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» 正文
山の上の木と雲の話_小川未明童話集_日语阅读_日语学习网
时间:
2024-10-24
作者:
destoon
进入日语论坛
核心提示:山の上の木と雲の話小川未明山やまの上うえに、一本ぽんの木きが立たっていました。木きはまだこの世よの中なかに生うまれてきて
(单词翻译:双击或拖选)
山の上の木と雲の話
小川未明
山
やま
の
上
うえ
に、一
本
ぽん
の
木
き
が
立
た
っていました。
木
き
はまだこの
世
よ
の
中
なか
に
生
う
まれてきてから、なにも
見
み
たことがありません。そんなに
高
たか
い
山
やま
ですから、
人間
にんげん
も
登
のぼ
ってくることもなければ、めったに
獣物
けもの
も
上
のぼ
ってくるようなこともなかったのです。
ただ、
毎日
まいにち
聞
き
くものは、
風
かぜ
の
音
おと
ばかりでありました。
木
き
はべつに
話
はなし
をするものもなければ、また
心
こころ
をなぐさめてくれるものもなく、
朝
あさ
から
夜
よる
まで、さびしくその
山
やま
の
上
うえ
に
立
た
っていました。
同
おな
じ
木
き
でも、にぎやかな
都会
とかい
の
中
なか
にある
公園
こうえん
にあったならば、
毎日
まいにち
、いろいろなものを
見
み
、またいろいろな
音
おと
を
聞
き
いたでありましょう。しかし、この
木
き
はそんなことがなかったのであります。
夜
よる
になると、
遠
とお
くで
獣物
けもの
のほえる
声
こえ
と、
永久
えいきゅう
に
黙
だま
って
冷
つめ
たく
輝
かがや
く
星
ほし
の
光
ひかり
と、いずこへともなく
駆
か
けてゆく、
無情
むじょう
の
風
かぜ
の
音
おと
を
聞
き
いたばかりであります。
しかし、この
木
き
にただ一
度
ど
忘
わす
れがたい
思
おも
い
出
で
があるのでありました。それは、ある
年
とし
の
夏
なつ
の
夕暮
ゆうぐ
れ
方
がた
のことであります。あんなに
美
うつく
しい
雲
くも
を
見
み
たことがありません。その
雲
くも
は、じつに
美
うつく
しい
雲
くも
でした。にこやかに
笑
わら
っていました。
体
からだ
には、
紅
あか
・
紫
むらさき
・
黄
き
・
金
きん
・
銀
ぎん
、あらゆるまばゆいほどの
華
はな
やかな
色彩
しきさい
で
織
お
られた
着物
きもの
をまとっていました。
髪
かみ
は、
長
なが
く、
黄金色
こがねいろ
の
波
なみ
のようにまき
上
あ
がっていました。その
雲
くも
は、おそらく
大空
おおぞら
の
年
とし
若
わか
い
女王
じょおう
でありましたでしょう。ゆうゆうと
空
そら
を
漂
ただよ
って、この
山
やま
を
過
す
ぎるのでした。
木
き
は、
魂
たましい
まで、ぼんやりとして、ただ
夢心地
ゆめごこち
になって、
空
そら
を
見上
みあ
げていました。
「なんという
美
うつく
しい
雲
くも
だろう。あんな
美
うつく
しい
姿
すがた
のものが、この
宇宙
うちゅう
にはすんでいるのだろうか?」
と、
木
き
は
思
おも
って、ながめていました。
すると、その
雲
くも
は、ちょうど
木
き
の
立
た
っている
山
やま
の
上
うえ
にさしかかりました。
木
き
は、
見上
みあ
げれば、
見上
みあ
げるほど
美
うつく
しいので、
気
き
も
遠
とお
くなるばかりでした。このとき、ちょうど、
鈴
すず
を
振
ふ
るような、やさしい
声
こえ
をして、
雲
くも
は
下
した
を
見
み
て、
「ああ、まっすぐないい
木
き
だこと。
風
かぜ
にも、
雪
ゆき
にも
折
お
れないで、よく
育
そだ
ちましたね。ほんとうに
強
つよ
い、
雄々
おお
しい
若
わか
い
木
き
ですこと。どんなにこの
山
やま
の
上
うえ
に一
人
ひとり
で
立
た
っているのではさびしいでしょうね。しかし、
忍耐
にんたい
をしなければなりません。わたしは、また、きっと、もう一
度
ど
ここへやってきますよ。それまでは、
達者
たっしゃ
でいてください。いろいろのおもしろい
話
はなし
や、
珍
めずら
しいこの
世界
せかい
じゅうでわたしの
見
み
てきた
話
はなし
をしてあげますよ。」と、
木
き
に
向
む
かって
雲
くも
はいいました。
木
き
は、ほんとうに
夢
ゆめ
とばかり
思
おも
ったのです。そして、このときばかりは、
自分
じぶん
ほど、
幸福
こうふく
なものは
世
よ
の
中
なか
にないと
思
おも
いました。いつまでも
木
き
は、この
美
うつく
しい
雲
くも
をば
見
み
ていたかったのです。また、
翼
つばさ
があったら、
自分
じぶん
も
飛
と
んで
雲
くも
の
後
あと
を
追
お
って、いっしょに
旅
たび
をしたいと
思
おも
いました。しかし、
木
き
には、もとよりそれができなかったのです。そのうちに、だんだん
雲
くも
の
姿
すがた
は、
遠
とお
ざかってしまいました。
その
日
ひ
から、
木
き
は、この
雲
くも
の
姿
すがた
を
忘
わす
れることができませんでした。そして、もう一
度
ど
ここへやってくるといった
雲
くも
の
言葉
ことば
を
思
おも
い
出
だ
して、
毎日
まいにち
さびしい
日
ひ
を
送
おく
っていました。
しかし、それからというものは、けっして、そのような
美
うつく
しい
雲
くも
をば
木
き
は、
見
み
なかったのです。
夏
なつ
も
去
さ
ってしまい、
秋
あき
にもなったけれど、この
美
うつく
しい
雲
くも
は、ふたたび
目
め
のとどくかぎり、
空
そら
に
姿
すがた
を
現
あらわ
しませんでした。
木
き
は、
深
ふか
い、
深
ふか
い、
愁
うれ
いに
沈
しず
みました。
毎日
まいにち
、
山
やま
の
頂
いただき
を
通
とお
る
雲
くも
は、
灰色
はいいろ
の
物悲
ものがな
しいものばかりでありました。
木
き
が、こうして
悲
かな
しみに
沈
しず
んでいましたとき、からすがやってきて、
「なんで、そんなに
悲
かな
しんでいるのですか?」と、
木
き
に
向
む
かって
聞
き
いたのであります。
木
き
は、
心
こころ
の
中
なか
の
悲
かな
しみを
隠
かく
していることができませんでした。そして、からすが、さもしんせつにいってくれましたので、
木
き
は
雲
くも
の
話
はなし
をして、
「おまえさんは、
羽
はね
があって、
遠
とお
いところまで
旅
たび
をしなさるから、もし、その
雲
くも
をごらんになったら、
私
わたし
に
教
おし
えてください。」と、
木
き
はからすに
向
む
かって
頼
たの
みました。すると、からすは、
「そうです。
私
わたし
は、
海
うみ
の
方
ほう
へも
飛
と
んでゆきます。また
広
ひろ
い
野原
のはら
へも、ときには、
村
むら
へも
飛
と
んでゆきます。けれど、このごろはどこへいっても、これと
同
おな
じ
曇
くも
った
空色
そらいろ
で、かつてそんな
美
うつく
しい
雲
くも
を
見
み
たことがありません。
私
わたし
も
気
き
をつけていますが、もしつぐみがここにきましたら、よく
聞
き
いてごらんなさい。あの
鳥
とり
は、
諸国
しょこく
を
飛
と
びまわりますから……。」と、
木
き
に
向
む
かっていいました。
哀
あわ
れな
木立
こだち
は、さも
頼
たよ
りなさそうに
見
み
えました。からすは、やがて
別
わか
れを
告
つ
げて
去
さ
ってしまいました。それから
幾日
いくにち
もたった
冬
ふゆ
のはじめです。つぐみが、どこからかやってきて、この
木
き
の
枝
えだ
に
止
と
まりました。
木
き
は、からすのいったことを
忘
わす
れずに、さっそく
雲
くも
の
話
はなし
をしました。
「つぐみさん、どこかでこんなような
雲
くも
をごらんになりましたか?」と、
木
き
は、
鳥
とり
に
向
む
かって
聞
き
きました。
敏捷
びんしょう
そうなつぐみは、
小
ちい
さなくびをかしげながら、
考
かんが
えていましたが、
「あ、
見
み
ましたよ。それは、ここからは、たいそう
遠
とお
いところであります。
海
うみ
を
越
こ
えて、あちらのにぎやかな
都会
とかい
でありました。ある
日
ひ
の
晩方
ばんがた
、
私
わたし
は、その
都会
とかい
の
空
そら
を、
急
いそ
いでこっちに
向
む
かって
旅
たび
をしていますと、ちょうどあなたのおっしゃる
美
うつく
しい
雲
くも
が、
都会
とかい
の
空
そら
に
浮
う
かんでいました。
下
した
には、とがった
塔
とう
や、
高
たか
い
建物
たてもの
などが
重
かさ
なり
合
あ
って、
馬車
ばしゃ
や、
自転車
じてんしゃ
などが
往来
おうらい
の
上
うえ
を
走
はし
っていました。そして、
街
まち
の
中
なか
は、たそがれかかって、
燈火
ともしび
が、ちらちらと
水玉
みずたま
のようにひらめいていました。」と、つぐみはいいました。
これを
聞
き
いていた
木立
こだち
は、
深
ふか
いため
息
いき
をもらしました。
「いまは、そんなに
遠
とお
いところに、
雲
くも
はいってしまったのですか。」と、
木
き
は、さびしさにたえられなかったけれど、
雲
くも
の
無事
ぶじ
なのを
聞
き
いて
安心
あんしん
いたしました。
「どうか、また、その
雲
くも
をごらんになったら、
私
わたし
のことをよく
告
つ
げてください。」と、
木
き
は、つぐみに
頼
たの
みました。
「きっと、あなたのことを
雲
くも
に
告
つ
げますよ。
私
わたし
は、もう
明日
あした
はここを
去
さ
って、
遠
とお
くへゆきますから、また、どこかで、あの
雲
くも
を
見
み
ますでしょう。」と、つぐみはいいました。
木
き
は、またこのつぐみとも
別
わか
れなければなりませんでした。こうして、さびしく
山
やま
の
上
うえ
に
一人
ひとり
いつまでも
残
のこ
されたのであります。
それからも
毎日
まいにち
、
情
つれ
ない
風
かぜ
は
木
き
を
揺
ゆ
すりました。
雪
ゆき
は、
舞
ま
ってきて
枝
えだ
にかかりました。そして、
明
あ
けても
暮
く
れても、
灰色
はいいろ
の
雲
くも
は、
頭
あたま
の
上
うえ
をゆきました。
いつになったら、
木
き
は、あの
美
うつく
しい
雲
くも
の
姿
すがた
を
見
み
るでありましょう。また、
夏
なつ
がめぐってくるには、
長
なが
い
間
ま
があったのです。
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