おねえちゃん、いつもありがとう

　ぼくには、三つ上のおねえちゃんがいます。ぼくとおねえ

ちゃんは、いつもいっしょにあそびます。おねえちゃんがと

なりのおじいちゃんのいえに行くと、ぼくもついていきます。

おねえちゃんが外に行くと、ぼくも外にいきます。おねえちゃ

んがマンガの本を読んでいると、ぼくは、何の本を読んでいる

のか気になって、となりからのぞき見します。お姉ちゃんが

ゲームをしているときは、ぼくもいっしょにゲームをします。

そして、おねえちゃんのじゃまをして、いつもおこられてしま

います。

「ゆうと、じゃましないで！ 」

それでもぼくは、しつこくじゃまをしてしまうんだな。だか

ら、かならずけんかになってしまいます。

　けんかをすると、おねえちゃんはとても強いです。だからす

ぐにあやまります。ぼくがあやまると、すぐにゆるしてくれま

す。こわいけど、やさしいおねえちゃんです。でも、ぼくはわ

がままなので、おねえちゃんのものをかっ手につかったり、い

たずらをしたりするから、またおこられてしまいます。けんか

して、なかなおりしてのくりかえしです。でも、いつもゆるし

てくれて、ありがとう。

　おねえちゃんは、ねる前に、ぼくのはブラシををもってきて

くれます。

「ちゃんとはをみがいてよ。」

と言って、もってきてくれます。おねえちゃんは、たべている

おかしを、

「ゆうとにもあげる。」

と言って、おかしをくれます。たまに、おねえちゃんのおかし

を、だまって食べてしまっておこられてしまうけど、いつもゆ

るしてくれます。やさしいおねえちゃんです。

　ぼくがないていると、なぐさめてくれます。なぐさめてくれ

る方ほうは、わらわせてくれることです。おねえちゃんがわら

わせてくれるので、ぼくはすぐにわらって元気になれます。で

も、おねえちゃんにいたずらして、またおこられます。

　ぼくは、おねえちゃんがすきなことや、すきなものをまねし

て、すべてすきになります。ぼくは、おねえちゃんのことがす

きです。わがままをしても、いたずらをしても、かならずめん

どうを見てくれるからです。ぼくにとっておねえちゃんは、せ

かい一のおねえちゃんです。だから、言いたい言ばがありま

す。いつもはずかしくて、小さな声でしか言えないけど、これ

からは、心をこめて大きな声で言おうと思います。

「おねえちゃん、いつもありがとう。」