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食物ことわざ事典106

时间: 2020-01-15    进入日语论坛
核心提示:人の牛蒡で法事する 人さまが持って来たごぼうで精進料理を作り、法事(追善供養のための仏事)の振舞いをすることが、事実背景
(单词翻译:双击或拖选)
人の牛蒡で法事する

 人さまが持って来たごぼうで精進料理を作り、法事(追善供養のための仏事)の振舞いをすることが、事実背景にあったので、ひとびとの共感を呼び、今日まで言い伝えられて来たのでしょう。一度くらいなら許せるとしても、二度三度とこうした仕打ちが重なれば、それこそ仏の顔も三度、腹立たしくなるのは人情というものです。昔の日本のムラ社会のつきあいの中で、かかる仕打ちにしばしば出遭い、いまいましい思いに舌打ちしているさまが眼に浮かぶようなことわざです。もし、ことわざが「ひとりが言い出し、ふたりでうなずき、千人が使い、万人がなるほどと受け取って、長い年月、多くの人々の間に生きて来た教え・戒め・あてこすりなどをふくんだ短い文句」だとすれば、このことわざ、どちらかと言えば、|あてこすり《ヽヽヽヽヽ》の色合いの濃いたとえと言えましょう。
今でこそ、法事の振舞いは、ホテルや料亭ですることが当り前のようになっていますが、わたくしたちの子ども時分には、大方それぞれの自宅で執り行うのが常でした。隣り近所の料理自慢のおばちゃん連中が集まって来て、煮染めを作ったり、けんちん汁を仕込んだり、精進揚げを揚げたり、それぞれ役割分担が決まっていて、手助けをして、もてなしたものです。回り持ちでお手伝いしているうちに、若い嫁さんたちも、腕自慢、舌自慢の年輩者から、いつしか自然と調理のコツを体得して行ったのです。
客寄せのある物日《ものび》には、その地方で穫れる野菜類が数多く利用され、ごぼうなどは精進料理に欠かせぬ素材でした。「金平牛蒡」は毎度おなじみの一品で、地方によっては、日常のお茶請けにもされる常備菜で、歯切れよく作る家、やわらかに仕上げる家と、「金平牛蒡」にも、それぞれの家風がありました。けんちん汁にも、ごぼうはなくてはならぬもので、大根、にんじんなどといっしょに千切りにして、水にさらし、こんにゃくをちぎり、豆腐はゆでて水気をしぼり、油で炒めて、だし汁、塩、しょうゆで煮ました。土地によって、材料は必ずしも一定していないものの、豆腐とごぼうは必ず入ります。
お正月の三種肴の一品に「開き牛蒡」(あるいは叩き牛蒡)が、必ずと言ってよいほど、添えられますが、ごぼうは、根が地中に奥深く入るという意味で、その家の基《もと》がしっかり大地に食い込み、堅固になることを願い、また、運の開ける縁起物として尊ばれてきました。
現在ではごぼうの栽培は減少傾向にありますが、江戸時代には大切な野菜で、貝原益軒もその著書『大和《やまと》本草《ほんぞう》』(一七〇八年)の中で、「本邦には菜中の上品とす」と、評価しているほどです。戦後、食生活の洋風化が進行するにつれ、サラダ向きでないごぼうは、食卓への出番が少なくなり、前述のように、法事の振舞いも自宅で行われなくなって、「人の牛蒡で法事する」ということわざも、だんだん分りにくくなっています。
底冷えの宿のきんぴら牛蒡かな 汀々子
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