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冬のちょう_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
时间:
2024-10-24
作者:
destoon
进入日语论坛
核心提示:冬のちょう小川未明すがすがしい天気てんきで、青々あおあおと大空おおぞらは晴はれていましたが、その奥底おくそこに、光ひかっ
(单词翻译:双击或拖选)
船の破片に残る話
小川未明
南
みなみ
の
方
ほう
の
海
うみ
を、
航海
こうかい
している
船
ふね
がありました。
太陽
たいよう
はうららかに、
平和
へいわ
に、
海原
うなばら
を
照
て
らしています。もう、この
船
ふね
の
船長
せんちょう
は、
年
とし
をとっていました。そして、
長
なが
い
間
あいだ
、この
船
ふね
を
自分
じぶん
たちのすみかとしていましたから、あるときは
自分
じぶん
の
体
からだ
と
同
おな
じようにも
思
おも
っていたのであります。
「
俺
おれ
もはやく、こんな
船乗
ふなの
りなんかやめて、
陸
おか
へ
上
あ
がりたいと
思
おも
っているよ。いくら、
世
よ
の
中
なか
が
文明
ぶんめい
になったって、こうして
船
ふね
にばかり
乗
の
っているんでは、ありがたみがわからないじゃないか。」と、
若
わか
い
船員
せんいん
が、
甲板
かんぱん
の
上
うえ
で、
仲間
なかま
に
話
はなし
をしていました。
「おまえのいうとおりさ。
飛行機
ひこうき
ができて、一
日
にち
に、千
里
り
も二千
里
り
も、
飛
と
ぶようになったって、それが
俺
おれ
たちに、なんの
利益
りえき
にもなるのでない。この
船
ふね
でも、
新
あたら
しかった
昔
むかし
は
威張
いば
って、
大
おお
きな
港々
みなとみなと
へいったものさ。それが
古
ふる
くなって、ほかに、
速
はや
いりっぱな
船
ふね
ができると、あまり
人
ひと
のいかないような
遠
とお
いところへやらされるようになってしまう。そして、この
船
ふね
に
乗
の
っているものは、どうなりっこもない。いつも
変
か
わらない、
終
お
わりのない
労働
ろうどう
がつづいているばかりなのさ。」と、
仲間
なかま
も
答
こた
えていました。
海
うみ
は、
人間
にんげん
の
話
はなし
などは、
耳
みみ
にはいらないように、
朗
ほが
らかな
顔
かお
をして、
笑
わら
っていました。そして
白
しろ
い
波
なみ
は、
力
ちから
いっぱいで
走
はし
っている
船
ふね
のまわりで
戯
たわむ
れていました。
このとき、
年
とし
とった
船長
せんちょう
は、いつのまにか、ここにきて
二人
ふたり
の
話
はなし
をきいていましたが、
「
私
わたし
なども、やはり、
君
きみ
たちのような
考
かんが
えをもっていたことがあったよ。しかし、このごろは、どこへいっても、
同
おな
じだと
思
おも
っている。おりおり
街
まち
の
生活
せいかつ
もしたくなるが、うそと
偽
いつわ
りでまるめていると
思
おも
うと、この
正直
しょうじき
な
海
うみ
の
上
うえ
のほうが、どれほどいいかしれなくなる。いま
飛行機
ひこうき
といったが、たまに
乗
の
る
人
ひと
には
便利
べんり
かしれないが、
職業
しょくぎょう
となって、
毎日
まいにち
乗
の
っている
人
ひと
のことを
考
かんが
えれば、どれほど、この
船
ふね
より
危険
きけん
の
多
おお
い
職業
しょくぎょう
かわからない。
世
よ
の
中
なか
が、
文明
ぶんめい
になればなるほど、そこには、
犠牲
ぎせい
になっているものがあるのだ。みんな
人間
にんげん
は、しまいにはその
職業
しょくぎょう
のために
死
し
ぬのさ。そう
思
おも
っていれば、いちばんまちがいがない。
私
わたし
は、もう、この
船
ふね
の
上
うえ
で、
長
なが
く
暮
く
らしてきた、
陸
りく
よりも、どこよりも
海
うみ
の
上
うえ
が
安心
あんしん
だと
思
おも
っているよ。」と、
船長
せんちょう
はいいました。
若
わか
い
船員
せんいん
たちは、びっくりして、
船長
せんちょう
のいうことを
聞
き
いていましたが、
「じゃ、いったい、だれが
悪
わる
いのだ。なにもせんで、
食
く
っている
金持
かねも
ちが
悪
わる
いのか?」と、いいました。
「
金持
かねも
ちは、
金
かね
のために、
首
くび
をつることがあるよ。」と、
船長
せんちょう
が
笑
わら
いました。
ちょうど、この
船
ふね
の
中
なか
に、
南洋
なんよう
へいく、
大金持
おおがねも
ちが
乗
の
っていました。
金持
かねも
ちは、
大
おお
きな
腹
はら
を
抱
かか
えるように、ゆったりとした
足
あし
どりで、
甲板
かんぱん
の
上
うえ
へ
出
で
てきました。
「
真珠島
しんじゅとう
は、
見
み
えませんかな。」と、いって、あちらをながめました。
船乗
ふなの
り
人
びと
には、
魔
ま
の
島
しま
として
知
し
られています。
島
しま
には
美
うつく
しい
娘
むすめ
たちがいて、
月
つき
のいい
晩
ばん
には、
緑
みどり
の
木蔭
こかげ
で
踊
おど
るということでした。しかし、
自然
しぜん
は、どこも、かしこも、
人間
にんげん
が
荒
あ
らしつくしたので、
最後
さいご
に、これらの
島
しま
を
守
まも
ろうとするごとく、
無数
むすう
の
岩
いわ
がとり
囲
かこ
み、
平常
ふだん
ですら、
波
なみ
が
高
たか
くて
近寄
ちかよ
りがたいところとなっていました。
「
波
なみ
は、
静
しず
かですが、いくらか
曇
くも
っているので
見
み
えません。」と、
船長
せんちょう
は、
答
こた
えました。
「どうです、お
礼
れい
は、いくらでもしますが、
真珠島
しんじゅとう
へ、この
船
ふね
を
着
つ
けてはくださらないか。きっと、あの
島
しま
へいけば、
掘
ほ
り
出
だ
しものがあるのだから――。」と、
金持
かねも
ちは、
頼
たの
みました。
船長
せんちょう
は
冷
ひ
ややかに
笑
わら
っていたが、
若
わか
い
船員
せんいん
たちは、
目
め
をかがやかしました。このようすを
見
み
て、
金持
かねも
ちは、
「たまには、
金
かね
を
握
にぎ
って、
帰
かえ
って、
都会
とかい
の
文明
ぶんめい
にも
接
せっ
したり、うまい
酒
さけ
も
飲
の
んでみるものだ。」と、いいました。
「そうだ、
船
ふね
を
真珠島
しんじゅとう
へ
着
つ
けよう、
俺
おれ
たちは、それだけの
冒険
ぼうけん
をするかわり、うんと
報酬
ほうしゅう
をもらわなくちゃならない。」と
若
わか
い
船員
せんいん
たちは、ほかにもいつか
甲板
かんぱん
の
上
うえ
に
集
あつ
まってきていて、いったのでした。
ひとり、
船長
せんちょう
は、だまって
考
かんが
えていましたが、
「おそかれ、はやかれ、一
度
ど
は、あの
真珠島
しんじゅとう
へ
船
ふね
を
着
つ
けるようになるだろう。
私
わたし
は、この
船
ふね
と
運命
うんめい
を一つにすればいいのだ。みんなが、
気
き
ままにするがいい。」と、
船長
せんちょう
は、いって、
自分
じぶん
のへやへはいりました。
へやには、
青
あお
い
鳥
とり
が、かごの
中
なか
で、じっとしていました。よく
馴
な
れていて、
船長
せんちょう
の
顔
かお
を
見
み
ると
鳴
な
きました。
船長
せんちょう
は
鳥
とり
のそばへ
寄
よ
って、
「
長
なが
い
間
あいだ
、よく
私
わたし
をなぐさめてくれた。おまえの
声
こえ
をきくと、あの
南洋
なんよう
の
人間
にんげん
に
汚
けが
されない、らんの
花
はな
の
香
にお
う
森林
しんりん
を
思
おも
い
出
だ
すのだ。おまえは、その
強
つよ
い
翼
つばさ
で、
森林
しんりん
へ
帰
かえ
ったがいい。」
こういって、かごの
戸
と
をあけて、
鳥
とり
を
海
うみ
の
上
うえ
へ
放
はな
してやりました。
青
あお
い
鳥
とり
は、しばらく
操舵室
そうだしつ
の
屋根
やね
の
上
うえ
にとまってあたりを
見
み
まわしていました。
「ああ
真珠島
しんじゅとう
だ。
真珠島
しんじゅとう
だ。」という
叫
さけ
びが
船
ふね
の
上
うえ
から
起
お
こりました。この
時分
じぶん
から、ようやく
波
なみ
のうねりが
高
たか
まってきました。
海
うみ
の
色
いろ
を
見
み
つめていた
船長
せんちょう
が、
突然
とつぜん
危険
きけん
の
警告
けいこく
を
発
はっ
しましたが、もうまにあわなかった。
船
ふね
は、ひどい
音
おと
をたて、
暗礁
あんしょう
に
衝突
しょうとつ
したのです。
見
み
るまに
古
ふる
い
船体
せんたい
は
壊
こわ
れてしまい、
金持
かねも
ちも、
若
わか
い
船員
せんいん
も
沈
しず
んでしまえば、また
船長
せんちょう
もその
姿
すがた
を
見失
みうし
ってしまいました。
晩方
ばんがた
にかけて、ひとしきり、
風
かぜ
も
波
なみ
も
高
たか
かったが、それもしだいに
静
しず
まって、
海
うみ
は、もとの
平静
へいせい
にかえりました。
月
つき
の
明
あか
るい
島
しま
では、その
夜
よる
も
少女
しょうじょ
は、
唄
うた
をうたいました。そして、
島
しま
をはなれて、
幾
いく
十
里
り
の
沖合
おきあ
いには、
船
ふね
の
破片
はへん
が
漂
ただよ
い、その
上
うえ
に
青
あお
い
鳥
とり
がとまって、
潮
しお
のまにまに
流
なが
されていました。
独
ひと
り、
岩
いわ
に
砕
くだ
ける
波
なみ
だけは
憤
いきどお
って、
永久
えいきゅう
に
自然
しぜん
の
恨
うら
みを
伝
つた
えているごとくであります。
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