携帯電話の使い方が家の人との約束を守っている子供の方が正答率が高い傾向が見られている。全国学力テストの結果分析で、文部科学省はこのように成績と生活の相関を示す。「読書が好き」「宿題をする」「朝食を毎日食べる」「家の人に学校の出来事を話している」・・・これらは「正答率が高い傾向が見られる」子供たちという。
(中略)
肝心なのは、では子どもをどう読書好きになるよう導くか、家族とのコミュニケーションをどう促すかどな、具体策だ。文科省は調査結果に授業の工夫例もつけてはいるが、学校現場に必要なのは、より細かく多様で有効な処方箋である。
(毎日新聞2009年8月28日)
B:
小学6年と中学③年対象の全国学力テストの結果が公表された。全国規模の一斉テストが復活して3年目となり、大阪や沖縄など成績の悪い県が上位に学ぶなど効果が見え始めている。さらに活用し、公教育の充実を図りたい。
(中略)
上位県では学校の指導のほか、家庭での学習を習慣づける工夫や規則正しい生活習慣が学力向上に影響していることが今回も裏付けられた。
(中略)
また沖縄では秋田と教員の相互交換を始めた。教育界ではこれまであまりなかった取り組みだ。大阪や沖縄はまだ全国平均を下回り、応用力など課題は多い。だが基礎をまず固めることが学力アップにつながることは専門家も指摘している。さらに授業や家庭との連携など工夫してほしい。
(産経新聞2009年8月28日)
1、AとBのどちらの記事にも触れられている内容はどれか。
①家庭での生活習慣が、成績や学力向上に関与しているということ。
②どのような子どもが、テストの正答率が高い傾向があるのかということ。
③全国規模の一斉テストが復活して③年目であるということ。
④子どもの成績を向上させるための具体策や有効な処方箋。
2、A記事とB記事で全国学力テストの結果を分析して得た結論はどれか。
①大阪や沖縄など成績の悪い県が上位に学ぶなど効果が見え始めているということ。
②学校現場に必要なのはより細かく多様で有効な処方箋であるということ。
③全国学力テストをさらに活用し、公教育の充実を図るべきだということ。
④家庭での学習習慣や規則正しい生活習慣が学力向上に影響を及ぼすということ。
3、次のうち本文の内容と合っているものはどれか。
①文科省の調査結果は非常に細かくて具体的である。
②家族に学校の出来事を話している子が正答率が高い傾向がある。
③これは全国のすべての学生を対象にした調査結果である。
④全国学力テストの結果、成績向上と生活とはまったく関係がないということが明らかになった。