「氷の上は滑りやすいですね。どうしてですか」
「氷は硬いものと思われていますが、実は変形しやすい性質があります。氷の上でスキーやスケートが動くと、それによって氷の表面が変形します。変形するのは,厚さ10分の1ミリから100分の1ミリメートルぐらいの薄い層です。温度が高くなると、間に水の部分ができて、さらに滑りやすくなります」
「( )」
「氷の融点、すなわち氷が溶けて水になる温度は0℃です。ですから、-10度、-20℃は、氷にとって融点に近い、つまり今にもとけてしまいそうな状態といえます」
注1 層:性質の違うものが重なっている場合、同じ性質の部分
「問1」 ( )に入る文はどれか。
1 氷はとけてどうなるのですか。 2 どうして氷は温度が高いのですか。
3 氷は温度が低いのではありませんか。4 氷は水と同じものですか。
「問2」氷の上がよく滑る理由はなにか。
1 氷は冷たくて硬いために変形しやすくなっているから。
2 氷の層が薄いために、温度によって変形しやすくなっているから。
3 表面が、氷にとって温度が高い状態にあるために、変形しやすくなっているから。
4 温度が高くなると、氷が溶けて水に変形するから