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笑わない娘(2)
时间:
2023-08-31
进入日语论坛
核心提示: あるところに、その話はなしを聞きいて、たいへん娘むすめに同情どうじょうをして、気きの毒どくがったおじいさんがあります。
(单词翻译:双击或拖选)
あるところに、その
話
はなし
を
聞
き
いて、たいへん
娘
むすめ
に
同情
どうじょう
をして、
気
き
の
毒
どく
がったおじいさんがあります。そのおじいさんは、もう
頭
あたま
が
真
ま
っ
白
しろ
でした。そして、
背
せ
が
低
ひく
く、いつも
太
ふと
いつえをついて
歩
ある
いていました。
「
私
わたし
の
考
かんが
えるに、その
娘
むすめ
は、
詩人
しじん
というものじゃ。
宝石
ほうせき
より
空
そら
の
星
ほし
が
美
うつく
しいとは、いまどきには、めずらしい
高潔
こうけつ
な
思想
しそう
じゃ。
平常
ふだん
、
沈
しず
んでいるのも、ものをいわないのもよくわかるような
気
き
がする。
私
わたし
がいって、その
娘
むすめ
にあってやろう。」と、おじいさんはいって、
独
ひと
りできめてしまいました。
おじいさんは、つえをついて、ある
日
ひ
、その
家
いえ
をたずねました。そして、
自分
じぶん
は
娘
むすめ
を
救
すく
いにやってきたことを
両親
りょうしん
に
話
はな
しました。
両親
りょうしん
は、この
老人
ろうじん
が、
徳
とく
の
高
たか
い
人
ひと
だということを
知
し
っていました。そして、そのしんせつを
心
こころ
から
感謝
かんしゃ
しました。
「どうしたら、
娘
むすめ
がもっと
快活
かいかつ
にものをいったり、
笑
わら
ったりするようになるでしょうか。」と、
両親
りょうしん
は、
老人
ろうじん
に
問
と
いました。
「
性質
せいしつ
というものは、そう
容易
ようい
に
変
か
わらないものじゃ、けれどお
嬢
じょう
さんは、
金持
かねも
ちの
家
いえ
に
生
う
まれながら、
衣服
いふく
や、
宝石
ほうせき
などよりも、
空
そら
の
星
ほし
を
愛
あい
されるところをみると、たしかに
詩人
しじん
になられる
素質
そしつ
があるようだ。そういう
人
ひと
を
教育
きょういく
するには、
物質
ぶっしつ
ではいけない。やはり
音楽
おんがく
や
自然
しぜん
でなければならない。
感情
かんじょう
・
趣味
しゅみ
、そういう
方面
ほうめん
の
教育
きょういく
でなければならないと
思
おも
われる。これから、
私
わたし
は、お
嬢
じょう
さんに、
音楽
おんがく
を
教
おし
え、
自然
しぜん
を
友
とも
とすることを
教
おし
えましょう。もっと
生
う
まれ
変
か
わったように、
快活
かいかつ
なお
方
かた
となられると
思
おも
うじゃ。」と、
老人
ろうじん
はいいました。
両親
りょうしん
は、これを
聞
き
くと、たいそう
喜
よろこ
びました。そこで、この
老人
ろうじん
に、
娘
むすめ
の
教育
きょういく
を
頼
たの
みました。
老人
ろうじん
は、
娘
むすめ
に
音楽
おんがく
を
教
おし
えました。また
広
ひろ
い
圃
はたけ
にはいろいろな
草花
くさばな
を
植
う
えました。あるときはその
花
はな
の
咲
さ
いた
園
その
の
中
なか
で、
楽器
がっき
を
鳴
な
らしました。
小鳥
ことり
は、その
周囲
しゅうい
の
木々
きぎ
に
集
あつ
まってきました。
美
うつく
しいちょうは、ひらひらと
飛
と
んできて
花
はな
の
上
うえ
を
舞
ま
いながら、いい
音楽
おんがく
のしらべに
聞
き
きとれているように
見
み
えました。こんな
日
ひ
が
幾日
いくにち
もつづきましたけれど、
娘
むすめ
は
笑
わら
いませんでした。
笑
わら
わないばかりでなく、
前
まえ
よりもいっそう
顔
かお
の
色
いろ
が
青白
あおじろ
く、やつれて
見
み
えるのでありました。
両親
りょうしん
はたいそう
心配
しんぱい
しました。
老人
ろうじん
は、
不思議
ふしぎ
に
思
おも
いました。
「なんで、あなたは、そんなに
憂
うれ
わしい
顔
かお
つきをしているのじゃ。」と、
老人
ろうじん
は、
娘
むすめ
にききました。
すると、
娘
むすめ
は、
目
め
にいっぱい
涙
なみだ
をためて、
「この
真
ま
っ
赤
か
な
花弁
かべん
に、
晩方
ばんがた
の
風
かぜ
がかすかに
吹
ふ
き
渡
わた
るのをながめますと、
私
わたし
はたまらなく
悲
かな
しくなります。
音楽
おんがく
の
音色
ねいろ
も
私
わたし
の
心
こころ
を
楽
たの
しませることはできません。」と、
娘
むすめ
は
答
こた
えました。
さすがに
徳
とく
の
高
たか
い
老人
ろうじん
も、このうえ
娘
むすめ
を
快活
かいかつ
にする
術
すべ
を
考
かんが
えることはできなくなりました。そして、
暇
いとま
を
告
つ
げて、
老人
ろうじん
はどこへか、つえをつきながら
立
た
ってしまいました。
このうわさは、また
世間
せけん
に
広
ひろ
がりました。
「だれか、あの
金持
かねも
ちの
娘
むすめ
を
笑
わら
わせるものはないか。」と、
人々
ひとびと
はいいました。
このことを、ある
年
とし
の
若
わか
い
医者
いしゃ
が
聞
き
きました。その
医者
いしゃ
は
学者
がくしゃ
でありました。そして、あまり
世間
せけん
には
顔
かお
を
出
だ
さず、いっしょうけんめいに
研究
けんきゅう
をしているまじめな
人
ひと
でありました。
医者
いしゃ
はこの
話
はなし
を
聞
き
くと、
興味
きょうみ
をもちました。
「その
娘
むすめ
は、一
種
しゅ
の
精神病者
せいしんびょうしゃ
にちがいなかろう。
診察
しんさつ
をして、できることなら
自分
じぶん
の
力
ちから
でなおしてやりたいものだ。」と
思
おも
いました。
年
とし
の
若
わか
い、まじめな
医者
いしゃ
は、
金持
かねも
ちの
家
いえ
へやってきました。
両親
りょうしん
は、
医者
いしゃ
の
話
はなし
を
聞
き
いているうちに、もしや
自分
じぶん
の
娘
むすめ
は、
精神病者
せいしんびょうしゃ
でないかというような
疑
うたが
いを
抱
いだ
きましたから、
「どうぞ、
早
はや
くご
診察
しんさつ
をしてください。そして、あなたのお
力
ちから
でなおることなら、どうぞなおしてください。」と、
医者
いしゃ
に
頼
たの
みました。
医者
いしゃ
は、
娘
むすめ
について、いろいろ
診察
しんさつ
をしました。けれど、
心臓
しんぞう
は
正
ただ
しく
打
う
っており、
肺
はい
は
強
つよ
く
呼吸
こきゅう
をし、どこひとつとして
狂
くる
っているところはないばかりか、すこしも
精神病者
せいしんびょうしゃ
らしいところも
見
み
うけなかったのです。
「なぜ、あなたは
笑
わら
いませんか?」と、まじめな
医者
いしゃ
は
娘
むすめ
にたずねました。
「
私
わたし
には、どうしても
笑
わら
えないのです。」と、
娘
むすめ
は
答
こた
えた。
「なぜですか?」
「なぜだか、それが
私
わたし
にもわからないのです。」と、
娘
むすめ
は
答
こた
えました。
医者
いしゃ
は、それは
自分
じぶん
の
研究
けんきゅう
すべき
領分
りょうぶん
でないことを
感
かん
じました。そして、
頭
あたま
をかしげて、その
家
いえ
から
去
さ
ってしまったのです。
そのころ、ちょうど
旅
たび
から
曲馬師
きょくばし
が、この
村
むら
に
入
はい
ってきて、この
話
はなし
を
聞
き
きますと、
「
若
わか
い
時分
じぶん
には、そんなような
性質
せいしつ
の
娘
むすめ
さんがあるものだ。
私
わたし
は、よくその
娘
むすめ
さんの
気持
きも
ちを
知
し
っている。」といいました。
この
年
とし
をとった
曲馬師
きょくばし
は、
堅
かた
いしんせつな
人
ひと
でありました。ある
日
ひ
、
娘
むすめ
の
家
いえ
へたずねてきて、
「
私
わたし
に、
娘
むすめ
さんをおあずけください。きっと
快活
かいかつ
な、
愉快
ゆかい
な
人
ひと
にしてあげますから。」と
申
もう
しました。
両親
りょうしん
は、
大事
だいじ
な
娘
むすめ
を、
旅
たび
の
曲馬師
きょくばし
にあずけることを
躊躇
ちゅうちょ
しましたが、その
人
ひと
がたいへんにしんせつな、
正直
しょうじき
な
人
ひと
だということがわかりましたものですから、
娘
むすめ
に
聞
き
いてみました。
「
私
わたし
は、
遠
とお
い
国
くに
の
知
し
らない
町
まち
を
見
み
たいと
思
おも
っていましたから、どうかやってください。」と
頼
たの
みました。
曲馬師
きょくばし
は、
両親
りょうしん
から
娘
むすめ
をあずかりました。
娘
むすめ
は、その
人
ひと
たちの一
行
こう
に
加
くわ
わって、
故郷
こきょう
を
出発
しゅっぱつ
したのであります。
それから、
娘
むすめ
は
南
みなみ
の
町
まち
へゆき、あるときは
西
にし
の
都
みやこ
にまいりました。そして、いろいろの
人
ひと
たちに
交
まじ
わりました。
春
はる
も
過
す
ぎ、
夏
なつ
もゆき、はやくも一
年
ねん
はたちました。
両親
りょうしん
は、
娘
むすめ
のことを
案
あん
じ
暮
く
らしていました。
ある
日
ひ
の
暮
く
れ
方
がた
に、
不意
ふい
に
娘
むすめ
が
帰
かえ
ってきました。
両親
りょうしん
は、
見違
みちが
えるように
我
わ
が
子
こ
の
美
うつく
しく、
快活
かいかつ
になっていたのに
驚
おどろ
いたのです。
「どうして、おまえは、そんなに
生
う
まれ
変
か
わったように、おもしろそうに
笑
わら
うようになったか?」と
問
と
いました。
「だって、
世
よ
の
中
なか
は、
愉快
ゆかい
なんですもの。」と、
娘
むすめ
は
答
こた
えた。
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