今日は、外国人年少者の支援として、子供たちをサポートする側、取り巻く側、環境をどういうふうに作り上げていったらそのことが可能かというようなテーマで、その中には親に対して何か日本社会ができることはないか、あるいは今やってしまっていることで、それはまずいというようなことがあるんではないかということも含めて、皆さんにご議論いただこうと思います。
回答者:A
子を持つ親への日本語学習支援ということですが、私の話は、地域日本語教育活動の充実施策の一つである学校の余裕教室等を活用した親子参加型の日本語教室の事業のことです。親子参加型日本語教室を開設することによって、外国人の親の日本語学習を推進するとともに、子供たちが幼いことから日本語に親しむことができるよう、国人の親と子が共に学ぶことのできる学習機会を提供するというのがこの事業の第一目的というふうになっております。主な問題は子供の日本語力、子供の学校適応、そして日本の生活への適応問題、または大きくは学力不足の問題ということで、それに子供は親とともに日本に来ていますので、親の取り巻く環境、とりわけ日本語力、そして社会参加がどれだけできているかという問題に取り掛かったほうがいいと思っております。
回答者:B
今一番私の興味があるのは「コーディネーターをどう養成するか」ということです。この問題は、この何円間は、この何年間か地域の中で問題になっているのですが、その中で考えなければいけない視点が一つあると思います。
外国人にとってもともと国にいるときは多数派だった環境が変化することによって少数派になる、いわゆる日本に来ることによって少数派になっているわけですね。少数派になっている人たちのその価値観とか、いろいろな自分の思いというものが、日本人になかなか伝えられない。外国人年少者を援助の中でとても重要になってくるのは、( )「協働」という言葉、共に作り上げるということなんですね。今求められているのは、参加ではなくて、参画、つまり一緒にそれを組み立てていくということですね。相手の意志を尊重しながら共同行動するということです。
1、( )に入る言葉はどれか。
①要するに
②すなわち
③いわゆる
④あるいは
2、外国人年少者への支援に対するA、Bの回答について、正しいのはどれか。
①AもBも外国人年少者への支援は地域日本語教育活動としてやったら一番いい。
②Aは親子参加型を薦め、Bは協働方法を薦めている。
③Aは親の取り巻く環境を年少者に教えるべきと述べている。
④Bは少数派になっている外国人年少者の価値観を正す必要があると述べている。