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平原の木と鳥(2)

时间: 2022-12-11    进入日语论坛
核心提示:母鳥ははどりは、うつぎの木きの枝えだから、枝えだを飛とんで、小ちいさな胸むねのうらみにこらえかねていました。「なぜ、お母
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母鳥ははどりは、うつぎのえだから、えだんで、ちいさなむねのうらみにこらえかねていました。
「なぜ、おかあさん、わたしたちも、人間にんげんのとどかない、大空おおぞらたかがってかないのです?」と、子供こどもたちが、たずねると、
「それは、勇気ゆうきのあるとりのすることですか。」と、母鳥ははどりは、しかるごとくいったので、子供こどもたちは、くびをすくめて、だまってしまいました。
子供こどもたちは、毎日まいにち、あちらのたかいかしのほうをながめていました。
「あすこまで、どれほどあるだろう?」
それは、たいへんにとおいようにもおもわれました。あるときは、そののいただきのそらに、ほしがぴかぴかとかがやいてえました。また、あるときは、あちらのそら電光いなびかりがして、かみなりり、しばらくすると、くろくも野原のはらうえがって、雨風あめかぜおそい、あのをもみにもんだのです。するとえだについている、すべてのしろうらをかえして、ふるいたつかとに、くもなかにかくれてしまったこともあります。そのとき、
「あのは、どうかならなかったろうか。」と、心配しんぱいするほどのこともなく、また、たちまち、けろりとれた、水色みずいろそらしたに、なつかしいは、こんもりとして、むかしのままの姿すがたっていたのでした。
なつも、やがて、こうとするのことでした。
「さあ、みんなんでごらん。あの野原のはらたかのところまで!」と、母鳥ははどりは、三子供こどもたちに自由じゆうぶことをゆるしたのでした。
いまは、一にんまえとなった、三のほおじろが、野原のはらたか木立こだちがけてったのであります。そして、そのとき、むら、また、まち、あちらの地平線ちへいせんからしろくのぞいた、うみをはじめてたのであります。
子供こどもたちは、れるのもわすれて、あたりをびまわって、ちにった、自分じぶんたちのがついにきたのをよろこんだのでありました。そして、おかあさんをおもして、やぶの古巣ふるすかえってみると、どこにも、おかあさんの姿すがたえませんでした。
「おまえたちが、ひとりだちができるようになったときに、わたしは、おとうさんのあとってゆくから……。」と、ごろいった、おかあさんの言葉ことばが、ひとりでにおもされたのです。そのとき、野原のはらうえそらにはあかくものようにんで、そのしたには、くろく、かしのが、巨人きょじんのようにそびえてえました。
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