ペスときょうだい
小川未明
「
「その
「あまり
「ご
「
このとき、ペスは
「ペスをつれていかないの。」と、
「ねているなら
「ペスのやつ、
「なに、おうちゃくなんだ。きげんのいいときはしかってもついてくるが、わるいときはよんでもきやしない。」と、
「しかし
「だってそうじゃないか。お
「ほんとうにうちへきたときは、ころころとしてかわいらしかったね。」と、
「そのご
「ペスはありがたく
「それならこんな
そのとき、
そのうちに、だんだんとあたりが
「
「いま、お
「ちらちら
「えっ、
「ごらん、あちらの
「どこもわるくないのに、ずるいやつだ。」と、
「お
「いいえ、むかえにいかなくても、だいじょうぶです。お
「ペスがついていけばよかったんだ。」と、
「どこかわるいんだよ。さっきお
「それなら、なにも
くりのこげるにおいが、つめたいへやの
「ペス、お
「いくら
「
「どこへいったかな。ペスはもうおらないよ。」と、
それから三十
「お
「ペスはいきませんか。」と、
「いや。どうして。」と、
「むりにお
「どの
「もうかえらないよ。」と、
「そんなことはあるまい。
けれど、
「どこへいくものか。もう
その
「ペスかな。」と、
「にいさん、ペス。」と、
「いや、
「
「