあった
家
いえ
の
窓
まど
から、
顔
かお
を
出
だ
して、これを
見
み
た
主人
しゅじん
は、
傷
いた
ましそうに、
「ああ。」と、
感動
かんどう
して、
声
こえ
をあげました。なぜなら、
彼
かれ
はいまの
時代
じだい
に
生
う
まれてきた、
自分
じぶん
の
子供
こども
たちや、
多
おお
くの
子供
こども
たちのことについて、
考
かんが
えていたときであったからです。
「かわいそうに、こう
寒
さむ
くては、
死
し
んでしまうだろう。
悪
わる
い
時節
じせつ
に
生
う
まれてきたものだ。
野
の
にも、
圃
たんぼ
にも、
花
はな
と
光
ひかり
がないごとく、この
社会
しゃかい
にも、
自由
じゆう
と
空想
くうそう
と
芸術
げいじゅつ
が
滅
ほろ
びたのだから。」
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%
热门TAG:
上一篇:
ぴかぴかする夜
下一篇:
暂无
收藏
挑错
推荐
打印
推荐内容
热点内容
宝石商(1)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
僕が大きくなるまで_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
笑わない娘(1)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
不思議な鳥(2)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
町のお姫さま_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
蝋人形(1)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
老婆(2)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
笑わなかった少年(1)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
笑わなかった少年(2)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
森の暗き夜(3)_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
论坛新贴