WindowsのIMEなのですが、うわさによるとこれは日本人が考えたものではないとか。異国人作の日本語交換ソフトならではの怪しい交換が楽しい。
世界的に普及してしまったWindowsとこのIMEのおかげで大企業のPDFフォーマットの公的文章にまで誤字がまかり通るようになってしまいました。紙の文書では信用問題にまで発展するようなことも、デジタル文書では「IMEを使っているのか。まぁしょうがないか」と苦笑しておしまいという風潮になりつつあります。例え...
「このような非常自体になり...」(誤)― 事態(正)
「かかる姿態につき肝に命じ...」(誤)― 銘じ(正)
「このたびはお忙しい中、一同に会し...」(誤)― 一堂に会し(正)
メールや電子文書を仕事で扱う人はパソコンの機械に依存せず、昔ながらの辞書を操ってみる。そういった習慣を身につけたいものです。
ここで私が日頃気をつけていることに「おこない」があります。これを交換すると「行い」になると思いますが、私の場合合図して「行ない」を使います。「行い」の場合は誰しも「おこない」と読みますが「おこなった」と過去形になると「行った」となり、「いった」と勘違いする人がいるでしょう。これを防ぐ意味であえて「行なった」と書きます。
送り仮名をつける場合「あれ、どうだったかな?」と迷うことが多いですね。そういう時は動詞の語尾を変化させると分かりやすいです。この方式に「おこない」を当てはめると、
行なう ― 行なわない ― 行なった
となり、「な」が変化しません。従って「な」はつけない「行う」が国語的には正しいのですが、「文書を一読しただけで意味がわかる」ことを目指しているので、私はあえて「行なう」を使うようにしています。
1、この文書によると、IMEとはどのようなものか。
①フォーマットの公的文章
②パソコン
③Windowsのデジタル文書
④日本語交換ソフト
2、筆者はなぜメールや電子文書を扱う人に辞書を一冊用意しているように勧めているのか。
①パソコンの機能は信用できない。
②日本語交換に疑問があるとき、辞書を使って確認できるから。
③辞書で信用問題が解決できるから。
④文書を書くとき、辞書を操ってみたらいいから。
3、筆者に意図によってなぜ「行う」のかわりに「行なう」と書くのか。
①「行う」も「行なう」も「おこなう」と読むので、どちらでもいいから。
②「行った」を「おこなった」と勘違い事を防ぐから。
③文書を一読しただけで意味が分かる。
④文書を読むとき、「行う」の意味は分からないから。
4、送り仮名をつける場合、迷うことを防ぐには、どうしたらいいのか。
①辞書を一冊用意してよく調べる。
②普通「行う」のかわりに「行なう」と書く。
③動詞の語尾を変化させる方法を使う。
④パソコンの機能に信用しないようにする。