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僕の通るみち

时间: 2022-12-22    进入日语论坛
核心提示:僕の通るみち小川未明僕ぼくはまいにち、隣となりの信しんちゃんと、学校がっこうへいきます。僕ぼくは、時計屋とけいやの前まえ
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僕の通るみち

小川未明


ぼくはまいにち、となりしんちゃんと、学校がっこうへいきます。ぼくは、時計屋とけいやまえとおって、おおきな時計とけいるのがすきです。その時計とけいは、時刻じこく正確せいかくでした。
また、果物屋くだものやまえで、いろいろの果物くだものるのもすきです。どれもうつくしいいろをして、いいにおいがしそうでした。
ぼくは、肉屋にくやまえとおるのがきらいでした。だから、なるたけ、みせほうかないようにしてとおりました。人間にんげんのためはたらいたうしうまべるのは、かわいそうなことのようにおもいます。
もう一つ、こまることがありました。魚屋さかなやまえに、いつも、あかい、つよそうないぬがいることです。
このいぬは、よくひとにほえました。また、自転車じてんしゃったひといかけました。だから、いつ、自分じぶんにも、ほえつくかもしれないからです。
いぬなんか、こわくないよ。」と、しんちゃんはいいました。
しかし、ぼくは、ひとりのときは、まわりみちをして、肉屋にくや魚屋さかなやまえとおらないようにしました。
あるしんちゃんは、ぼくかって、
「もう明日あしたからは、いっしょに学校がっこうへいかれないね。」といいました。
それは、しんちゃんのくみが、午後ごごからになったためです。
ぼくは、かなしくなりました。そうして、二人ふたり魚屋さかなやまえにくると、ちょうど、赤犬あかいぬとよその子供こどもあそんでいました。
きみ、そのいぬはどこのいぬなの?」
勇敢ゆうかんしんちゃんが、きました。
「さあ、どこのいぬかな。いままでっていたひとがいなくなって、うちがないのだよ。くつのおじさんが、かわいがっているから、くついぬだろう。」と、おとこが、こたえました。
は、なんというの?」
あかといっているよ。」
ひといつかない?」
「かまわなければ、いつきなどしないさ。」
「よくほえるだろう。」と、ぼくがいいました。
「おかしなようすをしたひとに、ほえるよ。」と、そばにいたおんなが、こたえました。
しんちゃんは、いぬのそばへいって、あたまをなでてやりました。
せいちゃんも、なでておやりよ。」と、しんちゃんがぼくにいいました。
ぼくはこわくて、どうしてもなでるになれませんでした。
「なでてやると、きみになれるよ。」と、また、しんちゃんがいいました。
ぼくがまごまごしているのをて、よそのおとこが、わらっていました。すると、おんなが、
「いやなのを、むりにすると、いつくかもしれないよ。」といいました。ぼくは、なでるのをやめました。
あくるぼくが、ひとりで学校がっこうからかえると、あかをふって、ぼくのそばへやってきました。ぼくはうれしかったので、
あかや、あかや……。」といって、あかあたまをなでてやりました。
このごろ、ぼくは、学校がっこうのいきかえりに、あかるのが、たのしみです。そうして、その姿すがたないときは、さびしいがします。
ぼくは、おんなのいった言葉ことばを、いつまでもわすれません。

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