A先土器文化〈せんどきぶんか〉(旧石器〈きゅうせっき〉文化)(~約一万年前)
世界の歴史はまず旧石器時代から始まり、次に新石器時代がくるとされる。日本では土器を中心に考える傾向が強いので、旧石器時代に当たる時代の文化を先土器文化と呼ぶ。氷河時代とも呼ばれる寒冷な時期で、日本はアジア大陸とつながっており、人類が大陸から移動してきたと考えられている。
①1949年、群馬県岩宿〈いわじゅく〉遺跡で、打製〈だせい〉石器の存在が確認される(相沢忠洋〈あいざわただひろ〉が1946年に発見し、1949年に打製石器であることが確認される)。
以後、全国各地で先土器時代の石器が発見される。
②生活:動物の狩猟、魚貝・植物の採集を中心とする生活をしており、階級の対立や、国家権力がない社会だったと考えられる。