先週も同じ体験をした。富士は見る場所によって、表情が違う。広重の温和な富士かと思うと、北斎の真剣な富士になる。その変化を楽しみながら、西へ進む。いつもなら、後は読書か睡眠だが、先週は名古屋から西の雪景色を堪能した。田んぼの畦のわずかな盛り上がり。竹やぶや屋根に降り積もったやさしいふくらみ。一面の雪の遥か彼方に浮かぶ湖面・・・。
京都に入り、清水寺の塔の朱色が後方に去ると、外国人たちは満足げに席を立った。彼らに言った。「列車は雪で三十分遅れましたが、日本も捨てたものではないでしょう。」
1、「その変化」とは、どういうことか。
①富士山を見る場所が変わること
②富士山の姿がいろいろに見えること
③絵によって、富士山の表情が違うこと
④富士山の美しさを楽しむ気持ちが変わること
2、「いつも」とは、どんな時か。
①雪がない時
②富士山が見えない時
③新幹線に乗っていない時
④外国人が近くにいない時
3、「捨てたものではない」と近い意味のものはどれか。
①いいことばかり、たくさんある。
②いいことばかりではなく、悪い点もある。
③悪いことばかりではなく、いい点もある。
④悪いことばかりではないが、あまりよくない。