耳にはコミュニケーション手段としても問題がある。
目は口ほどにものをいうといわれるほど( B )だが、耳は表現力に乏しく、ほとんど何も語らない。何も語らないならまだいい。うそをついていたことが露見しそうになると、本人の意志に逆らって、はっきり赤くなる。これでは心の動揺を相手に伝えることになり、戦略上非常に不利である。しかも本当にうそをついているならまだ諦めがつく。うそをついていないのに、「うそをついていると思われるかもしれない」と考えるだけで耳は赤くなるため、耳の持ち主に計り知れない不利益をもたらしている。なぜ「僕が行っていることはうそです」と告げるような欠点を持った人間がこれまで淘汰されなかったのか、不可解である。
1、( A )に入る言葉はどれか。
①考える
②話す
③他の人
④動物
2、( B )に入る言葉はどれか。
①雄弁
②うそつき
③不器用
④必要
3、文章の内容と合っているのはどれか。
①ウサギはコミュニケーション手段として大きい耳を持っている。
②心臓は一つしかないため重心がとりにくい。
③本当はうそをついていないときでも耳が赤くなるのは困ったことである。
④人間はうそをついていることがばれやすいため、これまで淘汰されずに来た。