春の真昼
小川未明
のどかな、あたたかい
「おれほど、こう
あたたかな
このとき、ふいに、
「はてな、なんの
「かえるのやつめが、
かえるも、なかなかよくうたいました。
「あの
けれど、お
「みみずも、かえるも、よくうたっているな。」と、
みみずは、
ちょうど、そこへ、どこからか二
「ああ、なんというやさしい
「ああ、なんという
「あの、コロ、コロ、いう
「
どちらが、いいかわるいかといって、二
「なにを、おまえたちは、そこで、やかましくいっているのだ?」といって、ねこは、
「どれ、
二
「
「ニャオン!」と、くろねこは、
二
つばめは、そのあたりを
二
そのとき、一ぴきのとんぼが、ここへ
「なにをそんなに
つばめは、ねこを
「
「ねこをですか? あなたが……。」
「
とんぼは、