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小川未明童話集
» 正文
星の子(1)
时间:
2022-12-24
进入日语论坛
核心提示:星の子小川未明あるところに、子供こどもをかわいがっている夫婦ふうふがありました。その人ひとたちの暮くらしは、なにひとつと
(单词翻译:双击或拖选)
星の子
小川未明
あるところに、
子供
こども
をかわいがっている
夫婦
ふうふ
がありました。その
人
ひと
たちの
暮
く
らしは、なにひとつとして
不足
ふそく
を
感
かん
ずるものはなかったのでありましたから、
夫婦
ふうふ
は、
朝
あさ
から
晩
ばん
まで、
子供
こども
を
抱
だ
いてはかわいがっていることができました。
子供
こども
は、やっと二つになったばかりの
無邪気
むじゃき
な、かわいらしい
盛
さか
りでありましたので、
二人
ふたり
は、
子供
こども
の
顔
かお
を
見
み
ると、なにもかも
忘
わす
れてしまって、ただかわいいというよりほかに
思
おも
うこともなかったのであります。
「どうしてこんなに
無邪気
むじゃき
なのでしょうね。
赤
あか
ちゃんの
目
め
には、なんでも
珍
めずら
しく
見
み
えるのでしょうね。ほんとうに、こんなときは
神
かみ
さまも
同
おな
じなんですわね。」と、
妻
つま
は、
夫
おっと
に
向
む
かっていいました。
夫
おっと
も
目
め
を
細
ほそ
くして、じっとやさしみのある
目
め
を
子供
こども
に
向
む
けて、
妻
つま
の
言葉
ことば
にうなずくのでありました。
二人
ふたり
は、
同
おな
じように、
我
わ
が
子
こ
をかわいがりましたが、
中
なか
にも
妻
つま
は
女
おんな
であるだけに、いっそうかわいがったのであります。
しかし、この
世
よ
の
中
なか
は、
美
うつく
しい、
無邪気
むじゃき
なものが、つねに、
神
かみ
に
愛
あい
されて
変
か
わりなしにいるとばかりはまいりません。
美
うつく
しい、
無邪気
むじゃき
なものでも、
冷酷
れいこく
な
運命
うんめい
にもてあそばれることがたびたびあります。それはどうすることもできなかったのでありました。
こんなに、
二人
ふたり
が
大事
だいじ
にしていた
子供
こども
が
病気
びょうき
にかかりました。
二人
ふたり
は、どんなに
心配
しんぱい
をしたでしょう。あらんかぎりの
力
ちから
をつくしたにもかかわらず、
小
ちい
さな、なんの
罪
つみ
もない
子供
こども
は、
幾日
いくにち
か
高
たか
い
熱
ねつ
のために
苦
くる
しめられました。そして、そのあげく、とうとう
花
はな
びらが、むごたらしい
風
かぜ
にもまれて
散
ち
るように、
死
し
んでしまいました。
その
後
あと
で、この
二人
ふたり
のものは、どんなに
悲
かな
しみ、なげいたでありましょう。
自分
じぶん
たちの
命
いのち
を
縮
ちぢ
めても、どうか
子供
こども
を
助
たす
けたいと、
心
こころ
の
中
なか
で
神
かみ
に
念
ねん
じたのも、いまは、なんの
役
やく
にもたちませんでした。
「この
世
よ
の
中
なか
には、
神
かみ
も
仏
ほとけ
もない。」と、
二人
ふたり
はいって、
神
かみ
をうらみました。
それからというものは、りっぱな
家
いえ
も、
広
ひろ
い
屋敷
やしき
も、ありあまるほどの
財産
ざいさん
も、
二人
ふたり
の
心
こころ
を
満
み
たすことはできませんでした。
二人
ふたり
は、もし、それらのものを
亡
な
くした
子供
こども
と
換
か
えることができたら、あるいはそれらのものを
投
な
げ
出
だ
すことを
惜
お
しむものではなかったかもしれません。どんな
貴重
きちょう
のものも、
子供
こども
とは、とうてい
比較
ひかく
になるものではないと、しみじみこのときだけは
感
かん
じたのであります。
二人
ふたり
は、
金
かね
を
惜
お
しまずに、
子供
こども
のために、
美
うつく
しい、
小
ちい
さな
大理石
だいりせき
の
墓
はか
を
建
た
てました。そして、そのまわりに
花
はな
の
咲
さ
く
木
き
や、いろいろの
草花
くさばな
を
植
う
えました。けれど、これだけでは、かぎりない
思
おも
いやりに
対
たい
して、その
幾分
いくぶん
をも
消
け
すことができなかったのです。
寒
さむ
い
風
かぜ
の
吹
ふ
く、
暗
くら
い
夜
よ
に、
女
おんな
は、いまごろ、
子供
こども
は
墓
はか
の
下
した
で
目
め
を
覚
さ
まして、どんなにさびしがっているだろうかと
思
おも
うと、
泣
な
かずにはいられませんでした。
すると、
男
おとこ
はいいました。
「なんで、あの
凍
こお
った
冷
つめ
たい
地
ち
の
下
した
などにいるものか。いまごろは、
神
かみ
さまにつれられて
天国
てんごく
へいって
遊
あそ
んでいる。」といいました。
「そうでしょうか?」
「そうとも、
天国
てんごく
へいって
遊
あそ
んでいるよ。」と、
男
おとこ
は
答
こた
えました。
「そんなに、
遠
とお
い、
高
たか
いところへならいかれませんけれど、もし
歩
ある
いていけるところなら、
幾
いく
千
里
り
、
遠
とお
い、
遠
とお
く
国
くに
のどんなさびしい
野原
のはら
でも、
子供
こども
がいることなら
探
さが
していきますのに……。」と、
女
おんな
はいって、
泣
な
きつづけました。
二人
ふたり
は、もう、ただ
子供
こども
の
死
し
んでいってからのしあわせを、いまでは、
思
おも
うよりほかに
途
みち
はなかったのであります。
そのとき、ちょうど、
過去
かこ
、
現在
げんざい
、
未来
みらい
、なんでも
聞
き
いてわからないことはないという
占
うらな
い
者
しゃ
がありました。
女
おんな
は、さっそくその
占
うらな
い
者
しゃ
のところへいって、
自分
じぶん
の
死
し
んだ
子供
こども
のことをば
見
み
てもらいました。
占
うらな
い
者
しゃ
は、
死
し
んだ
子供
こども
の
過去
かこ
、
現在
げんざい
、
未来
みらい
を
見
み
て
語
かた
りました。
「あなたがた
二人
ふたり
には、
長
なが
い
間
あいだ
子供
こども
がなかったが、
信神
しんじん
によって、
子供
こども
が
生
う
まれました。けれど
子供
こども
は、まだこの
世
よ
の
中
なか
にくるのには
早
はや
かった。
早
はや
いというのは、この
世
よ
の
中
なか
があまりに
汚
よご
れすぎているのです。それでもう一
度
ど
、
星
ほし
の
世界
せかい
へ
帰
かえ
ることになりました。しかし、
短
みじか
かったけれど、この
世
よ
の
中
なか
に
出
で
てきたうえは、
苦行
くぎょう
をしなければ、ふたたび
天国
てんごく
へ
帰
かえ
ることはできません。
いま、あなたの
死
し
んだお
子供
こども
さんは、
高
たか
い
山
やま
の
頂
いただき
に、
真
ま
っ
赤
か
な
小
ちい
さい
花
はな
をつけた
草
くさ
になっていられます。いまごろは、
山
やま
には
雪
ゆき
が
降
ふ
っていますから、
雪
ゆき
の
中
なか
にうずもれていますが、そのうちに
神
かみ
さまのお
召
め
しによって、
星
ほし
の
世界
せかい
へ
帰
かえ
られます。この
後
のち
、あなたがたの
信神
しんじん
によっては、もう一
度
ど
この
世
よ
の
中
なか
へ
出
で
てこられないものでもありません。」
占
うらな
い
者
しゃ
は、このようにいいました。
これを
聞
き
いて、
二人
ふたり
は、わが
子
こ
に
対
たい
してあれほどまでかわいがり、また
大事
だいじ
にしたけれど、まだ
足
た
りなかったか? まだ
二人
ふたり
の
真心
まごころ
は、
通
つう
じなかったかとなげきました。
女
おんな
は、
夜
よる
、
外
そと
に
立
た
って、
月
つき
のさえた、
青
あお
い
空
そら
をながめました。そして、いまごろ、
高
たか
い
山
やま
の
上
うえ
の
雪
ゆき
の
光
ひか
る
下
した
に、
草
くさ
となってふるえている、わが
子
こ
の
傷
いた
ましい
運命
うんめい
を
思
おも
いました。
いまから、すぐにも、
彼女
かのじょ
は、
旅立
たびだ
ちをしてその
高
たか
い
山
やま
に、
雪
ゆき
を
分
わ
けて
登
のぼ
ってゆこうと
思
おも
いましたが、もとよりどこに
草
くさ
がうずもれているか
知
し
ることができなかったのです。このうえはただ、もう一
度
ど
信神
しんじん
の
力
ちから
で、
子供
こども
を
自分
じぶん
の
手
て
に
帰
かえ
してもらうよりほかに、どうすることもできないと
知
し
りました。
彼女
かのじょ
は、その
日
ひ
から
毎日
まいにち
、
神
かみ
に
願
がん
をかけて、「どうか
死
し
んだ
子供
こども
が、もう一
度
ど
帰
かえ
ってきますように。」と、
宮
みや
や、
寺
てら
へいって
祈
いの
ったのであります。
こうするうちに、
春
はる
もだんだんに
近
ちか
づいてきました。しかし、まだ
木
き
が
芽
め
ぐむには
早
はや
く、
風
かぜ
も
寒
さむ
かったのであります。ただ
雲
くも
の
切
き
れ
目
め
に、ほんのりと
柔
やわ
らかな
日
ひ
の
光
ひかり
がにじんで、なんとなく、なつかしい
穏
おだ
やかな
日
ひ
がつづくようになりました。
小鳥
ことり
は、
庭
にわ
の
木立
こだち
にきて、よい
声
こえ
でさえずっていました。
日
ひ
がたちましたけれど、
彼女
かのじょ
の
子供
こども
を
亡
な
くした
悲
かな
しみは、ますます
鋭
するど
く、
胸
むね
を
刺
さ
してたえられなくなって、
彼女
かのじょ
は、
毎日
まいにち
のように
子供
こども
の
墓
はか
にお
詣
まい
りをしました。そして、どうか、もう一
度
ど
生
う
まれ
変
か
わって
帰
かえ
ってくるように
祈
いの
りました。
ある
夜
よ
のこと、
女
おんな
は、
不思議
ふしぎ
な
夢
ゆめ
から、
驚
おどろ
いて
目覚
めざ
めました。
「おまえが、それほどまで
子供
こども
をかわいがるなら、もう一
度
ど
あの
子供
こども
をかえしてやろう。
明日
あす
の
晩
ばん
に、おまえは
独
ひと
りで、
町
まち
の
西
にし
の
端
はし
に
河
かわ
が
流
なが
れている、あの
河
かわ
を
渡
わた
って、
野原
のはら
の
中
なか
にいってみれ、おまえの
子供
こども
が、なにも
知
し
らずに
遊
あそ
んでいるから……。」
こういって、
見
み
なれない、
白
しろ
いひげのはえたおじいさんが、あちらの
方
ほう
を
指
さ
したかと
思
おも
うと、
目
め
がさめたのであります。
そのことを
彼女
かのじょ
は、
朝
あさ
になって、
夫
おっと
に
告
つ
げました。
「それは、おまえが
平常
へいぜい
死
し
んだ
子供
こども
のことばかり
思
おも
っているから、
夢
ゆめ
を
見
み
たのだ。そんなことがあるものでない。」と、
夫
おっと
はいいました。
しかし、
女
おんな
は、どうしても、
昨日
きのう
見
み
た
夢
ゆめ
を
忘
わす
れることができませんでした。きっと
神
かみ
さまが
私
わたし
のお
願
ねが
いをかなえてくだされたのだろう。とにかく
自分
じぶん
は
夜
よる
になったら、
野原
のはら
にいってみなければならぬと
決心
けっしん
しました。
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