毎月「四」の付く日に開かれた「伊勢の四日市庭」が語源
古代における経済の発展は、自然発生的に市いちを生んできた。平安時代末頃から、社
寺の門前などで細々と開かれていた市は、室町時代に入ると各地で大いに華やぐようにな
る。
市の開かれ方も、社寺の門前で祭礼の日に開かれるというものから、河川の合流地点、
港、街道の宿場町などの決まった場所で、決まった日に人が集まるという形になっていっ
た。
それが毎月、「四」の付く日に市が立ったところから生まれた地名が、伊勢湾に面した
港町、三重県の「四日市」である。
ここでは、四日、十四日、二十四日と、月に三回、市が開かれていた。
一四七三(文明五)年の史料には、「四日市庭」という記載があり、すでにこの頃には
にぎわいを見せていた市だったということがわかる。
一方、千葉県や滋賀県には「八日市」という地があるが、これもやはり、八の付く日に
市が開かれたことからの地名だ。
こちらは八日、十八日、二十八日の月三回の開催であり、この回数から「三さん斎さい
市いち」とも呼ばれていた。
ちなみに、四日市や八日市のほか、五日市、六日市など、一ケタの数字を使った地名が
多いのは、こうした三斎市が多かったことの名な残ごりなのである。
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