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老工夫と電燈_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
时间:
2024-10-24
作者:
destoon
进入日语论坛
核心提示:崖がけからたれさがった木きの枝えだに、日ひの光ひかりが照てらして、若葉わかばの面おもてが流ながれるように、てらてらとして
(单词翻译:双击或拖选)
崖
がけ
からたれさがった
木
き
の
枝
えだ
に、
日
ひ
の
光
ひかり
が
照
て
らして、
若葉
わかば
の
面
おもて
が
流
なが
れるように、てらてらとしていました。さびしい
傾斜面
けいしゃめん
に
生
は
えた、
草
くさ
の
穂先
ほさき
をかすめて、ようやく、この
明
あか
るく、
広
ひろ
い
世界
せかい
に
出
で
たとんぼが、すいすいと
気
き
ままに
飛
と
んでいるのも、なんとなく、あたりがひっそりとしているので、さびしく
見
み
られたのであります。
年
とし
とった
工夫
こうふ
が、うつむきながら、
線路
せんろ
に
添
そ
うて
歩
ある
いていました。
若
わか
い
時分
じぶん
から、
今日
こんにち
にいたるまで
働
はたら
きつづけたのです。
元気
げんき
で、よく
肥
ふと
っていた
体
からだ
は、だんだんやせてきました。そして、一
時
じ
のように、
重
おも
いものを
持
も
ったり、
終日
しゅうじつ
働
はたら
きつづけるというようなことは、いまでは
困難
こんなん
を
感
かん
じられたのであります。
青
あお
い
色
いろ
の
服
ふく
の
下
した
に、
半生
はんせい
の
経験
けいけん
と
悩
なや
みと
生活
せいかつ
に
堪
た
えてきた
体
からだ
が、
日
ひ
に
焼
や
けて、
汗
あせ
ばんでいました。
どこかで、
無心
むしん
にせみが
唄
うた
をうたっている
声
こえ
がしています。たぶん、あちらの
嶺
みね
の
上
うえ
に
生
は
えている
赤松
あかまつ
のこずえのあたりであると
思
おも
われました。
日
ひ
の
光
ひかり
がみなぎった、
外界
がいかい
は、いまこんな
光景
こうけい
を
写
うつ
し
出
だ
していたが、トンネルの
内
うち
の
世界
せかい
は、また
格別
かくべつ
でありました。そこへは、
永久
えいきゅう
に
日
ひ
の
光
ひかり
というものが
射
さ
し
込
こ
んではきませんでした。
ひやりとした
冷
つめ
たい
風
かぜ
が、どこからともなく
吹
ふ
いてきて、
闇
やみ
の
中
なか
を
過
す
ぎていきます。それは、
沈黙
ちんもく
の
世界
せかい
に、なにか
気味悪
きみわる
い
思
おも
い
出
で
をそそらせようとするものでした。
この
闇
やみ
の
中
なか
に、ただ一つ
生
い
きているもののごとく
思
おも
われたものがあります。それは、
半丁
はんちょう
おきごとに
点
とも
されている
電燈
でんとう
でありました。
その
光
ひかり
の
弱
よわ
い
電燈
でんとう
は、
闇
やみ
の
中
なか
をわずかに
円
まる
く一
部分
ぶぶん
だけ
切
き
り
抜
ぬ
いたもののように、ほんのりと
明
あか
るく
浮
う
き
出
だ
していました。
この
電燈
でんとう
の
光
ひかり
は、
生物
せいぶつ
の
体内
たいない
にある
心臓
しんぞう
のようなものです。
点
とも
りはじめたときがあって、また
終
お
わりがあるのです。だれも、それを
点
つ
けたり、
消
け
したりするものがないのだから、こうして
点
とも
っているときは、
電燈
でんとう
が
生
い
きているのでした。そして、
暗
くら
く
消
き
えたときは、この
電燈
でんとう
が
死
し
んだときなのであります。
冷
つめ
たい
風
かぜ
は、おびやかすように、
電燈
でんとう
の
面
おもて
をなでていきました。
心臓
しんぞう
が
規則正
きそくただ
しく、
生物
せいぶつ
の
胸
むね
で
打
う
っている
間
あいだ
に、いろいろな
怖
おそ
ろしい
脅迫
きょうはく
が
肉体
にくたい
を
襲
おそ
うようなものです。しかし、
電燈
でんとう
はあいかわらず、またたきもせずに
点
とも
っていました。
このとき、
年
とし
とった
工夫
こうふ
は、トンネルの
入
い
り
口
ぐち
にさしかかったのです。
彼
かれ
は、
注意深
ちゅういぶか
く
足
あし
もとを
見
み
つめて、一
歩
ぽ
、一
歩
ぽ
、
拾
ひろ
うようにして、
闇
やみ
のうちへ
吸
す
い
込
こ
まれるようにはいってきました。
ひじょうに
長
なが
くもなかったから、
彼
かれ
は、このトンネルを、あちらに
抜
ぬ
けようとしていたのであります。
闇
やみ
の
中
なか
を
歩
ある
いてきた
工夫
こうふ
は、一つの
電燈
でんとう
の
下
した
にくると、
歩
あゆ
みを
止
と
めたのでした。そして、しばらく、ぼんやりとして、
電燈
でんとう
をながめたのでした。
彼
かれ
は、
電燈
でんとう
がうらやましかったのです。すべての
煩
わずら
わしい
外界
がいかい
からさえぎられて、この
暗
くら
いけれど
安全
あんぜん
な、トンネルの
中
なか
で、じっとして
静
しず
かな
生活
せいかつ
を
送
おく
っていることは、なんというしあわせな
身
み
の
上
うえ
であろうと
思
おも
われたからです。
彼
かれ
は、もう、
世
よ
の
中
なか
の
刺戟
しげき
には、
堪
た
えられなくなりました。また、いろいろな
喜悲劇
きひげき
を
見
み
るのが
煩
わずら
わしくなりました。そこには、
平和
へいわ
というもの、
公正
こうせい
というものが、まったくなかったからです。
たとえ、
気味
きみ
の
悪
わる
い、
冷
つめ
たい
風
かぜ
が、いつか
彼
かれ
に
対
たい
しても、すべてのものの
終滅
しゅうめつ
を
思
おも
い
出
だ
させるように、
顔
かお
をなでていったけれど、
工夫
こうふ
には、
気
き
づかないことでした。そして、
電燈
でんとう
は、
静
しず
かに、なんの
屈托
くったく
もなくじっとしていられると
思
おも
ったからです。
生活
せいかつ
に
疲
つか
れた、
哀
あわ
れな
老工夫
ろうこうふ
は、
自分
じぶん
も、この
電燈
でんとう
でありたいと
考
かんが
えました。それは、
寂
さび
しい
生活
せいかつ
であったにちがいない。
朝
あさ
から
晩
ばん
まで、
昼
ひる
から
夜
よる
まで――いや、そういう
区別
くべつ
もなく、
永久
えいきゅう
に、
暗
くら
く、ただ、
見得
みう
るかぎりの
世界
せかい
というものは、
切
き
り
削
けず
られた
赤土
あかつち
の
断層
だんそう
の一
部分
ぶぶん
と
煉瓦
れんが
の
堆積
たいせき
と、その
割
わ
れめからわき
出
だ
して、
滴
したた
り
流
なが
れている、
清
きよ
らかな
水
みず
のほかには、なにもなかった。けれど、これでたくさんだという
気
き
になったのであります。
なんという
単調
たんちょう
で、
変化
へんか
のない
光景
こうけい
であったでしょう。よくも、
電燈
でんとう
が、こうして、
同
おな
じ
光景
こうけい
を
照
て
らし、また
見
み
つめているものだと
考
かんが
えられました。しかし、
老工夫
ろうこうふ
は、
休息
きゅうそく
を
欲
ほっ
していた。
自分
じぶん
は、もうなんにも
刺戟
しげき
を
欲
ほっ
しない。またたいした
欲望
よくぼう
もない。ただ、
平静
へいせい
にじっとしていたい。この
電燈
でんとう
が、
自分
じぶん
であったら、
自分
じぶん
は、どんなに
幸福
こうふく
であろう……と
思
おも
ったのでした。
老工夫
ろうこうふ
は、まだぼんやりとして、
電燈
でんとう
を
中心
ちゅうしん
に、
周囲
しゅうい
の
光景
こうけい
をながめていました。すべてが、じっとして、
動
うご
かない。ただ、
動
うご
いているものは、
水
みず
の
流
なが
ればかりでした。
彼
かれ
は、いま、
光
ひかり
を
受
う
けて、
銀
ぎん
か、
水晶
すいしょう
の
粒
つぶ
のように
断層
だんそう
から、ぶらさがって、
煉瓦
れんが
に
伝
つた
わろうとしている
水
みず
の
雫
しずく
を
見
み
ていました。
刹那
せつな
、どうしたことか、
彼
かれ
は、この
光景
こうけい
とは、なんら
関係
かんけい
のない、べつな
光景
こうけい
が
目
め
に
浮
う
かんだのであります。
広々
ひろびろ
とした
畑
はたけ
が、
水
みず
の
雫
しずく
の
中
なか
に
宿
やど
っていました。しかも、
無限
むげん
に、
深
ふか
く、
深
ふか
く、
遠
とお
く、
遠
とお
く、その
雫
しずく
の
中
なか
に
拓
ひら
けていたのです。その
畑
はたけ
には、
真
ま
っ
黄色
きいろ
な、かぼちゃの
花
はな
がいくつも
咲
さ
いていた。
咲
さ
いている
花
はな
の
蕊
しん
の
中
なか
から、
蜜
みつ
を
吸
す
おうと、
大
おお
きな、
黒
くろ
いはちが
花
はな
の
中
なか
へはいった。
彼
かれ
は、そのはちをいじめてやろうと、
歩
あゆ
み
寄
よ
って、ふいに四
方
ほう
から
花弁
はなびら
を
閉
と
じてしまった。
花
はな
の
中
なか
では、かすかな、はちのうなりが、
遠
とお
い、
遠
とお
い、
音楽
おんがく
を
聞
き
くように、
空気
くうき
を
伝
つた
って、
耳
みみ
にはいってくる――
彼
かれ
は、
自分
じぶん
が
子供
こども
の
時分
じぶん
の、あの
日
ひ
のことを
思
おも
い
出
だ
したのでした。
「どうして、こんなことを、いま、トンネルの
内
うち
で
思
おも
い
出
だ
したろう……。」
ふたたび
帰
かえ
らない
生活
せいかつ
と
自由
じゆう
を、
彼
かれ
は、
慕
した
ったのでした。
せめて、
昔
むかし
のような、
子供
こども
に
返
かえ
られないものなら、この
電燈
でんとう
のように、
世間
せけん
の
煩
わずら
わしさから
離
はな
れて、
静
しず
かに、じっとしていたいものだと、
老労働者
ろうろうどうしゃ
は
空想
くうそう
していたのです。
けっして、
瞬
またた
きするはずのない、
電燈
でんとう
の
光
ひかり
が
揺
ゆ
らめいた!
はっと
思
おも
って、その一
点
てん
を
凝視
ぎょうし
すると、一ぴきのとかげが、かえるをくわえて、すぐ
火
ひ
の
近
ちか
くの
煉瓦
れんが
の
壁
かべ
に、どこからかはい
出
で
てきたのでした。
彼
かれ
は、
場所
ばしょ
がら、
真
しん
にあり
得
う
べからざる
光景
こうけい
を
見
み
るものだと
思
おも
い、
息
いき
を
殺
ころ
して、
子細
しさい
に
見
み
ていると、
小
ちい
さなかえるは、まだ
生
い
きていて、
万死
ばんし
の
中
なか
から、
逃
のが
れたいと
四
よ
つ
足
あし
をぴくぴくもがいていたのです。
とかげは、そこに、
人間
にんげん
が
立
た
っているとは
思
おも
わなかったらしく、しばらく
目
め
を
光
ひか
らしながら、
相手
あいて
のけはいをうかがっていました。この
際
さい
、
獲物
えもの
をくわえたまま
走
はし
ったほうがいいか、それとも
人間
にんげん
が、まだ
気
き
づいていなかったら、じっとして
機会
きかい
を
待
ま
ったほうが、いっそう
賢明
けんめい
ではないかと
考
かんが
えているごとくに
見
み
られたのであります。
老工夫
ろうこうふ
は、この
狡猾
こうかつ
な、
暴虐者
ぼうぎゃくしゃ
の
心理
しんり
を
悟
さと
ると、このままにしておけない
気
き
がしたのでした。
「
呪
のろ
わば
穴
あな
二つだ!」と、
彼
かれ
は、いいながら、
石塊
せきかい
を
投
な
げつけて、一
撃
げき
のもとに、かえるもとかげももろともに
粉砕
ふんさい
して、
目
め
の
前
まえ
の
忌
い
まわしい
光景
こうけい
を
払拭
ふっしょく
しようと
気
き
が
焦
あせ
ったのです。
彼
かれ
が、
石
いし
を
探
さが
しているときでした。トンネルの
入
い
り
口
ぐち
で
汽笛
きてき
がしました。あわてて、
彼
かれ
は、ぴたりとトンネルの
煉瓦
れんが
の
壁
かべ
に
身
み
をつけると、すさまじいひびきをたてて
汽車
きしゃ
は
通過
つうか
しました。そして、
後
あと
には、
濛々
もうもう
として、
黒煙
こくえん
が
息
いき
づまるほど、
立
た
ちこめて、
電燈
でんとう
の
蔭
かげ
でうずを
巻
ま
いていたのです。
黒煙
こくえん
がやっと
消
き
えて、ふたたびあたりが
見
み
えたときには、もはや、そこにとかげはいなかったのでした。
――一九二六・五作――
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