化政文化は、江戸時代の後期(19世紀初め)に栄えた文化です。寛政の改革後から天保の改革の頃までの期間になります。
江戸時代のもう一つの文化である元禄文化が上方(大阪、京都)中心だったのに対し、化政文化は江戸が中心の町人文化となりました。
また、化政文化は、世の中に対しての風刺や皮肉が好まれ、狂歌や川柳が数多くつくられたことも特徴です。
化政文化のポイント
江戸文化
町人中心
狂歌や川柳など風刺や皮肉が好まれる
元禄文化の約1世紀後に栄えたのが化政文化です。どちらも町人文化ですが、元禄文化は上方中心だったのに対し、化政文化は江戸中心です。
交通網の整備などもあり、江戸の文化が地方にまで広まったのも特徴です。
化政文化の代表作品など
小説 … 「東海道中膝栗毛」(十返舎一九)
小説 … 「南総里見八犬伝」(滝沢馬琴)
俳諧 … 小林一茶、与謝蕪村
浮世絵 … 「美人画」(喜多川歌麿)
浮世絵 … 「富嶽三十六景」(葛飾北斎)
浮世絵 … 「東海道五十三次」(歌川広重)
浮世絵では錦絵と呼ばれる多色刷りの技術が進みました。また、伊能忠敬が日本全図を作ったのもこの頃です。