B先生:そりゃまたどうしてですか?それじゃやっていて面白くないでしょう。
A先生:いやいや、競技の結果によって生徒が一喜一憂したり、いらぬ敗北感を味わったりするのはよくないと思うんですよ。むしろ、みんなで協力することの大切さを教えるべきです。
B先生:もちろん勝ち負けにこだわるのはまずいですけど、勉強においてもある程度の競争心が刺激になるということはありませんか?第一、辞めると言っても、たとえばどんな種目を辞めるんですか?徒競走とか?
A先生:徒競走なら、同じくらいのタイムの子たちを同時に走らせることにして、それで順位をつけなければ、さほど勝負の要素は強くありませんが、綱引きとか、騎馬戦とか、玉入れとか、どれも勝つか負けるかのどちらかでしょう。
B先生:だけど、そういうものを除いたら、出し物が大幅に減って、運動会にならないでしょう。
A先生:組体操とか創作ダンスとか、出し物なんていくらでもあるじゃないですか。
B先生:そんな出し物ばかりで子どもが喜びますかねえ。いい意味でのライバル意識を育てるために、運動会でも普段の勉強でも、子どもにはもっと競争させるべきだと思いますよ。
1、「そういうもの」とあるが、どのようなものか。
①同じくらいのタイムの子たちを同時に走らせる徒競走。
②組体操や創作ダンスなどの出し物。
③綱引き、騎馬戦、玉入れなどの、勝敗を分ける競技。
④普段の勉強において、子どもたちの競争心を刺激するもの。
2、運動会の種目について、A先生、B先生の両者はどのような意見を述べているか。
①競争することについて、A先生は肯定し、B先生は否定している。
②競争することについて、B先生は肯定し、A先生は否定している。
③競争することについて、A先生、B先生の両方が否定している。
④競争することについて、A先生、B先生の両方が肯定している。
3、A先生とB先生の考えとして本文の内容と合っていないのはどれか。
①A先生は、不必要な敗北感を味わったりするのはよくないと出張している。
②B先生は、いい意味でのライバル意識を育ませるのは刺激になると思っている。
③A先生は、みんなで協力することも大切だが、競争心も刺激になると思っている。
④B先生は、勝負の要素の強くない出し物は子どもに喜びを与えかねると思っている。