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» 正文
春(はる)
时间:
2022-12-06
进入日语论坛
核心提示:春小川未明「なにか、楽たのしいことがないものかなあ。」と、おじいさんは、つくねんとすわって、考かんがえ込こんでいました。
(单词翻译:双击或拖选)
春
小川未明
「なにか、
楽
たの
しいことがないものかなあ。」と、おじいさんは、つくねんとすわって、
考
かんが
え
込
こ
んでいました。
こう
思
おも
っているのは、ひとり、おじいさんばかりでなかった。
町
まち
の
人々
ひとびと
は
思
おも
い
思
おも
いにそんなことを
考
かんが
えていたのです。しかし、しあわせというものは、
不幸
ふこう
と
同
おな
じように、いつだれの
身
み
の
上
うえ
へやってくるかわからない。ちょうど、それは
風
かぜ
のように、
足音
あしおと
もたてずに
近
ちか
づくものでした。また、だれもかつて、しあわせの
姿
すがた
というものを
見
み
たものはなかったでしょう。
こうして、たくさんの
人
ひと
たちが、てんでに
自分
じぶん
の
身
み
の
上
うえ
にしあわせのくるのを
待
ま
っていました。
「しあわせは、いま、どこを
歩
ある
いているかしらん……。そしてだれのところへ、やってくるかしらん……。」
こう
考
かんが
えると、まったく、
不思議
ふしぎ
なものでした。そして、このしあわせにも、
大
おお
きなしあわせと
小
ちい
さなしあわせとあったことは、むろんです。けれど、ダイヤモンドは、いくら
小
ちい
さくても
美
うつく
しく、
光
ひか
るように、それが、たとえ、
小
ちい
さなしあわせであっても、その
人
ひと
の一
日
にち
の
生活
せいかつ
を、どんなにいきいきとさせたかしれません。
おじいさんは、なにか
楽
たの
しいことがあるのを
待
ま
っていました。いつものごとく
火
ひ
ばちにあたって
考
かんが
え
込
こ
んでいました。すると、
毎日
まいにち
のように、あちらの
町
まち
の
方
ほう
から
起
お
こってくるいろいろな
音色
ねいろ
が、ちょうど、なつかしい、
遠
とお
くの
音楽
おんがく
を
聞
き
くように、おじいさんの
耳
みみ
に
達
たっ
してきたのでした。
おじいさんは、だまって、じっとして、その
音
ね
に
耳
みみ
を
傾
かたむ
けていました。すると、このいろいろの
音色
ねいろ
の
中
なか
から、ひとつ
離
はな
れて、
細
ほそ
く
澄
す
んだ
音
ね
が、おじいさんの
魂
たましい
を
引
ひ
きつけるように、
呼
よ
びかけているのが
聞
き
こえたのです。それは、
笛
ふえ
の
音
ね
に
似
に
ていました。
「あれは、なんの
音
おと
だろう?」と、おじいさんは、
思
おも
いました。
おじいさんは、その
音
おと
を
聞
き
いているうちに、だんだん、
気持
きも
ちがさわやかになってきました。そして、
家
いえ
にばかりいたのでは、
気
き
がふさいでしかたがない、
町
まち
へ
出
で
て、
歩
ある
いてみようという
考
かんが
えが
起
お
こったのです。
「
寒
さむ
いけれど、
降
ふ
りもしまいな。」といって、おじいさんは、つえをついて、とぼとぼと
外
そと
へ
出
で
かけました。
いつ
歩
ある
いてみても、
町
まち
はにぎやかです。しかし、
風
かぜ
が
寒
さむ
いので、
通
とお
る
人々
ひとびと
は、
道
みち
を
急
いそ
いでいました。
おじいさんは、
右
みぎ
を
見
み
たり、
左
ひだり
を
見
み
たりしてきますと、
四
よ
つ
辻
つじ
の
角
かど
のところで、
福寿草
ふくじゅそう
を
道
みち
に
並
なら
べて
売
う
っていました。
「ああ、これは、いいものが
目
め
にはいった。」といって、おじいさんは
立
た
ち
止
ど
まり
一鉢
ひとはち
買
か
って、
喜
よろこ
んで
家
いえ
へ
帰
かえ
りました。おじいさんは、それに
水
みず
をやり、
日当
ひあ
たりのいいところへ
出
だ
してやりました。つぼみは
日
ひ
にまし
大
おお
きくなった。おじいさんは、
花
はな
の
咲
さ
くのを
楽
たの
しんだのであります。
* * * * *
また、
同
おな
じ
町
まち
に
住
す
んで、このようにじっとすわって、しあわせを
願
ねが
ったものは、おじいさんばかりでありません。
哀
あわ
れな
母親
ははおや
がありました。その
日
ひ
の
昼前
ひるまえ
のこと、
子供
こども
が
見
み
えなくなったのです。八
方
ぽう
探
さが
したけれどわからなかった。
子供
こども
は、まだ、
幼
おさな
かったので、
道
みち
を
迷
まよ
って、
知
し
らぬ
間
ま
に、どこか
遠方
えんぽう
の
方
ほう
へいってしまったとみえます。
「お
母
かあ
さん、お
母
かあ
さん……。」と
叫
さけ
んで、どんなに
悲
かな
しがっているであろうと
思
おも
うと、
母親
ははおや
は、
子供
こども
がいなくなってから、
夜
よる
も、
昼
ひる
も
案
あん
じ
暮
く
らしていたのでした。
「どうかして、
帰
かえ
ってきてくれないものか。」と、ひたすらに
祈
いの
っていました。
その
日
ひ
も、
彼女
かのじょ
は、ぼんやりと
家
いえ
の
中
なか
で、
子供
こども
のことを
思
おも
いながらすわっていました。すると
遠
とお
くの
遠
とお
くから、
町
まち
の
物音
ものおと
が
聞
き
こえてきました。
彼女
かのじょ
は、
聞
き
くともなく、その
音
おと
に
耳
みみ
を
澄
す
まして
聞
き
いていると、たくさんの
人
ひと
たちが、うず
巻
ま
いている
光景
こうけい
が
目
め
に
映
うつ
ったのでした。すると、たちまち、ひとつ
小
ちい
さな、
細
ほそ
い、さびしい
音
おと
が
別
べつ
に
耳
みみ
に
聞
き
かれたのでした。それは、ちょうど、
道
みち
に
迷
まよ
った、
自分
じぶん
の
子供
こども
を
思
おも
わせたのであります。
「ほんとうに、あんなように、
私
わたし
の
子供
こども
は、みんなから
離
はな
れて、
道
みち
に
迷
まよ
っているのだ……。」と、
母親
ははおや
は、
目
め
にいっぱい
涙
なみだ
をためて、
熱心
ねっしん
に、この
小
ちい
さな、ひとり
離
はな
れて
聞
き
こえる
音
おと
に、
耳
みみ
を
傾
かたむ
けていました。
その
小
ちい
さな
音
おと
は、あてもなく、
広
ひろ
い
道
みち
の
上
うえ
を
漂
ただよ
っているのでした。しかし、
思
おも
いなしか、だんだん、その
小
ちい
さな
音
おと
は、こちらへ
近
ちか
づいてくるような
気
き
がされたのです。
「ああ、あの
音
おと
が、
私
わたし
のかわいい
子供
こども
であってくれればいい。」と、
哀
あわ
れな
母親
ははおや
は
思
おも
いました。
彼女
かのじょ
は、もはや、こうして、じっとして、
家
いえ
の
中
なか
にすわっていることができなかった。それで、
戸口
とぐち
から
外
そと
へ
出
で
ました。
もう、
日
ひ
は
暮
く
れかかって、
町
まち
には、
燈火
ともしび
がついていました。
彼女
かのじょ
は、あてもなく、にぎやかな
通
とお
りの
方
ほう
へ
歩
ある
いていった。このとき、
淡
あわ
いもやのかかっているうちから、
小
ちい
さな
黒
くろ
い
影
かげ
が
現
あらわ
れて、こちらへ
近
ちか
づいてきました。それはまちがいもなく、いままで、
死
し
にもの
狂
ぐる
いになって
探
さが
していた、かわいい
子供
こども
でありました。
母親
ははおや
は、
駆
か
け
寄
よ
って、
子供
こども
を
抱
だ
き
上
あ
げると、うれしさのあまり、ものをいうこともできなく、
二人
ふたり
は
抱
だ
き
合
あ
って、しばらく
泣
な
いたのであります。
* * * * *
この
不思議
ふしぎ
な、
小
ちい
さな
音
おと
は、いったいなんでありましょうか? いつしか、この
小
ちい
さな
音
おと
は、
町
まち
の
人
ひと
たちにだんだんと
気
き
づかれるようになりました。
「このごろは、
毎日
まいにち
、
晩方
ばんがた
になると、
遠
とお
くで、いい
音
おと
がきこえますね。あれはなんの
音
おと
でしょうか?」
「それは、どちらの
方
ほう
からですか。」
「
町
まち
の
南
みなみ
の
方
ほう
からするときもあれば、また、
夕焼
ゆうや
けのした
西
にし
の
海
うみ
の
方
ほう
からすることもあります。」
「こんど、
私
わたし
も
聞
き
いてみましょう……。」
ある
日
ひ
のこと、
一人
ひとり
の
町人
まちびと
は、その
笛
ふえ
の
音
ね
を
頼
たよ
りに
歩
ある
いてゆきました。
町
まち
を
離
はな
れ、
野
の
を
越
こ
えて、その
音
おと
は、あちらから
聞
き
こえてきたのでした。
「まあ、なんというたいへんに
遠
とお
いところから
聞
き
こえてくる
音
おと
だろう……。」
ついに
海
うみ
のほとりへ
出
で
ました。すると、あちらのがけの
上
うえ
で、
少年
しょうねん
が、
海
うみ
を
見渡
みわた
しながら
笛
ふえ
を
吹
ふ
いているのでした。
「まあ、なんという
危
あぶ
なかしいところへ、あの
少年
しょうねん
は
乗
の
って、
笛
ふえ
を
吹
ふ
いているのだろう。そして、また、なんという、
澄
す
んで、
遠
とお
くにまで
響
ひび
く
笛
ふえ
の
音
おと
だろう。」
町
まち
の
人
ひと
は、
驚
おどろ
いて、
帰
かえ
って、そのことを
近所
きんじょ
の
人
ひと
たちに
話
はな
しました。みんなは、こんどいっしょにいって、その
少年
しょうねん
を
見
み
とどけようといいました。そして、ふたたび
笛
ふえ
の
音
ね
が
聞
き
こえたときに、
町
まち
の
人々
ひとびと
は、いってみると、
少年
しょうねん
の
姿
すがた
はそこになかったが、そのがけには、
美
うつく
しい
緑色
みどりいろ
の
草
くさ
が一
面
めん
に
芽
め
を
出
だ
して、あたたかな
風
かぜ
が
海
うみ
を
渡
わた
って
吹
ふ
いてきました。みんなは、はじめて、あの
笛
ふえ
は、
春
はる
の
使
つか
いが
吹
ふ
いたことを
知
し
ったのです。
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