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初级阅读(374)

时间: 2017-07-18    进入日语论坛
核心提示: 昨今問題になっている「キレる」という現象については、実はかなり実験でわかってきています。結論から言えば、脳の前頭葉機能
(单词翻译:双击或拖选)
 昨今問題になっている「キレる」という現象については、実はかなり実験でわかってきています。結論から言えば、脳の前頭葉機能が低下していて、それによって行動の抑制が効かなくなっている、ということなのです。
 これは教育関係の研究で様々なデータが残っていて、明らかになっています。一番わかりやすい例として、信州大学教育学部が長年にわたって行っている実験があります。
 単純化して説明すると、こんな実験です。まず、子供の目の前に赤のランプと黄色のランプを置き、手元にはスイッチを押せるようにしておく。そして赤が点いたら何もせず、黄色が点いたときにだけ、スイッチを押すように指示しておく。この時、スピードは競わない。ですから、子供はゆっくりでも正確に反応してくれればよいのです。
 ところが、子供はどうしても手元にあるものをついつい押したがってしまう。赤ランプで押せば、当然、それは間違いということになる。この間違い率を測ることで、どのぐらい正確に行動しているかがわかる、という仕組みです。
 当然、正解率は小学生でも高学年のほうが高くなります。ところが、約③0年前に小学校低学年が出していた正解率と、現在の小学校高学年が出している正解率がほぼ同じ、という結果が出ているのです。簡単に言えば、この③0年間で(   )ことになる。
 この実験のポイントになっているのが「抑制」です。つまり、ランプが点いたけれども、それが赤ランプだという時には、子供は我慢をしなくてはいけません。実はこの時、前頭葉には、血液が集まっているのです。つまり、前頭葉が機能しているということです。その時には押さないで我慢をしている。
 ここではスピードは競っていないのですから、簡単にスイッチを押さずに我慢をして判断するのが正解です。何ならランプが点いてから、じっくり考えて、「黄色だから押す」というふうにすればよい。それを我慢できないからついつい押してしまう。
 別の実験では、心理カウンセラーの三沢直子・明治大学教授が、1981年と1997年に行った比較があります。子どもに「人間」と「木」と「家」の三つを絵にしてください、と言う。その同じテーマの絵に、16年間でかなりの傾向の差が現れた。
 例えば、昔の子の絵には、その三つのテーマについて一つのストーリーなりテーマがあった。つまり、家の中に人がいて、外に木が立っている、という当たり前の構図を描くわけです。当然、絵の中のバランスも現実に即したものになっている。人より家や木が大きくなっています。
 ところが、最近の子供は、小学生にまでなっても、その三つのバランスが非常に悪い。極端に家が小さかったりする。他にも攻撃的な絵が多いといった特徴が見られるなど、昔の子供との違いが見事に現れていたそうです。こうしたことも、前頭葉の働きとの関係があるのではないかと考えられます。
(養老孟司「バカの壁」による)
 
1、「こんな実験です」とあるが、実験の内容に合っているものはどれか。
①スイッチを押す時、赤のランプが点いたら、間違いとなる。
②スイッチを押す時、黄色のランプが点いたら、間違いとなる。
③赤のランプが点いた時、スイッチを押したら、間違いとなる。
④黄色のランプが点いた時、スイッチを押したら、間違いとなる。
 
2、(  )に入れる言葉として、正しいのは何か。
①発育は四、五年遅れている。
②発育れbるはほぼ変わっていない。
③発育は四、五年早くなっている。
④発育の状況は急に変わっている。
 
3、「その時」はどんな時か。
①黄色のランプが点いた時
②頭に血液が集まっている時
③前頭葉が働く時
④赤のランプが点いた時
 
4、筆者の主張と合っているものはどれか。
①この③0年間、何事もスピード優先のため、子供の行動は抑制が効かなくなり、切れやすくなった。
②今の子供は情緒不安定で、攻撃的な行動が多くなったことは心理学者の実験で証明され、大きな社会問題となっている。
③子供は我慢できなくなり、切れやすくなったのは前頭葉機能が低下していることと関係がある。
④③0年前の子供たちと比べると、今の子供たちは発育に遅れを取っており、行動力に欠けていることが目立つ。
 
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